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ファミマから、“生”コッペパンが登場 しっとリッチ食感へのこだわり

 ここ最近の食品市場でカヌレやドーナツ、デニッシュなどさまざまな“生”製品がヒットするなか、ファミリーマートは、「コッペパン」を“生”に仕立てた新商品を2月28日に発売する。生クリームを加えてしっとり生食感にこだわった『生コッペパン』の開発の苦労やこだわりを同社に迫った。

時代を超えて支持されるコッペパン 近年は豊富なメニューバリエーションから専門店も多数

『生コッペパン(あん&バター入りホイップ)』

『生コッペパン(あん&バター入りホイップ)』

 コッペパンとは、フランス語の「切られた」やドイツ語の「山の形」など「コッペ」の名前の由来は諸説あるものの、日本独自のオリジナルパンとして生まれ、長く愛されてきた。戦中から戦後の食糧難の時代に主食の米の代用品として配給され、1950年代からは学校給食で出されたことで知られる。1980年代までは学校給食の献立の主食はコッペパンでもあった。

 その後、食パンやクロワッサンなど献立のパンの種類が増えるとともにコッペパンの頻度は下がったが、油で揚げたコッペパンに砂糖をまぶした「揚げパン」は子どもたちの人気献立となる。そんなコッペパンは、日本人にとって世代を超えてなじみ深い国民食と言えるだろう。

 もともとは米の代用品だったコッペパンだが、近年では惣菜パンにも菓子パンにもメニュー化が可能な、幅広いのニーズに対応できるパンとして需要が高い。パンに挟む具材によって、メニューバリエーションが豊富なことから、コッペパン専門店も増えており、行列ができる人気店も生まれている。

 生活に密着するコンビニでも、具材が異なる定番から季節限定までコッペパン製品はこれまでも多かった。ファミリーマートの上妻春香さんは、コッペパンの需要と市場性について「幅広い世代のお客さまから愛されているコッペパンは専門店も多く、ファミリーマートでも多くのお客さまから支持をいただいています。このコッペパンを更に美味しく、お客さまに喜んでいただける商品にするため、ベーカリー等で人気の“生”を組み合わせることで、懐かしいのに新しいおいしさを目指しました」と説明する。

第1次から第3次まで大きく盛り上がる食品市場の“生”ブーム

『生コッペパン(たまご)』

『生コッペパン(たまご)』

 近年の食品市場で熱いキーワードのひとつに“生”がある。かつては、生キャラメルや生カステラ、生どらやきなど、主にスイーツ分野で“生食感”が人気を呼ぶ第1次ブームが2000年代に起こる。その次が、“高級食パン”をうたう生食パン専門店が台頭する第2次ブーム。生食パンを求めて専門店に行列を作る人が溢れると共に、チェーン店も店舗を全国的に急拡大させた。

 記憶に新しい生食パンブームでは、ほんのり甘いもちっとした生地の食感が従来の食パンの概念を覆した。バターやジャムなど不要で、トーストもしなくていい。食パンがそのまま食べてもおいしく味わえるパンであることが新しかった。

 そして、ここ最近では生カヌレや生ドーナツ、生デニッシュ、生フランスパンなど多岐に渡るパンや焼き菓子の生ブームが第3次として到来。こうして振り返ると、パンは“生”と相性がよいのかもしれない。種類は多いが、“生”パンに共通する特徴は、水分をたっぷりと含むしっとりとした生地のすっと溶けるような口どけのよさ。その食感がトレンドになっている。

 多様なニーズに対応するコンビニでもこれまでにさまざまな食品の“生”製品が店頭に並んできた。上妻さんは「ファミリーマートでも最近では『生スコーン』『生ブリオッシュ』などを発売し、多くのお客さまから支持をいただきました」とその需要を振り返る。

しっとり食感のこだわり“生”パン生地が2種類登場

 そんななかファミリーマートが開発したのが、コッペパンと“生”をかけ合わせた、“しっとリッチ食感”が自慢の『生コッペパン』。パン専門店で人気の多加水製法の生地やブリオッシュ生地をベースに、生クリームを加え、惣菜パンに合うもちっと生地と、菓子パンに合うくちどけ生地の2種類のコッペパンを生み出した。

 開発者の上妻さんは、従来製品との製法の違いと開発における挑戦を「これまで多加水製法やリッチなブリオッシュ生地は、生地が緩くベタつくため、工場でたくさん生産することが難しく、主に手作業で作るパン専門店が得意な分野でした。いままでパン専門店に行かないと楽しむことができなかった食感を、ファミリーマートで気軽に楽しんでいただくために、原材料の種類や投入タイミング、生地の発酵時間など、配合や工程を何度も試行錯誤し出来上がった商品です」と熱く語る。

 とことんこだわった2種類のパン生地が使用される本製品。“くちどけ生地”の菓子パン『生コッペパン(あん&バター入りホイップ)』は、しっとりくちどけのよいブリオッシュの生コッペパンに、なめらかなつぶあんとコクのあるバター入りホイップをサンド。“もちっと生地”の惣菜パン『生コッペパン(たまご)』は、ふんわりもちっとした食感の生コッペパンに、コクと旨味のあるたまごフィリングを挟む。それぞれ生クリームを加えたパン生地と具材の食感を合わせて商品化されている。

 また、今回の生地の開発によって、既存のコッペパンも生コッペパンに順次リニューアルされる(一部地域・商品を除く)。従来の生地と新たな“生”生地によるコッペパンの違いを上妻さんは、「古くから親しまれているコッペパンに、多加水製法やブリオッシュなどの技術を組み合わせ、さらに生クリームを加えたファミリーマートでしか味わえない商品です。これまでにないしっとりした食感と味わいを楽しんでいただきたいです」と説明する。

 日本人の定番ベーカリーであるコッペパンの生地にこだわった新製品の登場は、次なる“生”ブームの到来を予感させる。

(文/武井保之)
『生コッペパン(たまご)』
生クリームを加えたしっとりもちっとした食感の生コッペパンに、コクや旨味がアップしたたまごフィリングをサンド。

『生コッペパン(あん&バター入りホイップ)』
生クリームを加えたしっとりくちどけのよいブリオッシュ生地の生コッペパンに、なめらかなつぶあんとバター入りホイップをサンド。

【価格】138円(税込)
【発売日】2月28日(火)
※沖縄県では価格と仕様が異なります

◆生コッペパン 商品サイト(外部サイト)
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