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グラドルの子どもはかわいそう? アンチに毅然対応の倉持由香「息子には『そのお金で生活して、君を育ててきた』と伝えたい」
アンチコメントへの完璧対応に驚きの声「妻はお尻がでかくて夫は器がでかいとか最強かよ…」
「『パパ、どうして僕のママはたくさんの人にお尻を見せるの? 先生がお尻見せたら恥ずかしいっていってたよ(後略)』に対するアンサーをご用意済みだとは思いますがふーどさん好きなので勝手に心配な気持ちになりました(後略)」
妻であり、ママでありながらグラドルとして第一線で活躍する倉持への“意地悪”なコメント。多くの著名人はこういった場合、事務所を通じて声明を発表したり、全く相手にしないなどの対応を取るが、倉持は違った。
「『ママはお尻であなたのおむつ代やミルク代を稼いできたんだよ』って尻を張って言いたいですね!私はグラビアアイドルという仕事が好きなので、結婚しても、子どもが産まれても、求めてくれるファンの方がいる限りはグラビアに関わって生きていたいです」
「あと『結婚してるのにグラビアやるとか旦那さんが可哀想。俺が夫だったら無理だわ』ってご意見もよく頂くのですが、夫は『好きなことは続けるべきだし、やりたくないことはやらなくていいし、自由に生きるべきだよ」と本心で言ってくれる人なので、大丈夫です!』
あと「結婚してるのにグラビアやるとか旦那さんが可哀想。俺が夫だったら無理だわ」ってご意見もよく頂くのですが、夫は「好きなことは続けるべきだし、やりたくないことはやらなくていいし、自由に生きるべきだよ」と本心で言ってくれる人なので、大丈夫です!
— GSG|倉持由香 (@yukakuramoti) July 19, 2022
元凶は、グラドルが軽んじられる風潮「名前じゃなく“水着の女の子”と呼ばれるほど立ち位置は軽い」
「なぜ自分が好きでやっている職業を、知らない方に馬鹿にされたりかわいそうって思われたりしなきゃいけないのかな…って目にするたびに思っていました。うちの夫は『(私が)やりたいことをやればいい』というシンプルで自由な考えの人。本人も周りからいろいろ言われながらも、自分が好きなゲームを続けてきて、プロゲーマーとしての今の立ち位置を築いてきたので、私のやりたいことや好きなことをとても尊重してくれるんです。2人とも個人事業主としてしっかり税金を納めていますし、知らない方から職業を批判される筋合いはないかなあ…と思います。『そんな生産性のない職業同士で結婚するなんて』とか言われたりもしますが、『生産性のある職業とは…?』『その職業以外の方は結婚してはいけないの?』『そもそもなぜそれをあなたが判断するの…?』と思いますね」
その姿勢は、息子に対しても同じ。
「もしかしたら今後、『あそこのお子さんのパパとママって変な職業だね』と思う方がいて、それらが息子の耳に入ることがあるかもしれません。でも、リプにも書いた通り、自分たちの仕事のことは誇りを持って語りたいですし、『そのお金で生活して、君を育ててきた』ということをきっちり伝えていきたいと思っています。息子には職業差別をするような人になってほしくないし、多様性を認められる人間に育ってほしいと思っていますね」
近年、SNSなどでの否定的で過激なコメントは、多方面で物議を醸しているが、倉持が「旦那さんや子どもがかわいそう」と言われてしまうのは、グラドルという存在自体が軽んじて見られてしまう世の風潮が元凶という面もあるだろう。小学生のときに『週刊少年マガジン』(講談社)の表紙を飾る“ミスマガジン”に魅せられたことをきっかけに、グラドルに憧れ、13歳で芸能界入り。以降18年間、第一線を走り続けている倉持は、そのことを誰よりも実感してきたという。
「バラエティでもグラドルの立位置は軽く扱われたりしがちですね…。駆け出しの頃は倉持由香というタレントじゃなくて、『水着の女の子5人くらい用意して』と言われる中のひとりみたいな扱いのお仕事も多かったです。観ている方々からも『グラビアアイドルなんて水着で笑っていれば良いだけだから楽な仕事だよな』って下に見られたりすることもありますね。私の場合は逆にそれがモチベーションになって、『水着の女の子じゃなくて倉持由香として呼ばれる存在になろう』って頑張れた部分もありますし、私には『週刊プレイボーイ』の表紙を飾りたいという確固たる目標があったので、夢を叶えるまでは続けようと決めていました」
若手と職人が混合するグラビア界「その先にいろいろな道があっていい。でも黒歴史にはしてほしくない」
「グラビアをどうとらえるかの考え方だと思うので、(グラビアの)先にいろいろな道があってもいいと思います。ただ一つ、グラビアが黒歴史扱いされるのはとても悲しいですね。ときどき『グラビアなんてやりたくなかった』と後から発言する子たちがいるので…。事務所の意向が大きいのだと思いますが、私はグラビアはやりたい子がやる業界であってほしいです。やりたくない子のグラビアって、誌面からも悲壮感が漂ってくるというか、見る側にも伝わっちゃいます。それに、私は『こんな職業、親が泣くぞ』とか『底辺女』とか酷いことを言われてもやりたい仕事だったからなんとか耐えられましたけど、やりたくない子は辛辣な言葉を浴びせられたら本当にメンタルをやられてしまうと思うので…。グラビアアイドルという存在が大好きなので、グラビアに登場するみんなが幸せになってくれたらいいなって思っています」
ブレーク以降、グラドル時代の話をNGにする人もいるなか、近年のグラビアシーンでは大きな動きがあった。それは、還暦を超えてのビキニショットが話題となった宮崎美子をはじめ、深田恭子や綾瀬はるか、吉岡里帆など、若い頃に雑誌の表紙や巻頭を席巻しブレークした人気女優たちが、次々と“グラビア回帰”。女性たちからも熱い支持を得ていることだ。
「私が憧れた“ミスマガジン”を獲られた中川翔子さんが、今年、写真集を出されたときは、すっごくうれしかったですね。もう水着にならなくてもいい立場の方々が、グラビアをやってくれるのって、過去を黒歴史と思っていないというか、グラビアを好きでいてくれているからだと思うので、本当にうれしいです!」
息子に「嫌だ」と言われたら辞める「でも、グラビアやってて幸せだったことはしっかり伝えたい」
「SNSでたくさんのグラドルをフォローしているので、私のタイムラインはいつも華やか。朝見ると、だいたいみんなセクシーな写真を載せてくれてるので、その日1日頑張る気力をもらえますね。グラドルって見ていると元気になれる本当に尊い存在だと思います。海外でグリッドガール【※】が廃止されたように、“グラビアアイドル”という職業も、正直この先どうなるのか分かりません…。アイドルグループやコスプレイヤーの方々も、グラビアシーンに参入されてるので、グラドルにとっては大変な時代ですが、逆にグラドルがコスプレしてコミケなどのイベントで活躍していたり、なんとか生き残ろうと頑張っている気概のある子たちもいます。もっとグラドルの地位が向上して、やりたい子が輝ける業界であったらいいなと思いますし、私もそのために活動していきたいですね」
【※】F1の世界大会などでレース前の配置を案内するために、レーサーの名前、プラカードを持つ係員の女性
業界全体のことを思いながら、自らについては「私自身も求めてくれる方がいる限りはできるだけ続けたいと思いますし、見た目を維持するのに限界がきて自分が表舞台に出られなくなっても、新人の育成や作品のプロデュースであったり、生涯グラビアに関わっていきたいと思ってますね。グラビアに生きてグラビアに死にたい」と、最後まで“グラビア愛”を貫く倉持。最後に、「息子が反抗期になって、お尻を出すことに反対したら?」と余計なお世話の質問をしてみると……。
「本当に『嫌だ!辞めて!』と言い始めたら、辞めるだろうと思います。ただ、息子が反抗期ってあと10年、15年後とかなのでさすがにやっていないかもしれないですね…。お尻も垂れちゃってると思うので(笑)。でも、そのときも息子には、『ママの若い頃、キレイだったでしょ』みたいな感じで、『ママはこのお仕事のことを恥じていないし、若い頃から一生懸命やってきて良かったし、幸せだったと思ってるよ』って伝えたいですね。まぁ、反抗期のときって何を言ってもなかなか伝わらないと思いますけど(笑)。いずれ息子が大人になったときに、やりたいことで生きていくことの大切さが伝わっていればいいなって思ってます」
取材・文/河上いつ子
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