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“幸せの連鎖”を引き起こす?『オモウマい店』の中京テレビが送る新しい“グルメドキュメンタリードラマ”とは?

中京テレビ『君が、おにぎり好きだから。』主人公・白田聡志役の山崎樹範(写真右)と、妻の愛役の磯山さやか(写真左) (C)oricon ME inc.

中京テレビ『君が、おにぎり好きだから。』主人公・白田聡志役の山崎樹範(写真右)と、妻の愛役の磯山さやか(写真左) (C)oricon ME inc.

 「オモてなしすぎでオモしろいウマい店」を日本全国から発掘紹介するというコンセプトで、グルメ番組界に新風を吹き込んでいる『オモウマい店』。この制作を行う中京テレビが、 『孤独のグルメ』(テレビ東京)などを手掛け“飯テロ“ドラマブームを巻き起こした制作チームとタッグを組んで、グルメを題材にした新ドラマ『君が、おにぎり好きだから。』(後11時30分〜11時55分)を3月4日から4週連続で放送する。これまでにない着眼点で話題をさらってきた最強の布陣が描く“グルメドキュメンタリードラマ”とは?

“グルメの中京テレビ”が長年培ったノウハウを武器に配信で戦えるドラマを制作

中京テレビ『君が、おにぎり好きだから。』より (C)中京テレビ

中京テレビ『君が、おにぎり好きだから。』より (C)中京テレビ

  • プロデューサーの池田京平氏(中京テレビ)

    プロデューサーの池田京平氏(中京テレビ)

 名古屋への転勤を命じられた主人公が、東京にひとり残され機嫌の悪い妻のために、大好物のおにぎりに合う具材を東海地方の特産品から探し、毎週1品、妻に贈る。中京テレビプロデューサーの池田京平氏は、『君が、おにぎり好きだから。』を企画立案したきっかけをこう語る。

「中京テレビは、来年30周年を迎えるグルメバラエティ番組『PS純金』をはじめ、グルメ番組を得意としてきました。その企業風土からグルメとドキュメンタリーを掛け算した『オモウマい店』は生まれたわけですが、僕も25年以上グルメ情報番組に携わってきて、“グルメ×ドラマ”を作りたいとずっと考えていました。さらに、配信サービスが伸びている今、僕らのライバルは東海エリアのテレビ局から、在京キー局や海外ドラマへと変わってきた。その土壌で戦うためにも、長年培ってきたグルメを武器にドラマを作りたいと考えました」(中京テレビ プロデューサー・池田京平氏)

 単に美味しいものや、デカ盛り料理を紹介するグルメ番組と異なり、店主の人間性や客へのおもてなしの心にスポットを当てた『オモウマい店』のように、本作も「食」をフックに、「愛する人に何を贈るか、本気で悩もう」という「人情」がメインテーマ。もちろん、『オモウマい店』同様、作り手の仕事ぶりをリアルに描くことにも注力。そこには、中京テレビがこだわり続けてきた「食に携わる人へのリスペクトがある」と池田氏は胸を張る。

「ローカルテレビ局の意義は何かといったら、そのエリアで輝いている人や素敵な場所を紹介して、『このエリアで生きるって素晴らしい』と視聴者に感じてもらうことです。僕らはグルメ情報番組でそれを追求し、食に携わっている方々の真摯な仕事ぶりをたくさん目にしてきました。ですからこのドラマでは、『これが絶対、美味しい』と自信を持ってお客さんに提供しているグルメを、“美味しさ”だけでなく、作り手の“心意気”も含めて丁寧に伝えたいと考えました」

 そのこだわりは、監督、脚本など、タッグを組む制作チームも同じ。おにぎりに合う最高の具材を探すというアイデアは、『孤独のグルメ』でチーフ監督を務める北畑龍一氏からの提案だったそうだが、意気投合した両者によって、新しいタイプの“グルメドキュメンタリードラマ”が誕生することになった。

作り手の“心意気”と“美味しい”を伝える山崎樹範と磯山さやか「役のイメージにピッタリ」

 この作り手の“心意気”、さらに“美味しさ”を伝える伝達者として、大きな役割を担っているのが、主人公の白田聡志役の山崎樹範と、妻の愛役の磯山さやかだ。

「山崎さんは、コメディとシリアスを演じられるとても素敵な俳優さんであるとともに、このドラマの売りのひとつである、リアルなお店の人が登場するドキュメンタリータッチのくだりも、その柔らかい人柄で面白くしてくれるのではないかと考えました。
 また、磯山さんは『おにぎりを美味しそうに食べてくれる人』を考えた時、一番にその名が挙がりました。主人公の聡志にちょっとスネちゃうかわいらしさ、聡志を困らせるSっ気のイメージもピッタリでした」(池田氏)
  • 主人公・白田聡志役の山崎樹範 (C)中京テレビ

    主人公・白田聡志役の山崎樹範 (C)中京テレビ

  • 妻の愛役の磯山さやか (C)中京テレビ

    妻の愛役の磯山さやか (C)中京テレビ

 妻役の磯山は劇中、毎回、夫が厳選してくれた1品をおにぎりにして食べるのだが、夫役の山崎は現地で3品を試食し、うち1品を妻のためにセレクト。そのため、撮影では、「1日中、ずっと食べ続けている」(山崎)そうで、美味しいものを食べられるうれしさの反面、こんな苦労エピソードを明かしてくれた。

「初日にまず試食して『美味しい』って言うシーンを3回くらい撮ったんですけど、監督から『あと12パターンお願いします』って言われまして(笑)。普段美味しいときに自分がどういう顔をしているかそれまで意識したことがなかったので、改めて客観的に考えてみたけど、最終的にはわからなくなりました(笑)。でも実際、本当に美味しかったので、自然な表情が出ているんじゃないかと思います。それに何より、僕の“美味しい顔”より、本当に“美味しい顔”をしてほしいのは妻である磯山さんですからね。そのために僕は一生懸命、具材を探しているので、磯山さんがどんな顔をするのかってことを一番に考えながら演じていました」(山崎)

 対する磯山は、「お芝居ではあるけれど、本当に一口目から美味しいので、素に近いくらい美味しい表情を引き出してくれました」とニッコリ。とくに磯山が印象に残っているのは、「アナゴ」だそうで、山崎は「はまぐりのしぐれ煮」を挙げてくれた。

 以前、ドラマで共演したことがあるという山崎と磯山だが、ここまでガッツリとした共演は初めてとのこと。ふたりは夫婦役について「奥さん役が磯山さんって聞いて、すぐに画が浮かびました。『大丈夫だ』って。根拠があるわけではないんですけど、安心感がありましたね」(山崎)「同じです(笑)。(山崎は)安心感あるし、信頼感あるし、付いていけばいいって。ほんわかしたような家庭がすぐに思い浮かべられました」(磯山)と、全幅の信頼をおいて撮影に臨んでいる。

中京テレビ『君が、おにぎり好きだから。』より (C)中京テレビ

中京テレビ『君が、おにぎり好きだから。』より (C)中京テレビ

 そんな現場でのなかで山崎は、ある想いが芽生えたという。その想いは、このドラマの本質である「愛する人に何を贈るか、本気で悩もう」に通じるものだった。

「美味しいものを食べた段階ですでにひとつ幸せなんですよ。これを好きな人に贈るって想像しただけで、もうひとつ幸せな気持ちになる。さらにそれが届いたときの笑顔とか、食べたときの美味しいという気持ちとか考えると…。ひとつ(の食材に)出会っただけで、幸せがいくつもいくつも増えていくんですよね。それを現場で感じて、なんて幸せな作品なんだって。これって現場だけじゃなくて、日常にもこういうことはいくらでもあるんですよね。ひとつ幸せをみつけるだけで、その幸せが無限に広がっていくという。僕は実際結婚していて、奥さんにこれ食べさせてあげたいなと思ったし、ご両親に贈ったら喜んでくれるかなとか。こんな“幸せの連鎖”ってあるんだなと思いました」(山崎)

“幸せの連鎖”を視聴者にもおすそわけ「ジャーの炊飯ボタンを押して待ってて」

  • 中京テレビ『君が、おにぎり好きだから。』より (C)中京テレビ

    中京テレビ『君が、おにぎり好きだから。』より (C)中京テレビ

  • 中京テレビ『君が、おにぎり好きだから。』より (C)中京テレビ

    中京テレビ『君が、おにぎり好きだから。』より (C)中京テレビ

  • 中京テレビ『君が、おにぎり好きだから。』より (C)中京テレビ

    中京テレビ『君が、おにぎり好きだから。』より (C)中京テレビ

 この“幸せの連鎖”を視聴者にも届けようと、本作では放送終了後にドラマで紹介した食材の購入サイトを番組ホームページで紹介している。

「これまでグルメ情報番組に携わってきて、紹介したグルメについて視聴者から『どこで買えるのか』『店にはどうやって行くのか』、また『売り切れて買えなかった』などさまざまな声を聞いてきました。その経験から、視聴者にとって得することとは何なのかということを常に考え続け、グルメを題材にしたドラマを作るなら、“美味しいの追体験”ができるものにしたいと思いました。それをやっていらっしゃるのが『孤独のグルメ』です。僕はこのドラマが大好きで、ドラマに出てきた店のある街に出かけた際は、そのメニューを食べに行くことを楽しんでいるんですが、同じように本作では、紹介した東海エリアの特産品を、視聴者のみなさんに追体験していただけたらと考えました」(池田氏)

 4週連続放送の本ドラマでは、1回につき3つのおにぎりが紹介され、その中から1つを選んで、主人公は妻に贈る。視聴者は本作で12の“美味しい”に出会えるというわけだ。

「俳優のみなさんに美味しいと言ってもらうために、また、追体験する視聴者に喜んでもらうために、数ある特産品の中から、フードコーディネーターさんが本気で悩み、何度も試食を重ね、必死で良い具材や料理を厳選しました。ドラマではその“美味しさ”をどう伝えるかも見どころとなりますが、素晴らしい表情をみせてくれている役者さんたちからは『このおにぎりが美味しいから出た表現だよ』と言っていただけました。主役はおにぎりで、それを惹きたててくれるのが俳優さんというこれまでになかったドラマにもなっていると思います」(池田氏)

 これについては、主役の山崎も同じ想いを抱いている。

「今回、主人公を演じさせてもらってますけど、本当の主役はおにぎりの具と、それを作ってくださった職人さんの想いです。一番大事なものは『美味しいものを食べてもらいたい』という職人さんの想いから始まっていますので、僕らはそのバトンを受け取って、視聴者に渡して、またそれをみなさんが次の方に渡していただけたら。そんなふうにこのドラマからいろんなハッピーな気持ちがつながっていったらいいなと思っています。とりあえず、ジャーの炊飯ボタンを押して待っていてください(笑)」(山崎)

 TVerでの見逃し配信のほか、Locipo、Huluでも放送決定。グルメには、味わうだけでなく、共に食べる楽しみ、贈る喜び、作り手の誠意、贈り手の愛情などなど、さまざまな幸せが内包されている。“食”に真剣に向かい合ってきたスタッフらによる本ドラマからは、それらがたっぷり堪能できそうだ。

番組概要

(C)中京テレビ

(C)中京テレビ

君が、おにぎり好きだから。
3月4日(土)後11時30分〜11時55分
※東海3県で4週連続放送、TVer、Locipo 、Huluで見逃し配信

出演/山崎樹範、磯山さやか、宮崎優※宮崎の「崎」は、たつさき
監督/北畑龍一(『孤独のグルメ』『逃亡料理人ワタナベ』『ー50kgのシンデレラ』ほか)
脚本/田口佳宏(『孤独のグルメ』『ひねくれ女のボッチ飯』『背徳の夜食』『昼のセント酒』ほか)
制作協力:共同テレビ
チーフプロデューサー:池田京平(中京テレビ)
番組公式HP/https://www.ctv.co.jp/onigiri/(外部サイト)
番組公式インスタグラム/@kimiga_onigirisukidakara(外部サイト)
Sponsored by 中京テレビ

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