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“見たまんま”を作れる驚異のレシピが話題 OLのゆる自炊実験に共感する人続出
私のレシピは肩の力が抜けたものばかり、「いかにわかりやすく伝えるか」を工夫
もちさん そうですね。私は料理家ではないですし、三ツ星レストランのような味を目指しているわけではないんです。むしろ明日作ったら、また違う味になってしまうような家庭料理。それを簡単に作る方法を、いかにわかりやすく伝えるか、ということを一番に考えています。
──1枚の写真とイラストによる解説もわかりやすいですね。
もちさん やっぱりお料理を美味しそうに見せたいので、白い器を選んでいます。というか洗い物をあまりしたくないので、最小限の食器しか持ってないんですが(笑)、シンプルで飽きないデザインなので、どんなお料理にも合うんです。
──お料理が苦手だったもちさんが、レシピを投稿するようになったきっかけは?
もちさん 社会人として成長したかったからです。2年前の新入社員の頃、自分がなかなか会社に貢献できないモヤモヤを感じていました。特にSNS関連の部署ではなかったのですが、「人に伝える技術」を磨くことで新しい視点を得られるのではないかと思って「#おえかきレシピ」を始めた、というのが経緯です。
──意外にもお料理とは関係のないところからのスタートだったんですね。
もちさん はい。だから私のレシピは肩の力が抜けたものばかり。むしろ「いかにわかりやすく伝えるか」という工夫に時間をかけています。そのおかげで会社でも普段関われないようなプロモーション関連の会議に参加させてもらえるようになったりと、最初の目標は達成できたかなと思ってます。
──今やフォロワーも11万人超え。どこが共感を呼んでいると思っていますか?
もちさん 私もいろんな方のインスタグラムを見るんですが、数年前は「インスタ映え」じゃないですけれど、背伸びをした投稿が人気だったと思うんですね。だけど今はあまり誇張しすぎないもの、自分の生活にも取り入れられるようなものが共感を呼んでいるような気がします。
──「憧れ」よりも「等身大」な投稿?
もちさん そうですね。フォロワーさんとの信頼関係を築く上で、投稿者の「正直さ」はすごく大切だと思います。だから私も画像を変にイジってキレイに見せすぎたり、「極上レストランの味です」みたいな大げさな表現はしないで、味や作った感想にしても、自分の感じた正直な気持ちを伝えるようにしています。
──この「#おえかきレシピ」を特にどんな方に届けたいですか?
もちさん 「これをやらなきゃお料理とは言えない」など、自炊に何かしらハードルを感じている方に少しでも解放された気持ちになってもらいたいなと思ってます。「こんなのでも自炊って言えるんだったら、今日はコンビニじゃなくて家で作ってみようかな」という方が1人でも増えたらうれしいですね。
(文/児玉澄子)
書籍『見たまんま作れる! もちのおえかきレシピ』
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