ORICON NEWS

SixTONESの『CITY』へ“異世界転生”?  ダイヤモンドを超える硬度を持った、6人の圧倒的世界観

 「ここが俺たちの“街”だ!」(松村北斗)──オリコンランキング上半期1位を獲得したSixTONESの2ndアルバム『CITY』を引っ提げたライブツアー『Feel da CITY』。そのなかで、横浜アリーナ公演最終日の公演の待望の映像化がされる。CDデビュー後初、ようやくできたツアー全公演完走。その喜びを噛み締めながら全力のパフォーマンスを魅せる彼らの魅力が満載に詰まった映像作品となっている。「俺たちの“街”を感じろ!」=『Feel da CITY』の言葉通り、その場はSixTONESのテーマパークならぬ、“テーマCITY”。ゴリゴリに作り込まれた世界観に観る人の魂はいつの間にか“異世界転生”してしまう──!

ジェットコースターならぬ“S”カレーターで登場する驚がく登場シーン!

 前回の『on eST』をご覧になった方は、花道が上から降りてくる超大規模セットに「超派手!」と驚いたことを憶えているだろう。あのインパクトのあまりの強さに、今回の登場はかなりハードルが高くなっているだろうな…と思っていたが、SixTONESは、その“輝き”を軽々と超えてきた!

 フルキャパシティの横浜アリーナ。色とりどりのペンライトの光が夜景のように煌くなか、客電が落ちると、まずはオーバーチュア(序曲)が。どこか荘厳であり、アンビエントであり、チルであり。“街”の夜更けとも夜明けとも取れるメロディが期待を煽りに煽った後、ついに6人が登場。トロッコに乗った彼らが『Lost City』を歌いながら降りてくるのだが「な、なんだあれは!?」と驚かされたファンも多いと思う。

 彼らが立っていたのは「S」の字の流線型を描く“Sカレーター”。まるでアトラクション=ジェットコースターのようになっているレールの上を、彼らがトロッコでゆっくりと降りてくるのだ。その“S”の字に従って…。それはまさに鳥肌ものの演出、“S”ランクの興奮!!

 ジェシーの力強い歌い出しから始まる6人の神秘的なユニゾン。オラオラ系ではなく、じっくりと聴かせながらの登場。これに観客も大興奮したのだろう。画像に映るペンライトの打点の位置が高いことに「SixTONESのライブって、これだったよな」を実感。画面越しにその臨場感がひしひしと伝わってくる。

 そして雰囲気はここで一転する。そう、始まったのだ。ぶち上げ曲『Special order』が! それはまさに、この“CITY”を訪れた客へ対する歓迎セレモニーであり、一気にSixTONESの“色”にその場は呑み込まれる。横浜アリーナのボルテージがまた一気に上がった!

横浜アリーナが揺れた! ダイヤモンドを超える硬度を持ったSixTONESの街=世界観

 この『Feel da CITY』も『on eST』に負けず劣らずの見どころが満載だ。まず、全員が花道へ駆け出して行く『Rollin'』。Jr.時代の曲だからこそ彼らもファンも感慨深い楽曲だろう。そして、森本慎太郎パートが終わった直後、松村北斗が高らかに宣言する。「ヘイ! 横浜アリーナ! ここは俺たちの街だ! さ・わ・げー!」。次には田中樹が「オラ、横浜! 横アリ!」とファンを煽る、煽る! 彼らの姿を見てきた筆者の目には、その興奮で感極まり、涙が浮かんでしまった…。

 ファンは歓声の代わりにペンライトで答える。その上下の動きからレスポンス代わりにペ飛び跳ねているのが見て取れる。横浜アリーナが揺れた瞬間だった。マグニチュード“S”。だが彼らの“街”はビクともしない。寧ろ、さらにその強度を増していく。ダイヤモンドを超える硬度、輝き。そうだ、これがSixTONESのライブなのだ!

 また個人的に“生で聞くこと推奨”のトップランク曲『S.I.X』では恒例のリフターを使用。アリーナの各所で高い位置から、すべてを見渡しながらそれぞれパフォーマンスをするSixTONESの姿で、彼らのテーマ“6人6様”、その個性がより明確に際立つ。

 一方でダークヒーロー感満載の『Dawn』では、マイクスタンドが魔法使いの杖のような形状になる演出が。杖の先にはメンバーカラーの色に光り輝く石が設置されており、その光に下からあおられて歌う地優吾の表情がなんともセクシーだ。京本大我の高音が他5人との歌声と美しいハーモニーを奏で、まさに“魔法”にかけられているかのような陶酔感が感じられるところも注目。
 
 アニメ『半妖の夜叉姫』のオープニングテーマである新曲『共鳴』も必見だ。独特なリズムのメロディーが“走る”タイプの楽曲で、随所に腕を駆使したパフォーマンス、また複雑な足元のステップなどがしっかり映されて見えるのがDVD/Blu-Ray版のいいところ。楽曲により深みを与えている。

 また、田中樹のあの“声質”ファンにはたまらないであろう『Love u…』。そして『You&I』からの『WHIP THAT』の流れは“神”であった。SixTONESが跳ねる! 跳ねる! おそらく同ライブのハイライトであり、もっとも盛り上がった場面ではないだろうか。観客のペンライトも振るというより、ぐるぐると“ぶん”回されており、その興奮が伝わってくる。

 さらには松村の一声からジェシーの妙な(失礼)パフォーマンスをメンバー全員が真似をする下りがあり、そこでは思わず笑いがこみ上げてしまった。この最高潮からのMC。このギャップは斬新であり、そのメリハリ、構成力にも舌を巻く。またYouTubeでも公開されていた『Everlasting』は後半一発目で披露。衣装を変え、座ってリラックスしながら歌う姿からも、ぜひ彼らの“6人6様”を感じてほしい。

ユニット曲も収録! バキバキ『LOUDER』&幻想『真っ赤な嘘』も必見

 もちろんユニット曲も収録されている。末ズのジェシー&森本慎太郎の『LOUDER』はバキバキのダンスチューン。ちょっと80年代を感じさせる懐かしい感じの演出もあるが、さすがジェシー&森本慎太郎。現代風に洗練していくそのMix具合が心地よい。それぞれのダンスソロもあり、ジェシーは豪快に、森本は軽いステップと、その対比も楽しい。

 またMCでそのタイトルが弄り倒されていた(?)松村&地の『真っ赤な嘘』も忘れてはならない一曲だ。鏡に見立てた小道具を使ったパフォーマンスが幻想的であり、2人が対局に位置しているのが特徴的。おそらくライブでは座席の位置次第では、それがどんな意図、イメージで作られているのかが見えづらかった可能性もあるので、今回の映像で、しっかりと正面からの、この秀逸な演出を確認してもらいたい。

 語り始めれば止まらない今回のLIVE DVD/Blu-Ray『Feel da CITY』。更に洗練されたノンジャンル・ボーダレスな音楽を届けるSixTONESの魅力が存分に詰まった作品になっている。DISC2は初回盤・通常盤、それぞれに異なる特典映像も収録。初回盤には、恒例となっている、ライブ映像をメンバー6人が鑑賞しながら感想や思い出、裏話を語る「ビジュアルコメンタリー」が。またツアーを経て変わったセットリストから『Gum Tape』『FASHION』『わたし』の3曲を特別収録。

 通常盤には半年に及ぶツアーの裏側をドキュメンタリーとしてパッケージ化。事前リハーサルから5月1日のSixTONES結成日にパフォーマンス初披露となった『わたし』。ライブ本編と追加楽曲ふくめ、ライブ映像をたっぷり余すこと無く楽しめる初回盤。ドキュメンタリー含め、より深くライブ/ツアーを楽しめる通常盤。

 彼らの街=『CITY』の“住民票”とも言えるこれらを手に、それぞれの『CITY』ライフをあなたの“日常”で『Feel』=感じてもらいたい。

(文=衣輪晋一)

■SixTONES Official web site
https://www.sixtones.jp/(外部サイト)  

■SixTONES YouTube Channel
https://www.youtube.com/channel/UCwjAKjycHHT1QzHrQN5Stww(外部サイト)  
Sponsored by Sony Music Labels Inc.

あなたにおすすめの記事

メニューを閉じる

 を検索