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もはや最強?ハライチ澤部、“陰キャ”発覚も好感度は逆に上昇 “陰陽”使い分けでさらなる需要拡大へ

それぞれで求められるキャラに 陰陽両面で視聴者の人気を獲得

 ただ、今までの澤部を支えてきたのは“陽キャラ”であり、好感度の高さであることは間違いない。『日本人のおなまえっ!』(NHK総合)では、古舘伊知郎や宮崎美子といったベテランを相手に軽いボケを挟んで和ませたり、『なりゆき街道旅』(フジテレビ系)では名産品を食しては「うま街道〜」の決めゼリフをまったりと叫び、視聴者もゆるく流し見できるような雰囲気を醸し出すなど、基本的にお茶の間では“かわいらしいゆるキャラ芸人”としての地位を獲得している。

 しかし“夜の澤部”は、こうした“愛され坊主”のキャラから一変。『ゴッドタン』(テレビ東京系)のライブイベント『マジ歌ライブ2020』では、暴走する岩井を「もうやめろよ! 腐りすぎだぞ! 敵だらけになるぞ!」となだめるストッパー役なのだが、岩井が同期のサンシャイン池崎のマネをすると「(サンシャイン池崎は)面白くない!」「くそが!」と毒づくなど、“毒澤部”と審査員の芸人に恐れられている。

 また、『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)でも、若林や平成ノブシコブシ・吉村崇らにいじり倒され、キレ芸を見せることが多くなっている。SNSでも「最近すぐキレる澤部」などのコメントが目立つが、「収録でキレやすい澤部好きすぎる笑」、「澤部の対立構造が気持ちいい」など、視聴者にはおおむね好感触の様子。それぞれの番組に合ったキャラクターを使い分け、視聴者にも受け入れられているからこそ、これまで以上にどんな番組にも対応できる、制作側が“使いやすい”芸人になってきているのではないだろうか。

“いい人”からの解放…… 岩井の“澤部=陰キャ”いじりの真意とは

  • 岩井のブレイクによってコンビ出演が増えたハライチ

    岩井のブレイクによってコンビ出演が増えたハライチ (C)ORICON NewS inc.

 そんなハライチは、2009年の『M-1グランプリ』で決勝進出を果たし、ブレイクのきっかけに。 “愛され坊主”キャラがウケた澤部がバラエティ出演本数で芸能界トップクラスに躍り出た一方で、ボケの岩井勇気は長らく“じゃない方”として扱われてきた。しかし近年、岩井のラジオをはじめとした各メディアでの毒づきっぷり・腐りっぷりの裏にあるトークや文章の面白さが注目され、エッセイ『僕の人生には事件が起きない』もヒットするなど話題となる。『ゴッドタン』をはじめ、現在は多くのバラエティ番組に出演し、“腐り芸人”を超える活躍を見せはじめている。

 こうした岩井のブレイクに引っ張られ、ラジオ『ハライチのターン!』や『あちこちオードリー』などのバラエティ番組における澤部ד陰キャ”いじりが世間にも浸透。これまでの“いい人”キャラだけでなく、澤部本来の“陰”の部分をメディアで活かせるようになった。一見、岩井が澤部のイメージを下げているかのような“陰キャ”いじりも、実は澤部を“いい人”から解放することによって“陰・陽”のバランスを生み出そうという、岩井ならではのポジティブな戦略である可能性があり、ひょっとしたら澤部に対する岩井の優しさですらあるのかもしれない。

 岩井は澤部について「あいつには何もない」と語り、「自分がないからスタッフさんに言われたことを100%できる。ほかの人はみんな“自分”を入れたくなるけど、あいつにはそれがない」と分析している。となれば、今回“陰キャラ”が加わった澤部は、自分の意見やプライドを持たない特性を活かして、陰から陽、光から影までのキャラをフルに発揮できるようになったともいえるのではないか。ひと皮むけた?澤部佑は、求められるキャラクターを使い分けることによって、ますます活躍の場を広げ、さらなる無双っぷりを見せることになるのかもしれない。

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