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松本穂香、“推し活”に憧れ 自分の時間に熱中できるもの「探している」
本作は、エッセイ 「『グラップラー刃牙』はBLではないかと1日30時間300日考えた乙女の記録ッッ」(著:金田淳子/河出書房新社)が原案。文房具メーカーに勤め、腐女子を隠しながら平凡な生活を送る文具デザイナーの児島あかね(松本)が、板垣恵介氏による漫画「グラップラー刃牙」に登場する格闘家たちの肉体や言動からBLの可能性を見いだし、“刃牙×BL”の妄想に取り憑かれていく姿を描く。
「あかね目線で読んでしまい、『刃牙さんかわいいな』、『克巳だー!!』(※劇中のあかねは愚地克巳推し)、確かにBLぽいな、といろいろ思いつつ、純粋に感動したり、ショッキングな展開で涙が出たり、いろんな視点で読めば読むほど、楽しい漫画だと思いました」
「せりふ量はもちろん、いろいろな妄想シーンがあったので、大変なことは多かったんですが、BL好きな乙女の頭の中を具現化すると、こんなにもカラフルな世界になるのだなぁと楽しい気持ちになりました。山岸聖太監督はじめ、スタッフの皆さんも嬉々として現場を楽しんでいらっしゃったので、私も気負うことなく演じることができました。セットの小道具も画面に映らないようなところまで作り込まれていましたし、撮影のために集められたBL作品の量は圧巻でした」
「あかねとしては常に、すべて、大真面目に“好きなもの”と向き合っている。その熱量が人より少し高いだけ。好きなものに全力になれる、いわゆる“ 推 (お) し”がいる人生っていいな、と思いました。それが生きがいになり、仕事も頑張れて、日常生活も充実して、あらゆるモチベーションになる。私は今、自分の時間に没頭できるものを探しているところです(笑)」
「いままで自分が知らなかったから耳に入ってこなかっただけで、日常会話の中に、特に男性ですが、『刃牙』をはじめ国民的キャラクターの名前やエピソードを意外と普通に語っていることに気づきました。“国民的”と言われる作品のことは多少なりとも知っておくことで、いろんな人との会話が楽しめる!と思うようになりました。いろいろな人との出会いをできるだけ素直に受け止めて、いろいろなものから影響を受けて、私自身も成長していけたらと思います」
写真:吉原朱美/ヘアメイク:尾曲いずみ(STORM)/スタイリスト:道端亜未