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「本物は、どーれだ?」リアルすぎる犬の彫刻に12.5万いいね 込められた“命”の大切さ
「そのものがそのままの形で輝けるよう…」彫刻に込める“生命感”とは
月くんの彫刻をいくつも制作しているはしもとさん。生後2ヵ月からアトリエで生活している月くんは、「彫刻は兄弟のように寄り添う存在なのだと思う」と語る。普段も彫刻のそばで寄り添っていたり、彫刻を枕にして寝ていたりするそうで、特に大きなクマの彫刻が大好きで、いつもクマのお腹のところで丸くなっているという。
そんな月くんの彫刻のように、画像だと判別が難しいほど精巧に制作された動物の彫刻たちを生み出す際には「そのこの愛らしさや魅力を、100%ジュースの様にギュッと絞って彫刻に籠めている」とのこと。気を付けていることを聞くと、「“生命感”を最も大事にしているので、木彫の技術や、自分のこだわりなどは捨てて、その子、そのものがそのままの形で輝けるよう気を付けています」と、制作者の“エゴ”ではなく、モデルにした動物たちそれぞれの“らしさ”を作品に込めていると教えてくれた。
「生き物の多様性の美しさを伝えたい」動物たちの姿を残していくという使命
そんな彼女に彫刻家として活動していてよかったことを聞くと、「作った動物たちの飼い主さんの笑顔が見られることが一番の喜びです」と回答。これからチャレンジしてみたいことは「日本では見られない動物たちや、ここ数十年で絶滅してしまうかもしれない動物たちを、積極的に残していくこと」だという。日本の方々に生き物の多様性の美しさを伝えていきたいと話すはしもとさん。コロナ禍だからこそ、“生命力”が吹き込まれた彼女の作品が、今、より美しくかがやくのかもしれない。
にいみどうぶつ列車へようこそ!はしもとみお 木彫り動物の世界
はしもとみおさん
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