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石丸幹二、2作のアルバムリリースでデビュー30周年を実感 「これからも歌い、演じ続け、後輩たちが追いかけてくれる立場にいたい」

若い世代とのデュエットで刺激「得るものは大きい」

石丸幹二『Duets』ジャケット

石丸幹二『Duets』ジャケット

  • 石丸幹二

    石丸幹二

――一方の『Duets』は、濱田めぐみさん、新妻聖子さん、昆夏美さん、井上芳雄さんなど、ミュージカルで活躍されている方々と共演したデュエット曲が並びます。
石丸ミュージカル界のトップたちですよね。デュエットはミュージカルならではのスタイルですし、私は、もともと人と声を合わせるのが好きなんです。だから、ソロアルバムに1曲は入れてきました。こうやって1枚のアルバムに出来るまで積み重ねることができ、みなさんに感謝です。収録曲はすべてミュージカルの曲。舞台上での演技ではないものの、お互いの寄り添った思いや反発するような感情を、レコーディングに際しても一緒に共有できました。

――新録音の「ありのままの」(ジキル&ハイド)は宮澤エマさんとのデュエット曲です。
石丸「ジキル&ハイド」は今のところ再再演まで来ており、宮澤さんは三演目に合流してくださいました。彼女がヒロイン役で加わったことにより、さらに作品の可能性が広がったと思います。昨年、「ペテン師と詐欺師」でご一緒したとき、彼女の歌の魅力をすごく感じ、「もう1度、『ありのままの』を歌ってみませんか?」と声をかけさせていただきました。「ジキル&ハイド」の四演目が実現したら、また声を合わせたいという思いも込めて。
――新しい世代との出会いも、刺激になりますか?
石丸その通りですね。彼ら、彼女らから得るものはとても大きいと、レコ―ディグを通して実感しました。意見を交換しながら歌の表現を変化させる……一緒に舞台を作っているような感覚がありました。

――『The Best』『Duets』を通して感じたのは、日本語の歌詞の美しさ、奥深さでした。石丸さんはデビュー以来、一貫して「歌詞をダイレクトに人の心に伝えたい」「外国の言葉ではなく日本語で歌いたい」ということを意識されているとか。
石丸そうですね。歌詞には必ず思い=メッセージがありますから。これはあくまでも私個人の体験ですが、クラシックを学んでいたとき、イタリア語、フランス語、ドイツ語などで歌うことにモヤモヤした気持ちが残ってしまっていたんです。歌を発している人、聴いている人がお互いに理解できる言葉であれば、もっとスムーズに歌の心を伝えられるのではないかと思ったのが、スタートでした。いろいろと自分なりに探っていくなかで、行きついたのがミュージカルだったんです。思い返してみれば、私が子供のときに耳にしていた歌謡曲も、外国の曲に日本語の歌詞を付けたものが多かった。だから、たとえ外国産のミュージカルであっても、日本語詞を違和感なく伝えさえすれば受け容れてもらえるはず。それが出演者の任務だと実感するようになりました。もちろん、原曲の歌詞に見合うだけの日本語詞が付いていれば、ということですが。

コロナ禍で劇場が危機的状況も「止まっていないで、走り続けないと」

オーケストラ・コンサート2019(2019年5月25日 東京芸術劇場)より (C)Atsushi Nishimura

オーケストラ・コンサート2019(2019年5月25日 東京芸術劇場)より (C)Atsushi Nishimura

――今年はコロナ禍により、劇場が開けない状況が続いています。
石丸俳優仲間も演じる場がなくなっていますし、危機的な状況だと思います。大切なのは、観客の皆さんとのつながりを持ち続けることかなと。リモート公演など、少しでも可能性があれば、まずはやってみるべきだと思います。本心としては、以前のような生活に一刻も早く戻ることを望んでいますが、それがいつになるかは断言できない。ただ、止まっていてはどんどん落ちてしまうので、走り続けないと。
  • オーケストラ・コンサート2019(2019年5月25日 東京芸術劇場)より (C)Atsushi Nishimura

    オーケストラ・コンサート2019(2019年5月25日 東京芸術劇場)より (C)Atsushi Nishimura

――石丸さんも10月11日(日)にBunkamuraオーチャードホールから、『The Best』『Duets』のリリースを記念したオンラインイベントを開催。ライブとトークによる生配信になる予定だとか。
石丸アルバムの楽曲を中心に、ゲストも迎えてお届けしたいと思っています。オーチャードホールからの配信なので、劇場にいるかのように楽しんでいただけたらなと。ふだん、渋谷まで足を運ぶのが難しいという方も、ご自宅で気楽に見て頂きたいですね。

――最後に30周年の先のビジョンについて聞かせていただけますか?
石丸このままずっと歌い続け、演じ続けたいですね。そのうえで、振り返ったとき、証を残せているような表現者でいたい。後輩たちが追いかけたいと思う背中でありたい。そのためには“今、ここでパフォーマンスしている”意味をしっかり持ちながら、ステップを登っていこうと思います。

取材・文/森朋之

Information & Music Video

■アルバム『The Best』
<2020年10月7日発売>
【初回生産限定盤(CD+DVD)】
SICL-30052 〜 SICL-30053/3,500円+tax
【通常盤】SICL-30054/3,000円+tax
【収録曲】
僕の願い(ノートルダムの鐘)/愛せぬならば(美女と野獣)/恋のさだめは(ラヴ・ チェンジズ・エヴリシング)(アスペクツ オブ ラブ-恋は劇薬-)※1/普通の人間(壁抜け男〜恋するモンマルトル) featuring 島 健/セイリング(ニュー・ブレイン)/愛と死の輪舞(ロンド)(エリザベート)/名もなき星になる日まで〜別れの曲(メロウ・ヴァージョン)/こもれびの庭に featuring 小松亮太/炎のなかへ(スカーレット・ピンパーネル)/あなたはそこに(スカーレット・ピンパーネル)/時が来た(ジキル&ハイド)※2/スマイル(モダン・タイムス)/君は僕の歌〜You are the Song(フリーク)/小さな空 featuring つのだたかし/ネバーランド(ファインディング・ネバーランド)/君の歌をもう一度(ラブ・ネバー・ダイ)/ラ・マンチャの男(われこそはドン・キホーテ)(ラ・マンチャの男) featuring 沖 仁/サークル・オブ・ライフ(ライオンキング)/マイ・ウェイ※1/美の真実 (ラブ・ネバー・ダイ)※ボーナストラック
※1=2019年5月25日 東京 東京芸術劇場
※2=2019年6月15日 大阪 ザ・シンフォニーホール(ライヴ録音)
CD購入・ダウンロード・サブスクはこちら
▼「マイ・ウェイ」ミュージックビデオ
▼「時がきた」ミュージックビデオ
■アルバム『Duets』
<2020年10月7日発売>
SICL-30055/3,000円+tax
【収録曲】
オール・アイ・アスク・オブ・ユー(オペラ座の怪人) duet with 笹本玲奈/ポイント・オブ・ノーリターン(オペラ座の怪人)duet with 昆 夏美/メモリー(キャッツ) duet with 檀 れい/美女と野獣(美女と野獣) duet with 濱田めぐみ/ホール・ニュー・ワールド(アラジン) duet with 新妻聖子/ソー・イン・ラヴ(キス・ミー・ケイト) duet with 一路真輝/闇が広がる(エリザベート) duet with 井上芳雄※2/ただ そばにいる(モンテ・クリスト伯) duet with 花總まり/まだ終わりじゃない(パレード) duet with 堀内敬子/無駄にした時間(パレード) duet with 堀内敬子/リリーズ・アイ(シークレット・ガーデン) duet with 井上芳雄※2/遠いあの日に(ラブ・ネバー・ダイ) duet with 濱田めぐみ※1/ありのままの (ジキル&ハイド)duet with 宮澤エマ※ボーナストラック/オール・アイ・アスク・オブ・ユー [singalong with Kanji Ishimaru]※ボーナストラック/ポイント・オブ・ノーリターン [singalong with Kanji Ishimaru]ボーナストラック/メモリー [singalong with Kanji Ishimaru]※ボーナストラック/美女と野獣 [singalong with Kanji Ishimaru]※ボーナストラック/ホール・ニュー・ワールド [singalong with Kanji Ishimaru]※ボーナストラック/ただ そばにいる [singalong with Kanji Ishimaru]※ボーナストラック/無駄にした時間 [singalong with Kanji Ishimaru]※ボーナストラック
※1=2019年5月25日 東京 東京芸術劇場
※2=2019年6月15日 大阪 ザ・シンフォニーホール(ライヴ録音)
※トラック14〜20は、石丸幹二のヴォーカル音源だけを収録した[singalong with Kanji Ishimaru]ヴァージョン
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