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太郎次郎、“反省ポーズ”も6代目 伝統芸存続の危機も、“近代猿まわし”で挑む新たなエンタメ「夢はラスベガス」

 猿まわし師の村崎太郎が主宰する「日光さる軍団」が来夏、日本一の動物エンタテインメント施設をオープンするべく走り出している。一昨年からのコロナ禍の影響で、70%以上の集客減・収入減となり、存続が危ぶまれる中、「千年の歴史を誇る日本の“猿まわし”芸を絶えさせないためにも新たな挑戦でこの危機を乗り越えたい」という思いがその原動力だった。村崎の“猿まわし”へのこだわり、そして、氏が目指す“自分たちにしかできない”動物エンタテインメントとは?

コロナ禍で7割以上減収の危機も、猿まわし再興のきっかけに転換「新たな挑戦を」

 ミュージシャンを目指していた1978年、17歳のときに、父親からの誘いを受け、"猿まわし"の世界に飛び込んだ村崎。おさるの次郎とコンビを組み、大道芸を皮切りに人気を集めると、80年代には次郎の「反省」ポーズが一世を風靡。テレビやイベントに引っ張りだこになるだけでなく、海外からもオファーが殺到。劇場を作れば最高時で年間、100万人以上を集客するほどの人気となり、父親とともに日本に途絶えていた"猿まわし"芸を見事復活、エンタテインメントとして昇華させた。2015年4月からは「日光さる軍団」を引き継ぎ、さらなる芸の進化に挑戦。近代“猿まわし”芸の普及に努め続けてきた。

 そんな中、「さるだけでなく、他の動物にも会える」をコンセプトに、新たなエンタテインメント施設の新設に乗り出したのは、コロナ禍がきっかけだった。栃木県日光市の「おさるランド」を拠点に全国で芸を伝え続けてきたものの、集客・収入が70%以上も減少。存続が危ぶまれる中、クラウドファンディングを利用して「新たな挑戦で、この危機を乗り越えていこう」と再興を決意。と同時に、陰りがさし始めていたおサルの人気復活も、村崎が新たな挑戦に賭ける大きな目的だった。

「以前は動物の人気ランキングでおさるさんは10位以内に入っていたんですが、今は20位にも入らない。おそらくテレビなどでいろいろな動物が紹介されるようになったからだと思うのですが、人気が落ちている中、もう1回、みなさんに振り向いてもらうためにはどうしたらいいか。考えた結果、日光にはいろいろな動物と触れ合う施設がありませんし、広くたくさんの動物たちを仲間に入れて、いろいろな動物と接する楽しさを味わっていただきながら、おさるさんの魅力も再発見していただけるようなエンタテインメント施設が作れればと考えました」(村崎太郎/以下同)

 その根底には、「千年の歴史を誇る日本の"猿まわし"芸を絶えさせないため」という強い思いもあった。

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