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岡田准一、山田涼介は“1000年に一度の逸材” 初の時代劇を直接指導「天才が努力をしている」【インタビュー】
動乱の幕末でわずか6年だけ存在した“新選組”を統率し最後まで新選組のために戦い抜いた副長・土方歳三。名匠・原田眞人監督が手掛ける今作は土方歳三と“新選組”が、いかにして歴史に名を刻む“伝説(レジェンド)”となったのか。時代の大きな変化のなか、剣を手に命を燃やした男たちの知られざる愛と戦いを描いたスペクタクル・エンタテインメントだ。
山田涼介は“信頼する役者” 岡田准一が認めるその資質「普通の人にはできないこともできる」
山田岡田さんとは『24時間テレビ』(2015年放送)で一度大きなお仕事をさせていただいて、そのときは、ほとんど同じ企画もなく、お話することもありませんでした。接点としてはその共演くらい。今回、ご一緒できるとなって僕は殺陣もやったことがなかったのでぜひ岡田さんに『アドバイスいただけたらな』と思いクランクイン前にご飯を連れて行ってもらったり、殺陣の指導を、プライベートでしてもらいました。それからは個人としては距離が少し縮まったのではないかと思います。
岡田『24時間テレビ』の時は、Hey! Say! JUMPの他のメンバーには『この子はかわいい』とか『この子は首が座ってない』など周りの方々に知っていただきたいと、“かわいい”“かわいくない”といった部分を発見していくようなイジり方をしていたんですけど、山田くんはグループでも中心にいてイジりどころがなかったです。会って話してみると『こんなにいい子なんだ』と改めて思いました。撮影が始まる前に『時代劇も、殺陣もやったことがないので教えてもらいたい』とスケジュール調整までして実現させる人は、なかなかいない。キャラクターとしても動きながら探していくことが多かったし、一緒に演じていて楽しかったです。信頼する役者さんと一緒にできましたね。
――山田さんの“かわいい”ところはみつかりました?
岡田いい子すぎますよね(笑)いい子すぎますし、格闘技やアクションを教えていても“千年に一人の逸材”だと思います。飲み込み方や理解度の仕方、ちょっと言えば体現できる。普通の人にはできないこともできるんです。ジャニーズは山田くんを大事にしたほうがいい(笑)。
山田大きく書いておいてください(笑)。いやいや、こんなうれしい言葉ないですし、岡田さんにおっしゃっていただけるのは今後の自信につながる。そのためにはもっと努力しなければいけないし、もっといろんなことを勉強していかなければいけないと、今回のお仕事で痛感したところです。
――今回の共演で岡田さんから直接指導された殺陣以外に、山田さんが勉強になったところはありますか。
山田着物は自分で着れたほうがいいとか、わらじの履き方を教えてもらいました。結構難しいんですよ。
岡田わらじを履かせてもらってるんじゃないよ、自分でやりなさいと(笑)。
山田僕は、頭で覚える系のことの飲み込みはそんなに早いほうではないので体でやることは得意なんですけど…。
岡田うそ、一発で覚えてなかった?
山田あれは密かに自分で練習していたんです(笑)。岡田さんの前では、一発でできた風でした。結び方が特殊なのでこんな風に履くんだって。細かいところまで教えていただきました。
岡田殺陣をやるなら自分でできた方がいい。ズレてきたり、靴と一緒なのでうまいこと締められないと、うまく動けなかったりする。それは自分でしかわからないから自分でできた方がいいよ、と。
山田甘えることなく、そこはできるようになりました。着付けは結局、一人でできるようになりなさい、と言われてから着ることができるようになったのですが、沖田総司はキレイ好き。着物も、ピシッとしていないといけないので直していただいてます。キレイに着れるようになるには勉強は必要ですね。
――岡田さんからすると、後輩にあたる山田さんですが、一緒に共演していて“うらやましい”と感じる点はありますか。
岡田僕は知らないということを隠さないことを自分の信条でやっていたけど、山田くんは『わからないので教えて下さい』と計算もなく、ピュアなままで聞けるので、それは持って生まれた本人の資質でもあり、すばらしいこと。年を重ねる上で、楽しみです。
山田岡田さんは、何を聞いても全部返してくれるんです。聞いても返ってこない人もいる。でも返ってくるし、上乗せで違う情報もくれたりするので、聞くのが楽しい、ということもありました。この年齢にしては知ることがたくさんあったと思います。