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綾瀬はるか、グラマー弁護士役に挑む新ドラマも期待 『ぎぼむす』『天国と地獄』ほか過去作満足度にみる“無双レベル”の信頼感

綾瀬はるか(C)oricon ME inc.

綾瀬はるか(C)oricon ME inc.

 綾瀬はるかの快進撃が続いている。4月期から主演を務めるフジテレビ月9枠の新ドラマ『元彼の遺言状』では、容姿端麗でスタイル抜群な弁護士という役どころで、視聴者の期待も高まっているようだ。俳優デビューから約20年。天真爛漫なキャラクターで男女幅広い世代から愛される綾瀬だが、近年は演技にますます磨きがかかっており、ここ数年の出演作は軒並み高評価を得ている。ここではドラマ満足度調査を開始した2014年以降の主演作と視聴者の声をもとに、綾瀬はるかの俳優としてのポテンシャルを振り返る。

親近感で女性ファンを急増させた『きょうは会社休みます。』の功績

『きょうは会社休みます。』(2014年10月期・日本テレビ系)で綾瀬が演じたのは、彼氏いない歴=年齢(30歳)というこじらせOL。可愛いのにどこか残念な女子を演じさせたら天下一品であるのは、“干物女”という流行語を生んだ連ドラ単独初主演作『ホタルノヒカリ』(2007年7月期・日本テレビ系)でも証明済みだ。同ドラマでもチャーミングなコメディエンヌぶりを遺憾なく発揮し、満足度調査の「主演」項目では初回こそ19Ptだったものの、2話以降は最終話まで20Pt満点を保持して完走している。

 視聴者からは「ハマり役」とともに、主に20〜40代女性からの「共感できる」といったコメントが目立っていた。「キラキラ」や「映え」とは程遠く、恋や仕事にひたむきに奔走する姿にはリアリティがあり、自らと重ねて見ていた視聴者も多かったようだ。

 なお後述の『天国と地獄』(2021年1月期・TBS系)で演じた彩子も、本来は仕事に熱中するあまり恋とは無縁。部屋はゴミの山といった、けっこうな干物女である。正義感が空回りする生真面目さや不器用さも『きょうは会社休みます。』や『ホタルノヒカリ』に通じるものがある。

ストイックに“アクション俳優”としての覚悟を見せつけた『奥様は、取り扱い注意』

『奥様は、取り扱い注意』(2017年10月期・日本テレビ系)では、元特殊工作員で現在は主婦という異色なキャラクターを演じた。持ち前の格闘能力を武器にご近所トラブルを解決するストーリーで、毎話盛り込まれるキレキレなアクションも話題となった。

 おっとりとした天然キャラの印象が強い綾瀬だが、デビュー前の中学生時代、中国地区の駅伝大会に出場しているなど、実はかなり高い身体能力の持ち主でもある。同時期に挑んだ『放送90年 大河ファンタジー 『精霊の守り人』(2016〜2018年・NHK総合)では、槍アクションをこなすために撮影の3ヵ月前から肉体改造に励んだことを明かしている。

 そうした演技へのストイックな取り組みがさらに好印象をもたらし、『奥様は〜』の満足度調査の「主演」の項目も、全話平均18.1Ptと高評価を獲得した。視聴者コメントでは20〜50代男女からの「綾瀬のアクションが新鮮」「カッコイイ」との声が目立ち、アクション俳優としての才能を広く知らしめたことがうかがえる。

役者の“ふり幅”を見せつけ、絶対的地位を確立させた『義母と娘のブルース』

『義母と娘のブルース』(2018年7月期・TBS系)では、血の繋がらない娘の母親になるべく奮闘する元キャリアウーマンを演じた。綾瀬にとっては同ドラマが初の母親役。とは言え、ビジネスパーソンとしての振る舞いが抜けきれず、日常生活でもカチッとしたスーツにパンプス、娘にも敬語で話すといったチグハグさが笑いを誘った。

 しかし同ドラマの真髄は義母と娘が共に成長し、自立するまでの10年の物語である。たとえ血の繋がりはあっても親子が乗り越える葛藤は永遠のテーマであり、満足度調査ではとくに30〜50代女性からの「感動」と「共感」のコメントが多く上がった。

 なお「主演」の項目は初回こそ14Ptと低発進ながら、話を重ねるごとに評価を上げ、第5話から最終話までは20Pt満点で完走している。その後も2度にわたって新年スペシャルが放送されており、根強い人気シリーズとなった。

 もともとシリアスな芝居にも定評のあった綾瀬だが、同ドラマでは無表情の中にさまざまな感情を込めるという新境地を開拓。「最初は意外だったけど、どんな役を演じてもハマる」(30代女性)、「間違いなく今の日本を代表する女優の1人」(50代男性)と綾瀬の演技力にうなるコメントも多く見受けられた。

“新境地”見せつけさらに躍進、実力派俳優との対峙も…『天国と地獄〜サイコな2人〜』

 主演を務めた『天国と地獄〜サイコな2人〜』(2021年1月期・TBS系)で演じたのは、(心と体が入れ替わったことにより)見た目は刑事、中身はサイコパスな殺人鬼という難役だった。

 日曜劇場のオリジナル脚本ということでも注目を集めていたが、放送がスタートすると、スリリングな展開で見せる圧巻な演技力が視聴者を魅了。満足度は、初回から満足度84Ptと高い評価を得てスタートし、第2話から96Ptへ上昇。その後も90台後半をキープし、第6話から第8話まで3週連続で99Pt。そして、最終回前話となる第9話でついに100Pt満点を獲得。2021年の『年間ドラマ満足度ランキング』では2位を獲得した。

 ちなみに「主演」項目については、2話目から最終回まですべて満点を獲得している。頭脳派のサイコパスな殺人鬼という役どころはまさしく新境地という印象だった。笑顔なのに目は笑ってないなどの狂気を秘めた芝居はゾゾッとさせるものがあり、視聴者からは「気迫のある演技に圧倒」(20代女性)、「キャラクターの演じ分けがすごい」(50代男性)、「不気味な演技に見入ってしまう」(40代女性)など幅広い世代からの声が寄せられ、確かな演技力で見せるスリリングな展開に目が離せない様子だった。

 なお、新ドラマ『元彼の遺言状』の演出を手がける鈴木雅之氏は、これまでの綾瀬の出演作で映画『HERO』(2007年)、ドラマ『鹿男あをによし』(2008年1月期・フジテレビ)、映画『プリンセス トヨトミ』(2011年)、映画『本能寺ホテル』(2017年)などでタッグを組んできた。綾瀬の新たなポテンシャルをどんなふうに引き出すのかも注目だ。

 人気と実力を兼ね備えた国民的俳優・綾瀬はるかが、次はどんな演技で魅了してくれるのか楽しみにしたい。
●「ドラマ満足度ランキング」とは
「オリコン ドラマバリュー」をもとに集計。オリコングループの調査システム「オリコン・モニターリサーチ」の登録者から毎週、全国690名の視聴者を対象に、各ドラマの「期待度」「満足度」について、「作品」「主演」「主演以外」「セリフ」「映像」「音楽」「美術」「ストーリー展開」を10点満点で調査。「オリコンドラマバリュー」はその結果を、過去1年間のデータに照らして偏差値化した。「視聴量」「主演」「主演以外」「内容」という4項目に加え、Twitterのツイート量を加えた「話題性」の5項目を各1〜20ポイントとし、計100ポイント満点で集計している。

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