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女優でプロレスラー、「おばあちゃんみたい」にガリガリに痩せても…バセドウ病乗り越え新たなステージへ
「今日が人生で一番元気かもしれない」、プロレスの道を決意
向後桃 プロレス番組を観たのがきっかけでした。レスラーがハイフライヤーという跳び技をやっているのを見て、すごくワクワクしちゃったんですよね。私、小さい頃は、サーカスで空中ブランコをやる人になりたかったんです(笑)。プロレスを見てたら、そのときと同じ気持ちになって。ちょうどその頃、舞台でアクションのある役をやってたんですけど、アクションができるくらい元気になってるという自信と、「これをやりたい!」というワクワクした気持ちが重なった。つらい闘病を経たぶん、「もしかしたら、今日が人生で一番元気かもしれない」と思ったんです。それなら、すぐに始めなきゃ!って。
――そしてプロレス団体「アクトレスガールズ」からスカウトを受け、そこからすぐにトレーニングを始めてデビューしたんですね。
向後桃 そうなんです。女優を続けていきたい気持ちはまったく変わっていなかったので、今の団体じゃなかったら踏み出せなかったかなとは思います。やると決めてからすぐ体力づくりと受け身を中心にしたトレーニングを始めて、後楽園ホールでデビューさせていただきました。体調と相談しながらのトレーニングはかなりキツイんですけど、とにかくやりたかったことをできるのが嬉しかったです。ずっと運動をやってきたからか、今では普通の選手より体力があると言われるようになりました。
――女優業とプロレスラーはまったく真逆に思えますが…。
向後桃 女優もプロレスも、身体の使い方という面では通じるものがあるし、自分の中では真逆という意識はないんですよね。スポーツ選手への憧れもあったし、女優にもなりたかった。その二つを同時にできて嬉しい限りなんです。だからこそ、どちらも疎かにしたくない。ガリガリに痩せてしまったり、日常生活を送ることすらできないくらい体力がなくなってしまうという経験をした自分がいるからこそ、今は両方をやれることをすごく楽しめているんです。
――今後の試合のご予定は?
向後桃 4月4日に後楽園ホールで試合があるので、頑張りたいです!
――では最後に、同じく病気と闘っている方々にメッセージをお願いします。
向後桃 バセドウ病は、とにかく疲れが酷くて動けなくなってしまう病気。つらさは人それぞれだし、できることも違うと思うんです。思うように動けない、できない自分を追い込まずに、やりたいと思うときがきたら頑張ればいいんだよってことを伝えたいです。私もそうでしたが、やりたいことがあったら、できる範囲の中で少しずつやればいい。そうしていく中で楽しいことを増やしていければ、そこから目標や希望が見つかるかもしれません。周りの方々も、動けなくて自己嫌悪に陥ってる人に追い打ちをかけず、理解を示してあげてほしいと思っています。
【インフォメーション】
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★アクトレスガールズ後楽園大会 4月4日(日)18:30〜
詳しくはアクトレスガールズTwitter(外部サイト)参照