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どきどきキャンプ・佐藤満春、“オードリー支える”裏方で才能開花 多様化の時代にあった芸人の生き方
“オードリーのブレーン”とも…構成作家需要に「気を遣わなくていいから」
佐藤満春 改めてトイレというのは、その人の人生に大きく関わるものなんだと思いましたね。本書のなかで小説家の朝井リョウさんが、誰にも話したことのないというご自身のトイレにまつわる逸話を明かしてくださったんですが。
──おかしみと切なさの入り混じったエピソードでしたね。
佐藤満春 辛いエピソードではあるのですが、朝井さんがお話になると、まるで小説の一コマのようで。「もし自分がお腹が弱くなかったら小説家になってなかったかもしれない」ともおっしゃってましたね。ということは、『桐島、部活やめるってよ』をはじめとする名作も誕生してなかった可能性もあるわけです。
──オードリー・春日さんからは「地球が便器」という名言が飛び出しました。
佐藤満春 彼は番組ロケで辺境の地を訪れるたびに、現地のトイレとも言えないような用を足す場所の写真を送ってくれてたんです。基本的には楽しく読める本になったと思うんですが、世界のトイレ事情とか水不足問題などもお伝えしたかったので、彼に登場してもらったのはすごく意味がありましたね。
──佐藤さんは『オードリーのオールナイトニッポン』の構成作家を務められ、“オードリーのブレーン”とも呼ばれています。
佐藤満春 ブレーンは言い過ぎですね、手伝いとか……まあ友人ですね単純に。
──構成作家としても10年。それだけ番組制作者から信頼されているわけですね。
佐藤満春 たぶん僕の性格的に気を遣わなくていいからだと思うんです。例えばキャスティング案も、平気でほかの同世代芸人の名前を書いて出したりするので。