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罵声を浴びせられ「メンタル追い詰められた」…国勢調査の実録漫画に反響、語られた調査員の苦労
「統計調査員の実情を知ってほしかった」作者込めた思い
「私たちは夫婦で、2015年に統計調査員の仕事を経験しました。自身の経験から、国勢調査やその他統計調査について、ご存知でない方が多いと感じていたんです。この時期は統計調査員さんが苦労されているだろうと思ったので、少しでもその助けになりたくて、また少しでも多くの方に『統計調査員』や『統計調査』のことを知っていただきたくて漫画を描きました」
――漫画にも描かれていましたが、まず統計調査員の仕事は“地図作り”から始まると。8月の終わりごろから下調べを入念にしていたことが漫画にも描かれています。そして、調査自体の知名度や広報が行き届いていなくて、調査員さんが怪しまれてしまったり、暴言を吐かれてしまったりすることもあるそうですね。この仕事を経験されてみて、あらためてどのようなところが大変でしたか?
「体力的に大変な部分は何とかなるのですが、辛く当られたり無視されたりがキツかったです。国勢調査もそうですが、経済センサスなど法人に関する統計調査はより厳しく、窓口で叱責を受けたり、調査についての説明をするだけで激昂したりする方もいて、メンタル的に追い詰められたのを覚えています」
――訪問先で「怪しいから写真を撮ります」と言われたり、カタカナ英語で罵られたりしたこともあったと…。調査とはいえ、見知らぬ人に家族の構成を話すなど抵抗がある人も多そうです。
「確かに『統計調査とは何か・答える義務があるのか・個人情報保護と矛盾が生じないか』を質問される方も多かったです。それを理解していただくのも大変でした。記事には現役調査員や、元調査員の方からのコメントも多く寄せられたのですが、辛い経験に共感される方も多かったので、どこも同じだなと思いました」
「ほとんどの方は、引き受け手の少ない仕事を懸命にこなす真面目な方」
「調査では個人情報を伺う事もありますので、協力したくないと思う方もいらっしゃるとは思います。しかしながら、統計調査それ自体は法で定められた義務ですし、その結果は様々な行政サービスを推進したり施行したり、また時には学術の研究などにも利用されています。統計調査とは単なる義務だけではなく、“私たちの生活の為の調査”でもあるのです。
メルカリで調査員用のカバンを売りに出したりとか、変な調査員も時にはいるかも知れません。しかし、ほとんどの方は、引き受け手の少ない仕事を一生懸命こなしてくれている真面目な方だと思います。何より自分自身が適切な行政サービスを受けるためにも、統計調査に協力していただけたらと思います」
――この時期活動されている統計調査員の方には、どのような感情を抱きますでしょうか。
「私たち夫婦、ともに統計調査員を辞めてしまったので、ありがたいなという気持ちでいっぱいです。また、最終的に調査員で何ともならない部分はお役所の方に頼んだりもしましたので、それをサポートして下さった役所の方に対しても同様に有難いと感じています」
――今後、クリエイターさんとしてSNSでどのようなことを発信していきたいですか?
「普段は自分の生活の中で感じた『日常の出来事』をなるべく笑ってもらえるように心がけて発信しています。今後も多くの方に楽しんでいただけるような漫画を描いていけたらなと思います」
「小学生エムモトえむみの勝手きままライフ」
3児の母である著者が、日常で起きた何気ない面白さに少しだけ脚色をして描く!
5人家族のエムモト家。ツッコミかつ天然ボケの母、常識人枠だけど時々幼くなる父、ゲーム好きで斜に構えた長男、石集めが大好きな長女…。
その中でも特に末娘の小学生:えむみ がもつ破壊力は家族の中でもひときわ輝く!
小学校低学年ならではの突拍子もないリアクションや独特の視点を持ち、神様が愛らしさと小生意気さをちょうど良い塩梅で生み出したとしか思えないそのキャラ性は必見!
えむみはいったいどんな大人になっていくのか…。
誰もが親目線で暖かく見守りたくなる系コミックエッセイ!
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