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難病抱えても「人生は続く」、クローン病の芸人・お侍ちゃんが実践する“その後”の生き方

お侍ちゃん

テレビでの病気公表に感謝の声、患者同士の交流の必要性

  • お侍ちゃんが会いに行ったクローン病の患者の方々(写真:お侍ちゃん提供)

    お侍ちゃんが会いに行ったクローン病の患者の方々(写真:お侍ちゃん提供)

――入院中、退院後はどのように過ごしたんですか?

 「入院中も、やるべきことはハッキリしていたので、意外と冷静でした。最初に『死ぬかもしれない』と落ち込んだぶん、メンタルは明るい方向に向かっていたというか。炎症が収まると頭も回るようになって、『この先、どうしようか?』とも考えられるようになった。幸い薬もよく効いてくれて、去年の3月半ばには退院し、5月初めには仕事に復帰しました」

――仕事への復帰も、簡単ではなかったのでは?

 「そうですね。退院したときは筋力が落ちていて、階段すら降りられない。まずは、仕事よりも日常生活を送れるようになるのが目標でした。ただ、会社にはすごく良くしていただけて。いつから仕事ができるかわからなかったし、病気のことも上手く説明できなかったんですけど、レギュラー番組からも『席は用意しておきます』と言っていただけたのはありがたかったですね」

――昨年8月には、『ザ!世界仰天ニュース』でクローン病であることを公表しました。

 「その前からブログで病気について書いたり、同じ病気の方に個人的に会いに行っていたんです。放送後は、病気に関する問い合わせや、『この病気のことを広めてくれてありがとう』とコメントをいただくことも増えました」

――なぜ、同じ病気の方に会いに行くようになったんですか?

 「自分自身が、クローン病のことをもっと知りたかったからなんです。以前から病気と付き合ってる方とお話しするのは、すごく勉強になることが多くて。最近では、僕自身が教える立場になることもあります。これまでに30人くらいの方とお会いしましたけど、『初めて病気のことを人と話しました』という人も多いんですよ」

――クローン病について話したり、情報交換したりする場所が少ない?

 「そうみたいですね。患者会もあるんですけど、よほど積極的な人でないと、なかなかハードルが高い。その点、患者同士だと、家族や友だちに言えないことも話せるし、理解を深めることもできます。SNSを介したコミュニケーションもいいと思いますが、やっぱり直接会って話すことでわかり合える部分も大きいので」

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