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黒焦げハンバーグへの一言に「こんな思いはもうさせない」 3兄弟に手作り弁当を作り続けるシングルファザーの誓い
初めは冷凍食品ばかり… 息子の一言で奮起し、作り始めたお弁当に感じる“繋がり”とは
家族の何気ない楽しい会話を残したくて始めました。ホームビデオ的な感じですね。食事中は、子どもたちから学校の話とか、普段の日常の話とかを聞く時間になっていて、そういう普通だったら忘れてしまうような会話も、何か記録に残しておいた方が楽しいなと思いました。それと、現実的な話で、子ども3人を大学へ進学するさせる資金がなく…、YouTubeで収入を得られたらと思う気持ちもありましたね。
――『父と子つなぐおべんとう』というチャンネル名は、どのような思いでつけられたのでしょう。
普段の食事と違って、お弁当は子どもたちが食べるところが見えない分、色んな想像をしながら作るので、“繋がり”を強く感じたためです。
――息子さん方は、パパさんが始めたYouTubeをどうとらえているのでしょうか。
関心はほぼ無いです(笑)。子どもたちには、いつも通り過ごすように言っています。
――お仕事に家事などお忙しい中で、出来合いのものになってしまいそうですが、ご自身でお弁当をご用意しようと思ったのはなぜでしょうか。
子ども全員、中学校がお弁当でしたので必然的に作ることになりました。たまに、お小遣いを渡して買ってもらう日もあります(笑)。お弁当を作り始め(4年前)は、冷食ばかり入れていたのですが、子どもたちに「嫌だ」と言われて以来、できるだけ手作りするように努めています。料理を学んだことはないですが、今も他のYouTuberさんの動画などを見て参考にしています。
子どもたちとは「友達のような関係に」 弁当を通して増えた親子の会話
YouTubeを始めてお弁当の見た目が良くなったことにより、同級生から褒められる事がちょこちょこあったようです。「お父さんの弁当凄いな!」って言われた日は、私もガッツポーズしちゃいましたね!(笑)
――最も思い入れのあるお弁当はいつのお弁当ですか。
お兄ちゃんが高校卒業、双子が中学卒業の時に、最後のお弁当として作ったハンバーグ弁当ですね。初めてハンバーグを作ったとき焦がしてしまったのですが、子どもたちも学校に行く時間だったため、そのまま持って行ってもらいました。その日帰ってきた子どもたちに「今日のお弁当ごめん」と謝ったら、「また作ってね」と言われたんです。嬉しい気持ちと申し訳ない気持ちでいっぱいで、もう二度と子どもたちにこんな思いをさせないと誓いました。そんなこともあり、最後のお弁当はハンバーグ弁当と決めていました。
――シングルファザーとして最も大変だなと感じることはどんなことでしょうか。
もう子どもたちが大きいため困る事はありませんが、子どもたちは心の中で寂しさを感じていると思います。
――そんな息子さんたちと、どんな関係でいたいですか。
何でも話せる友達のような関係で、本当に困ったときは頼られる存在でありたいですね。
――お弁当や料理を通して得たもの、またはお弁当や料理をしていてよかったことは何でしょうか。
お弁当や食事を通して、子どもたちのとの会話がとても多くなった事にとても幸せを感じております。おかげで、学校生活やお友達のことも知ることができ、父親としても安心しております。
――最後に3人の息子さんたちにメッセージを。
子どもたちには精神的に負担をかけて、本当に申し訳なく思っています。そんな至らない父親を支えてくれ、、真っ直ぐに優しく育ってくれた事に心より感謝しています。皆んな大好きだよ。本当にありがとう。