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ORICON NEWS
元SDN48の芹那、元祖“あざといキャラ”でバッシングも「ずっと素のままでいた」 36歳で新たな第一歩
「アイドルではなく、今のリアルな芹那を観て」身も心もさらけ出し…
芹那SDN時代にファンになってくれた方々は、今40〜50代になっていると思います。その方々はもちろんですが、アラフォーになった今、アイドルではなく、今のリアルな芹那を観てもらえるような作品にしたいと思ったんです。愛人っぽい雰囲気…(笑)というか、女性の本来の魅力みたいなものを表現できたらいいなって。
――身も心も、リアルな自身をさらけ出した印象ですね。
芹那私自身、数年前までは、明るくて元気な感じのスレンダーなスタイルが好きでした。でも、いつからか抱擁力や癒しのある大人の女性になりたいと思うようになって。体型も、丸みがあるような柔らかい体つきが理想になって、自分が目指す女性像に変化があったんです。今回の写真集では、いまの私の年齢にしか出せない、女性らしい美しさをうまく表現したいと考えました。
――元気で明るいイメージとは一変した、しっとり大人っぽいイメージです。写真集の発売は、新たな芸能活動のスタートとしての意識もあるのですか?
芹那そうですね。ずっとこういう部分を出したいと思っていたんですけど、それまでのバラエティのインパクトが大き過ぎて…。それは、芹那というイメージを作り上げてきた大切な時間ではあったと思うんですけど、そこから30代らしい大人のイメージに転換するのは簡単ではないですね。
「イメージ強すぎた?」方向転換が難しいバラエティの存在感
芹那ずっとお芝居の仕事がしたくて、バラエティで人気が出れば演技の仕事にもつながると思ってがんばってきました。だけど、世間に対する“芹那”のイメージが強すぎたのか、なかなか思い描いていた活動ができませんでした。だけど、バラエティが私に合っていると言ってくださった方もいて、とにかく目の前の仕事を一生懸命やっていました。そんな中、初めて舞台に立った20代後半あたりから、お芝居をメインの体制にしたんです。
――たしかに、バラエティで活躍する芹那さんのイメージは瞬く間に浸透していました。
芹那30代に突入しても、自分の中で「まだ説得力が足りない」と感じていました。今アラフォーになって、ようやく大人の女性としての説得力も身に付いたかなというタイミングで、新たな挑戦です。声も性格も変わっていないので、キャラ変という感じではないんですけどね(笑)。
――芸能界の厳しい競争世界で生き残るのは、大変な難しさがあります。当時のバラエティでの活躍が、芸能人生のプラスになっている面もあるのでは?
芹那世の中の“芹那”のイメージは変わっていません。それだけ幅広い世代の人たちに名前を知ってもらえているんだって驚きました。そういう意味では、ゼロからのスタートよりもやりたいことができる状況がある。それを作ってもらえていたと考えると、あの時間があってよかったと思います。
バラエティ番組にひっぱりだこも「狙って計算してやったことはない」
芹那「あざとい女性有名人ランキング」1位になったことがあるんですけど、自分が“あざとい”という認識はなかったので、世の中にそう思われているのがわからなかったです。今テレビで“あざとい”キャラと言われている方たちを観ても、自分とは違うと思います。
――当時の“小悪魔キャラ”は、ポジティブな反響ばかりではなかったと思います。世の中の声は気になりませんでしたか?
芹那忙し過ぎてあまり考える時間がなかったというのもありますけど、会いにきてくれたり、手紙を書いてくれたりする、目の前のファンの方や仕事のことで精一杯。バラエティ番組で、何かを狙って計算してやったことはないですし、ずっと素でいることしかできませんでした。
YouTubeは芸能活動のひとつ、メディアよりも本当のことを届けやすい
芹那もちろん、お芝居は好きだからずっと続けていきたいですし、ライブもやりたい。これまでも定期的にライブはやっていたんですけど、ここ2年間くらいはコロナでできなかったので、できればSDN48メンバーとまた一緒にやりたいです。アイドルの仕事は大好きでしたから。
――自身のYouTubeチャンネル『芹那だよぉ』を開設して1年ほど。手ごたえはいかがですか。
芹那YouTubeではやりたいことができています。自分の思ったままの言葉で、誰にも編集されずにそのままの尺で伝えられるので、ずっと続けていきたい。テレビや舞台と同じ芸能活動のひとつです。長く応援してくれている方たちが楽しみにしてくれていて。そういう意味では、マスメディアよりも本当のことを届けやすいと思っているところもあります。
――芹那さんのバラエティ復帰を楽しみにしているファンもいるかもしれません。
芹那いまはバラエティに出ている自分の姿が想像できません。実は当時もそうだったんですけどね(笑)。またお声がけいただければ、やりたいですね。
撮影:橋本雅司
(ワニブックス刊)