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島崎遥香、「“塩対応”イメージ付けてくれなかったら、今の自分はいない」 “職業=ぱるる”という生き方
「あまりネットは見ないんです」、世間がイメージを付けてくれることも“お仕事”
【島崎遥香】とにかく、今までやったことがないことに挑戦しようと思ったんです。1人でバラエティ番組に出演することも挑戦で、番組の企画でラフティングを経験できたこともよかったです。絶対にプライベートでは経験しないと思ったんで…。YouTubeは、結構私に合ってるメディアだと思っているので、やってよかったなって思います。これからも続けたいですね。
――女優活動では、6年ぶりに主演ドラマに挑戦されるとのことで、SNSではファンの期待が高まっています。
【島崎遥香】うれしいですね。でも実は私、あまりネットを見ないんですよ。エゴサもしません。この前もバラエティの企画でコスプレをやらせてもらったんですけど、そのキャラのファンの方たちはすごく喜んでくれました。あんまりマイナスな意見はなかったかな…。いや、見えてないだけなのかもしれませんけど(笑)。
――あまりネットを見ないとは意外です。AKB48時代は、島崎さんといえば「塩対応」というイメージも話題でしたが、そうした世間の反応についてはどう感じていましたか?
【島崎遥香】周りの方がイメージを作ることに対して、私はそこまで否定的ではないんです。それに「塩対応」も含めて、もしいろんなイメージを作ってもらえてなかったら今の自分はいないだろうし…それこそが“お仕事”だと思うんですよね。
――では卒業して「元AKB」という看板が重く感じたことは?
【島崎遥香】うーん…あんまり意識してないですね。お芝居はお芝居、役柄は役柄なので、役と向き合いますし。それでプレッシャーを感じるとか、アイドルだからそこで自分の可愛いところを見せなきゃ、とかは思わないタイプです。
「日本を飛び出してアジアへ…」国境を超えて応援してくれるファンにも届けたい
【島崎遥香】そうですね。でもそういうジャンルに囚われる感覚はあまり共感できなくて…。「あなたはどのジャンル」みたいな感覚って、日本人に多いような気がするんです。今はジェンダーレスとか多様性の時代とか言われていますけど、ジャンルにとらわれない生き方をしたいなって思います。私を女優と思うのか、アイドルと思うのか、それは世間のみなさんが決めること。だから私の職業は…ぱるるかな。そう、職業は「ぱるる」です。
――潔くてステキです。では、将来はどういう方面へ進んでいきたいと考えていますか?
【島崎遥香】コロナがおさまったら、日本を飛び出してアジアで活動したいです。私、韓国の友達が多いこともあってハングルを勉強しているんです。外国語を覚えると、コミュニケーションが自然に増えますよね。
――YouTubeでも韓国語を披露していますね。
【島崎遥香】そうなんです。YouTubeでは海外の方からのコメントも結構あったんですよ。日本以外でも応援してくださる方がこんなに多いんだと思ったら、もっと多くのファンの方たちが観てくださるような作品に出ていきたいですし、国境を超えて応援してくださる方もすごく大切にしたい。それでみなさんに恩返しをしたいと思っています。
「人生をゲームだと思えばいい」気持ちを変えた、秋元康からの言葉
【島崎遥香】自分がこの先、主演をやらせてもらえるとは思っていなかったのでビックリしました。私が演じる小春は、見るからにスポーツが得意そうな元気いっぱいの女の子。私は暗いですし、まったく正反対ですよね(笑)。
――正反対のキャラでもチャレンジしようと思ったのはなぜですか?
【島崎遥香】プロデューサーさんのお2人がキレイだったからです…。いや本当に(笑)。キレイな方と一緒に仕事ができたらいいなと思ったし、楽しい現場になると思ったんです。実際に楽しく撮影させていただきましたし。
――連ドラの初主演作は、2016年の『警視庁 ナシゴレン課』(テレビ朝日系)でしたね。ほかにも女優としてのキャリアがあるのに、「主演があるとは思わなかった」のはなぜですか?
【島崎遥香】私のキャラクター的に、主役に“ガヤ”をいれる役とか、ふてくされている役、ちょっと一捻りある感じの役が多かったので…。ヒロインっていう感覚が、自分の中で薄かったからです。でも今は、楽しく演じさせていただいてます。
――あとご自身のことを「暗い」とおっしゃっていたんですが、それはどういう…?
【島崎遥香】あんまり家から出ないし、暗いんですよ。あ、でも最近は人見知りはやめようと思っています。大人になりましたし(笑)。でも褒められるのは今でも苦手で…リアクションに困るんです。撮影中も、監督やまわりのみなさんがいろんなことを褒めてくださるんですけど、どうすればいいか分からなくて(笑)。
――では厳しく指導されるほうが向いている?
【島崎遥香】いえ。褒められて伸びるタイプではあります(笑)。怒られるのは好きじゃないです。
――怒られるのはイヤですよね(笑)。今まで、褒められて成長したなと感じたエピソードはありましたか?
【島崎遥香】褒められて、ではないんですが以前、すごくつらかった時に、秋元康さんから「人生をゲームだと思えばいい」と言われたことがあるんです。ゲームって、勝ったり負けたりつまずいたり、借金とかもあるじゃないですか。でもゲームだと思えば何でも楽しめるし、そんなこともあるよね、と思えば気持ちが楽になると。その言葉はありがたかったですね。これからも、何でも挑戦だと思っていろんなことに取り組んでいきたいです。
(取材・文/衣輪晋一)
ABCテレビ(関西)/毎週日曜よる11時55分〜(初回放送は1月16日)
テレビ神奈川(関東)/毎週火曜よる11時〜(初回放送は1月18日)
内容/愛は永遠。そして、3つある? 条例により一夫多妻制=「ハレ婚」が認められた町で、“3人目の妻”となった主人公・小春。夫のほかに、1人目の妻、2人目の妻とのフクザツで不思議な結婚生活を描いたラブコメディ。島崎遥香が6年ぶりに連続ドラマで主演を務める。