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(更新: ORICON NEWS

モラハラ夫が浮気、主婦の“ドロ沼”離活ストーリーに反響 「悩む女性の助けになれば」

絶対に譲歩できない! 離婚までの日々

──その後、別居を経て家庭裁判所に離婚を申し立てます。
カコマツさん元夫が慰謝料などの離婚条件に合意しなかったため、調停離婚の手続きを取らざるを得ませんでした。別居して心身ともにすっきり、子どもの表情も明るくなったのですが、そこからまたストレスフルな日々が始まりましたね。

──ご自身の“離活”を振り返って、もっとスムーズにできたかも…と感じる部分はありましたか。
カコマツさんはい。1つは離婚調停委員に期待しすぎたことです(苦笑)。元夫のモラハラ行為についてはメモや録音にも残していたのでもっと親身になってくれるというか、味方になってくれると思ったんですね。

──ところがそうではなかった?
カコマツさん結局、調停委員というのは中立の立場のため、どちらの言い分にも耳を傾けるんですね。また元夫も調停委員を丸め込もうとウソにウソを重ねて。それでも私の離婚の意思は固かったため、調停委員から「だったら養育費や慰謝料は相手の条件を受け入れなさい」と何度も説得されました。

──そこで心が折れて、言いくるめられてしまう女性もいるでしょうね。
カコマツさんたくさんいると思います。ただ私は子どもとの生活を守るために絶対に譲歩はできなくて、1度目の調停は不成立に終わりました。やはり1人で戦うのは限界があると感じたため、婚費調停と離婚裁判では女性弁護士の方を依頼したのですが、これが大正解。まさに勝利の女神でしたね。

──費用をかけてでも、弁護士はつけたほうが有利に離活を進められるのでしょうか。
カコマツさん私の場合はそうでした。費用については不安だったのですが、その弁護士の方が法テラスを利用して分割払いするなど、最も安く済む方法をアドバイスしてくださったんです。

──経済的な不安から、離婚に踏み込めない女性も多いと聞きます。
カコマツさん私も経済的なゆとりはまったくありませんでした。ただ元夫のように安月給で浪費家、育児もしない夫と我慢しながら暮らすよりも、離婚して児童扶養手当、養育費などをもらいながらフルタイムで働いたほうが経済面でもメンタル面でも人生が豊かになると思います。

女性が生きやすい社会になれば

──SNSで漫画を発表後、どのような反響がありましたか?

カコマツさん同じように苦しんでいる方から「勇気が湧きました」「私も離活を始めます」という声をいただきます。ただ、一方で、マウンティングをかけてくる人もいます。世の中にはシングルマザーがイキイキしているのがイヤな方もいるようで、私が楽しんでいる内容のSNSとあげると、それを見た友人がLINEで妙な絡み方をしてきました。ただその方によくよくお話を聞いてみると、「本当は離婚したいんだけど踏み切れない」という事情をお持ちでした。

──つまりその女性も苦しんでいたと…。
カコマツさん私の身内にもけっこういるんですけど(苦笑)、自分が我慢してること、不安を抱えていることから目を背けるために人を攻撃してしまう方って少なからずいるんだろうなと思いました。自分のほうがマシだ、じゃないですけど。

──そうした女性にこそ、カコマツさんの体験を参考にしてもらいたいですね。
カコマツさん近年は養育費に関する法律もかなり改善されていて、それはやはり女性たちが自分の経験から声をあげたからだと思うんですね。私も微力ながら、女性が生きやすい社会作りの一助になればという思いを込めて漫画を描いています。

──読者の体験を漫画化されることも増えていますね。
カコマツさんはい。中には漫画化するのも苦しいほど悲惨な体験談をいただくこともあって…。今は主にネットで漫画を発表していますが、こうした女性たちの苦しみをもっと広く社会に知ってもらうために、いつか自分の漫画を書籍化することを目指しています。

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