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『Nizi Project』発 NiziU誕生までの“評価”“努力の跡”を振り返る【Part 2後編】

◆ファイナルステージ

昨年2月に始動し、5月にエントリーを開始してから約1年。ついに、応募総数1万231人から選抜されたデビューメンバー(人数未定)を決めるファイナルステージ当日を迎えました。審査員はJ.Y. Park氏、特別審査員は2PMのウヨンさんとTWICEのモモさん、MCはTWICEのサナさんが務める豪華な布陣です。

サナさんが「ついに今日、まさにこのファイナルステージで『Nizi Project』からデビューするガールズグループの最終メンバーが決まります。それでは、今日のステージの主人公たちをお呼びしましょう。夢に向けた情熱と努力で待望のファイナルステージに進出した12人の練習生を紹介します」と告げ、きらびやかなステージに、マコチームとマヤチームの2チームが入場しました。

【マコチーム】※敬称略、カッコ内は韓国合宿獲得キューブ数、ミッション3順位
マコ(3個/1位)
リオ(3個/2位)
アカリ(2個/4位)
ユナ(1個/7位)
リリア(1個/9位)
アヤカ(2個/12位)

【マヤチーム】
マユカ(2個/3位)
マヤ(3個/5位)
リマ(3個/6位)
ニナ(3個/8位)
ミイヒ(3個/11位)
リク(2個/10位)

J.Y. Park氏はファイナルステージに進出した12人を感慨深げに見つめ、「ついに最後のステージですね。僕は本当にワクワクしています。練習生にもなっていない完全なアマチュアがほとんどでしたけど、この大変な過程を克服して1万人の中から12人になりました。本当にえらいと思います」としみじみ。「今まで悩んで心配していたことは全部忘れて、今日の最後のステージを楽しんでください」と優しい笑顔で激励しました。

ファイナルステージでは2回対決を行い、1st対決は両チームそれぞれのカラーに合わせて作られた異なるミッション曲(新曲)で対戦。そして、最終の2nd対決は、J.Y. Park氏が練習生たちのために作った同じミッション曲をよりうまく表現したチームの勝利となります。

対決ごとに勝利チームを決め、その結果やミッション1〜3の成果、半年間に渡るトレーニングの評価をもとに、最終の個人順位とデビューメンバーが決定します。J.Y. Park氏は両チームに向けて「デビューメンバーは今もまだ決まっていません。今日のステージが終わるまで、僕の心を開いておきます。頑張ってください」とエールを送りました。審査員3人の評価を振り返ります。

■1st対決:チームミッション曲対決

【先攻】マコチーム ミッション曲:『虹の向こうへ』

マコチームのパフォーマンス&モモ評/ウヨン評は18:34〜23:53

モモ評チームワークもよくて、表現の仕方も個人個人でできていたんじゃないかなと思います。本当にいっぱい練習したのが伝わってきて、すごくよかったです。

ウヨン評皆さんの明るい姿に気分がよくなりました。しかしこれは、今日初めてステージを見る僕だから感じられたことであり、とても緊張しているように感じました。もう少し慎重な判断が必要なステージだったと思います。

J.Y. Park評は0:30〜3:25

J.Y. Park評皆さんはまだデビューをしていないアマチュアですし、しかもこのプロジェクトが始まった1年前はレッスンすら受けたことのない練習生もいました。それにもかかわらず、ここまでのパフォーマンスを見せてくれたことを誇らしく思います。

マコさんは練習生のレベルではないです。(チームの歌が)少し不安定になってきても、マコさんが歌い始めた瞬間、チーム全体が安定して見えました。マコさんがダンスと歌でしっかり重心を取ってくれるから、他の練習生も安定感を保つことができたのだと思います。

マコさんに劣らず、練習生のレベルではないダンスを見せてくれたのはリオさん。歌も前より本当によくなりました。歌に自信を持てるようになったから、本来のダンスの実力を発揮できました。特にマコさんとリオさんが近くで踊っていた時は本当にかっこよかった。

この6人の中で実力的に一番遅れをとっていたアヤカさんは驚くほど成長しました。成長の幅に驚かされたので本当に褒めてあげたいです。あとの3人もよく頑張りました。しかし、最初の曲はどうしても緊張が大きかったと思います。

【後攻】マヤチーム ミッション曲:『Boom Boom Boom』

マヤチームのパフォーマンスは11:38〜22:45

モモ評東京合宿の時にはみんな、かわいいイメージがすごく強かったですが、全然違う人かのように、かっこいいコンセプトもできるんだなと思ってすごく感激しました。特にミイヒちゃんは、「あっ、こういうのも結構似合うんだ」と思って本当にびっくりました。

ウヨン評どんなステージでも、誰に何を言われても、何より自分がステージに立ちたい、楽しもうという気持ちを一番に持っていなければなりません。今は評価を受ける場なので、本当に緊張していると思いますが、次のステージではぜひ、心から楽しんでほしいです。

J.Y. Park評結論から言うと、チームとして見た時、マヤチームがマコチームより上手でした。でもそれは当然のことです。マコチームにはキューブを3個集めた人が2人しかいません。マヤチームには4人もいます。なので、マヤチームが全体的に上手なのはある意味当然のことです。

マコチームでは、マコさんとリオさんがA+の評価を受けるくらい飛び抜けて上手でした。マヤチームは残念だと思うメンバーはいなかったですが、A+といえるメンバーは思い浮かびません。それでも上手だったと言ってあげたいのはリマさんとリクさんでした。力を抜いた状態で動作を大きく早くできていたのは2人だけでした。

マヤさんはうまくやろうとしすぎています。最初から最後まで体に力が入りすぎていました。ニナさんはダンスに対する自信がないのが問題です。うまく踊れているかなと気にしすぎて、自分を表現する余裕がないです。大丈夫です、今はもう上手に踊れています。

ミイヒさんは(ミッション1の個人レベルテストで)1位になってから自信を持って実力を発揮することができなくなっています。自信を持って楽しめれば、ミイヒさんに勝てる人はいません。皆さん、最下位になったとしても忘れなければいけないし、1位になったことも忘れなければいけません。常に次のステージでは、真っ白な画用紙の上に描き直してください。

チームミッション曲対決の結果発表は22:45〜25:51

審査員3人で相談した結果、1st対決はマヤチームが勝利しました。J.Y. Park氏は、ウヨンさんとモモさんがマヤチームを、自身はマコチームを選んだことを明かしたうえで「最後のステージでは僕が指摘したところは全部忘れて、思う存分楽しんでください。頑張ってください」と激励しました。

■2nd対決:J.Y. Park氏の自作曲対決

そして、ついに、デビューメンバーを決める最終決戦が幕を開けます。J.Y. Park氏が練習生たちのために作詞・作曲した課題曲『Make you happy』で両チームが対決します。J.Y. Park氏は「彼女たちのありのままの姿によく似合うイメージの曲を作ろうと努力しました。彼女たちを応援してくれたファンの方々に、すばらしい歌手になって応えるという内容です」と楽曲に込めた想いを明かしました。ラップ部分に散りばめられたJYP所属アーティストガールズグループたちの楽曲タイトルも“隠し味”として効いています。


【先攻】マコチーム 共通ミッション曲:『Make you happy』

マコチームのパフォーマンスは9:17〜18:14

先攻のマコチームの明るく息の合ったパフォーマンスが終わると、満面の笑みを浮かべた審査員3人の大きな拍手が響き渡りました。

ウヨン評とてもびっくりしました。本当にたくさん練習して、本当に楽しんでいて、本当に自信を持ってパフォーマンスしていました。さっきの対決でどちらが勝ったのかという勝敗が全然思い出せないくらいです。本当によかったです。

モモ評私もウヨンさんと一緒の意見なんですけど、チームワークもそうだし、エネルギーが(さっきと)違って、最初から最後まで本当にびっくりするステージだったと思います。

J.Y. Park評僕が期待できる最高レベルでした。6人が本当に1つのチームに見えました。マコさんがいるチームはいつも、チームワークがすばらしかったです。他の練習生たちのお手本になって、このプロジェクトの力となりました。本当にありがとうございます。

アヤカさんの地域予選での姿と今のパフォーマンスを並べて見ると、本当にたくさんの方が驚くと思います。本当に成長しました。ユナさんは自分の声が出る時と出ない時があります。最後のステージではパワフルでよく通る声が出ていて、本当にうれしかったです。

リリアさんは、とても素早くてパワフルでした。アカリさんは、僕がずっと言っていた地域予選の時の明るくて元気な力をまた見られました。

でも、このステージで一番よかったのはリオさんです。ステージの中で輝いていました。声とダンス全部が本当にパワフルでした。表情とダンスの全部が生きています。全員このステージではよかったです。本当にみんな褒めてあげたいです。


【後攻】マヤチーム 共通ミッション曲:『Make you happy』

マヤチームのパフォーマンスは22:54〜31:46

マコチームの絶賛を受けて、マヤチームはさらに緊張感が高まる中でのステージとなりました。しかし、そんなプレッシャーなど全く感じさせないキュートで完成度の高いパフォーマンスに、審査員席からは思わず感嘆の声が漏れました。

モモ評さっきの曲はカッコいい系の曲だったから全然コンセプトは違うんですけど、今回の曲ではエネルギーもさっきと全然違うし、表情もすごくよくて、みんな表現力もよかったと思いました。

ウヨン評音楽番組に出てプロとしてデビューできるチームに見えました。本当に上手でした。僕が感じたのは振付や動線などをどれだけ一緒に練習していたのかがよくわかるということでした。1つのアイドルグループ、ガールズグループを見ているんだと思いました。

J.Y. Park評今回の『Nizi Project』を通して忘れられないステージを選んでくださいと言われたら、ミイヒさんが歌った『Nobody』が最初に思い浮かぶと思います。この子の才能と可能性はどこまで伸びるのか……もっともっと成長してほしいという気持ちです

リマさんは完全にスターのように見えました。(以前)指摘していたことは「典型的な表現」ですが、今では全くありません。克服できるか心配でした。他のラッパーたちの表情の真似をすることが深く身に付いてしまっているようだったので、時間がかかるだろうなと思っていました。しかし今日は自分のパートで出てくる時、“リマさんとして”キラキラ輝いていました。

マユカさんは、ダンスを心から楽しんで踊っていてよかったですし、特によかったのはラップ。発音もしっかりしていたし、ここまでリズム感があるとは思いませんでした。すごく速いリズムに乗らなければいけませんが、すべて正確でした。マヤさん、本当に上手でした。本当に自分の曲のように、自信を持ってこの曲のすべてを表現できたことで、どれだけたくさんの努力をし、成長したのかを証明してくれました。

ニナさん、歌手の練習生の経験はありませんよね? それを考慮したうえで、期待していた最高レベルまで来ました。

そして、この曲のパフォーマンスだけで見ると、リクさんが最高でした。成長しているけれど、いつも惜しい部分がありました。今回の最後のパフォーマンスは本当に、指摘するところが見つかりません。歌もダンスもとても上手でした。

短期間でここまでのパフォーマンスを見せてくれたことに感謝したいくらい、6人全員、本当に上手でした。

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