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“コロナ禍の育児”描く漫画に共感が殺到、大変な子育ても漫画で昇華「妙な仲間意識が安心感に」
いつもとは状況違う運動会、参観は「選ばれし1名」のみ…親の奮闘に爆笑と共感
「『コロナ禍の運動会あるある』の中の“わが子を探せ!”というネタでは、マスクの着用により、探す難易度が一気に跳ね上がったことを描きました。それに対し、『うちは双眼鏡必須でした』というコメントをいただいて。その手があったかと、手遅れながらも後悔しました。これから運動会という方は、ぜひ双眼鏡をご持参ください」
また、『マスクあるある』は、マスクの上から飲み物を飲もうとしてしまったり、いきなりゴムが切れたり、自分の鼻息がかなり熱いことに気づいたりする、マスクにまつわるあるあるをまとめた漫画。たくさんのマスクあるあるネタが紹介されているが、中でもユウコトリトリさんが特にお気に入りのエピソードがあるという。
「次男が『マクス』と言い間違いをしているというネタです。なんとなく可愛いなぁと思って描いたのですが、多くの共感コメントをいただき、たくさん仲間がいるんだと嬉しくなりました。ちなみに、次男の“マクス呼び”は未だに修正されていません」
漫画に描くことで昇華、コロナ禍での大変な育児
「ただ、大変なことでも、漫画に描くことによって昇華することができるんです! 共感のコメントをいただくと、『みんな同じなんだ…!』と“妙な仲間意識”と“謎の安心感”が生まれますね」
カエルのイラストがとてもユーモラスで可愛らしいことが、ユウコトリトリさんの作品が人気を集めている大きな理由の一つでもある。実はこのカエルのキャラクターは、もともとは『鳥獣戯画』のカエルをモデルにして描かれたものだという。
「インスタグラムを始めた当初は、普通に人間の絵で描いていたのですが、『鳥獣戯画風に描いたら面白いかも?』と思って描いたところ、とても反響が良くて。いつの間にか、そのままカエルのキャラクターが定着していました。ちょっと重いテーマや、描き方によっては暗くなりがちなエピソードも、カエルのキャラクターで発信することによって程よい脱力感が出ているかなとは思います」
ユウコトリトリさんの作品には、読者から「わかります」といった共感の声や「笑いました」という反応がとても多いが、そのことに対しては「自分の描いた漫画で笑っていただけることは一番ありがたいですね」と喜びがあるという。
「“メッセージを届ける”というほど、立派な志で描いているわけではないのですが、同じような体験をすることで得られる“妙な仲間意識”と“謎の安心感”は、みんなで共有できたらちょっと嬉しいですね。これからも、無理のないペースで楽しく描いていきたいと思います」
■ユウコトリトリさん Instagran(外部サイト)