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太郎次郎、“反省ポーズ”も6代目 伝統芸存続の危機も、“近代猿まわし”で挑む新たなエンタメ「夢はラスベガス」
コロナ禍で7割以上減収の危機も、猿まわし再興のきっかけに転換「新たな挑戦を」
そんな中、「さるだけでなく、他の動物にも会える」をコンセプトに、新たなエンタテインメント施設の新設に乗り出したのは、コロナ禍がきっかけだった。栃木県日光市の「おさるランド」を拠点に全国で芸を伝え続けてきたものの、集客・収入が70%以上も減少。存続が危ぶまれる中、クラウドファンディングを利用して「新たな挑戦で、この危機を乗り越えていこう」と再興を決意。と同時に、陰りがさし始めていたおサルの人気復活も、村崎が新たな挑戦に賭ける大きな目的だった。
「以前は動物の人気ランキングでおさるさんは10位以内に入っていたんですが、今は20位にも入らない。おそらくテレビなどでいろいろな動物が紹介されるようになったからだと思うのですが、人気が落ちている中、もう1回、みなさんに振り向いてもらうためにはどうしたらいいか。考えた結果、日光にはいろいろな動物と触れ合う施設がありませんし、広くたくさんの動物たちを仲間に入れて、いろいろな動物と接する楽しさを味わっていただきながら、おさるさんの魅力も再発見していただけるようなエンタテインメント施設が作れればと考えました」(村崎太郎/以下同)
その根底には、「千年の歴史を誇る日本の"猿まわし"芸を絶えさせないため」という強い思いもあった。