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話題の動画『AITSU』こそ木村拓哉の真骨頂…SMAP時代から培かわれたコミカルさと“有事の際”に動く姿勢
コミカルな動きに「意外」の声も…カッコいいの象徴・木村拓哉の躍動感に賞賛
のちに実は木村拓哉だったことが公開されるや、SNSではさらに大盛り上がり。「あのキムタクさんがこんなコミカルなこともやるなんて」と“意外”との声が殺到した。木村は中の人だけではなく企画自体の内容にも絡んでおり、YouTubeのほか屋外ビジョンでも動画公開中で、「(言葉がなくても)子どもや海外の人にも伝わりやすいムービー」にしたとコメントしている。
国民的“カッコいい”の象徴とコントでの「笑い」 そのふり幅こそが木村拓哉
先のバラエティ番組出演の流れの集大成ともいうべき『SMAP×SMAP』(フジテレビ系/1996〜2016年)は、当時の人気ドラマのパロディコント企画など、お笑い芸人顔負けの笑いを入れ込んだ先駆的な番組だった。木村自身、古畑任三郎を真似た古畑拓三郎になったり、ピンク色のプードルの被り物をしたりと、嬉々としてバラエティにハマっていたのである。SMAPのメンバー全員が「歌って踊れる」+「笑いもとれる」エンターテイナーとして活躍し、俳優やバラエティ番組のMCとしても活動の領域を広げていくわけだが、中でも木村は数々の高視聴率ドラマに出演し、いわば国民的“カッコいい”の象徴となっていく。そんな「カッコいい」キムタクと、コントで「笑い」をとるキムタクのギャップ…つまり、その振り幅こそが“木村拓哉”だったのである。
気がつけば、『SMAP×SMAP』終了、SMAP解散から早4年。デビュー当初は6人いたメンバーも、今ではジャニーズ事務所に残るは木村のみ。木村自身も年齢を重ね、バラエティ番組への出演も減り、「カッコいい」「渋みのある」俳優業ばかりが目立つようになってきた中、今回の「グー」の被り物だったために生まれた、“意外”の声だったのだろう。
「国民的グループ」の役割を自覚 チャリティー活動を支え続けたSMAP
さらに木村はSMAP解散後も、西日本豪雨の際は被災地を訪問し、ラジオでSMAP曲をかけて被災地にエールを送り、春には新型コロナウイルス対策の手洗い動画を撮影するなど、視聴者への呼びかけを忘れずにいる。木村自身、西日本豪雨の被災地訪問では自身のラジオで、「一人のおばあちゃんが『わしらはもう心が病んどるじゃけん』って最初にお会いした直後におっしゃっていたんです。でも、そのサービスをさせていただいた後に、そのおばあちゃんがすごく笑顔になってくれていたのが本当に来てよかったなって」とコメントしている。
かつてのSMAPの活動があればこそ、現在の木村拓哉の姿勢にもその精神がブレることなく貫かれ、継続され、一連の『Smile Up! Project』の設立への尽力ともなったということだろう。
ドラマや映画で魅せる王道のカッコよさ、コントで芸人顔負けの笑いをとるカッコよさ、有事の際に率先して動くカッコよさ…それらすべてが合わさってキムタクであり、彼が長年にわたって人気を博している理由ともなっているのだろう。特に今回の『AITSU』を見るにつけ、過去もそうであり、現在も続いている“有事に強い”木村拓哉の姿には、あらためて“凄み”さえ感られるのである。