chay、デビューから8年を振り返る「ちょっとしたきっかけで世界が変わった」

  • デビュー8周年を迎えるシンガーソングライター・chay

    デビュー8周年を迎えるシンガーソングライター・chay

 デビュー8周年を迎えるシンガーソングライター・chayが、10月28日自身初のベストアルバム『Heart Box』を発売する。2012年に発表したデビュー曲「はじめての気持ち」や、大ヒット曲「あなたに恋をしてみました」をはじめ、デビュー前に路上ライブを行なっていた頃から歌い続けている楽曲の初音源化、さらに再録音曲や、新曲2曲も含んだ盛りだくさんの内容。“今の気持ち”を大事に楽曲制作をしてきたchayが、“今だからこそ”できたベストアルバムだという。作品に込めた思いや、8周年を迎える今の気持ち、今年の5月に発表した結婚後の変化などについて聞いた。

感染症の脅威により、選曲テーマを変更「今こそ明るいchayを見せないと、という使命感」

――初のベストアルバムがリリースされますが、シングル集ではなく、アルバム収録曲や新曲も収録されています。選曲にはどんな意図がありましたか。

【chay】ベスト盤の制作は年明けからスタートしたんですけど、当初はシングルコレクションとか、ファンの方からリクエストを募るっていう案があったんです。でも、新型コロナウイルスという、誰も想像してなかった脅威がやってきて、選曲テーマを見直そうと思って。みんなが少しでも元気になってくれたらいいなという思いを込めて、ハートにまつわる恋心だったり、愛情だったり、あったかい気持ちに特化した選曲にしました。

――chayさんの楽曲は、「アップテンポで明るくてハッピーなラブソング」というイメージですよね。

【chay】実際の私はネガティブな面も持ち合わせているんですけども(笑)、せっかく皆さんがそう思ってくださっているのであれば「その“陽”の部分を今出さなくて、いつ出すの?」って思って。いわば、使命感のようなものを感じたんです。

――『Heart Box』というタイトルにもその思いが込められてますね。

【chay】そうですね。今、こんな状況だからこそ、ハートフルな気持ちを呼び起こすきっかけになるアルバムになったらいいなと思って。私が使ってるギターもハートだし。昔から『ハートステーション』というラジオ番組もやっていて。chayにとって“ハート”はアイコン的な意味合いもありますね。chayのいろんなハートを詰め込んだボックスのような1枚になったと思います。

――オープニングを飾っている「Together」はライブではお馴染みの曲ですが、今回が初収録になります。

【chay】デビュー前の路上ライブをやっていた時代から歌っている大切な曲です。それからも必ずといっていいほどライブで歌い続けている曲なので、私にとってファンの方との繋がりを感じることができる証のような曲なんです。だからこそ、ずっと音源化してこなかったんですよね。でも、デビュー8周年を迎えて、ベストアルバムを出すタイミングで自分の歴史を考えたときに、絶対に欠かせない曲だったので今だなと思いました。そして、大きな節目でもある今年。30歳にもなりますし、結婚も発表したので、ひとつの区切りとしても、今回音源化することにした大きな理由です。

――最初にこの曲を作った時のことを覚えてますか。

【chay】「歌手になる」っていう夢を叶えたい一心で、とにかくがむしゃらだった記憶がありますね。でも、それと同じくらい、甘くない世界だなって思い知ったり、現実を突きつけられたことも思い出すんですよね。いっぱいオーディションを受けて、落ちて、路上でも最初は誰も聴いてくれなかったし。でも、がむしゃらに続けていたら、徐々に聴いてくださる方が増えて、たくさんのファンの方と出会えた。この曲は、最初はシンプルで真っ直ぐなラブソングとして作ったんですけど、ライブでファンの方に育ててもらったことで、私の気持ちの込め方も変わってきていて。今は“これからも繋がっていようね”っていう気持ちで歌っているので、それが伝わったら嬉しいですね。

チャンスを切り拓いたのは、見落としそうなくらい些細なことだった

――さらに、「Twinkle Days(2020ver.)」と「それでしあわせ(Piano Ver.)」がライブのサポートバンドメンバーの演奏による最新アレンジになってますよね。

【chay】「Twinkle Days」は自分の曲の中で一番思入れのある大好きな曲なんですよ。自分が本当に伝えたいことを初めて形にできた曲だったんです。だから“今”発表するなら改めて、“今”のバンドメンバーと録り直したいなという思いが強くありました。

――伝えたかったことというのは?

【chay】ちょっとしたきっかけで世界はガラリと変わるんだよってことですね。たとえば私は、自分でオーディションに応募したリアリティ番組『テラスハウス』に出演したことでたくさんの方に知っていただけたし、月9ドラマ『デート〜恋とはどんなものかしら〜』の主題歌になったことで、「あなたに恋をしてみました」が配信ランキングで1位になったり、夢だった『ミュージックステーション』に出演できたり…。本当にここでは語りきれないくらい、いろんなことがあったんですけど、そのチャンスを切り拓けたきっかけは、見落としそうなくらい些細なことだったりして。私が身をもって経験したからこそ、伝えたかったことですね。

――一方の「それでしあわせ」はピアノとボーカルのみのミニマムな編成ですね。

【chay】歌詞を際立たせたくて、シンプルなピアノだけにしました。私がこの楽曲で伝えたかったのは、幸せの考え方や価値観は人それぞれで良いってことですね。幸せには決まりがないし、大小もない。周りが、「かわいそう」とか「不幸だね」と思うことであっても、自分が幸せだと思っていれば、それが幸せ。その考え方は新曲の「花束」にも繋がっているので、自分にとっての幸せを思い浮かべながら聴いていただけたら嬉しいです。

――今、お話に出た「花束」と「永遠の針」の2曲が新曲として収録されていますね。サウンドは違えども、どちらもウエディングソングですよね。

【chay】そうですね。「花束」はバンドスタイルのギターサウンドで、5月に結婚発表をした後に完成した新曲です。「どんな綺麗な花束よりも、あなたとの何気ない日常が私にとっては何よりも幸せで大切なんだ」っていうことを歌っています。そして、「永遠の針」は結婚式をイメージして作ったバラードになっています。誰かが結婚式で流してくれたらいいなという気持ちで作りました。これまでもずっと、“今の気持ち”を大事にして楽曲を作ってきたからこそ、結婚後の気持ちもちゃんと歌いたいと思って作りました。

――全16曲入りのベストアルバムが完成して、ご自身ではどんな感想をいだきましたか。

【chay】まずは、デビュー前から今までの自分の思い出、ファンの皆さんとの思い出が詰まった、これまで以上に思い入れの強いアルバムになったなって思います。そして、全16曲を通して聴いてみて、やっぱり私は“今しか感じられない気持ち”を大事にして作ってきたなって感じました。同世代の女性のファンの方が多いのも、自分がその瞬間、瞬間を大事に切り取ってこれたからなのかなって。

――今後はどんな楽曲を作っていきたいですか?

【chay】これからも変わらず、同世代の女性の人生に寄り添えるような曲を作り続けていきたいです。結婚してまだ数ヵ月だけど、状況や環境が変わったことで、価値観や考え方が変わってきてる実感があるんです。年齢を重ねるごとに変わることも切り取って楽曲にして、みんなと一緒に歩んで成長していけるようなアーティストでありたいなと思いますね。

――10月24日にデビューまる8周年を迎え、9年目に突入します。今後の目標を教えてください。

【chay】路上で歌ってた19歳とか、メジャーデビューした22歳の頃は、「武道館行くぞ!」とか、「Mステに出るぞ!」っていう目標に目がいっていたけど、ここ数年は歌い続けるっていうことのすごさを痛感しているんです。先輩方を見ていて、メジャーで10年歌い続けることって、本当にすごいことだなと思うんですよね。だから、10周年、20周年と歩みを止めずにいきたいなっていうのが、今の目標です!
取材・文/永堀アツオ
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