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【高橋ダン】「世界恐慌以来の危機」はホント? GDP数値よりも大切な指標とは?

メディアの情報は“過去”のデータ。最新を知るにはマーケットを!

 皆さんが勘違いしやすいだろうことの一つ。それは「株価=景気」の認識です。株価が上がれば好景気、そう考えてしまう人は多いはずです。これが間違いのもと! 僕は大きな声で言いたい。「経済は下がっているのにどうして株が上がっているの?」という疑問自体が大きな誤解のもとに生まれた発想だと。

 どういうことか? 経済ではまず“株”が“最初に”動くんです。景気とともに動くわけでは決してない。株式市場=マーケットは最新の情報が集まっている場所です。つまりマーケットは「経済は実はそんなに悪くない」と知っているということですね。アメリカを見ても、失業率などのデータは悪くない。金融で重要なのはNYなどがあるアメリカ東海岸なのですが、株価も安定しているのです。現在の日本の株価上昇も、これらの情報を受けての動き。アメリカをフォローしているような状態です。これは世界経済も同様です。株価の動きを「予想」することはタブーですが、感覚的に、これからも回復は続くと思います。少なくとも一気に暴落することはないでしょう。

 ちなみに「経済が下がっている」という認識は、メディアにもその責任があると考えます。今はコロナ禍で、経済的に非常にネガティブなニュースが多いですよね。日本のメディアは、海外で報道された恐れを抱くようなネガティブな情報を、「こんなにヤバい情報が出ている」とそのまま翻訳して発表する傾向があります。もちろんその情報も間違いではない。ただ重要なのは、そのほとんどが“過去の”データだということなのです。

 私たちにとって大切なもの。それは“今”であり“未来”。その“先行指数”として最も信じられるのが、最新情報が集まるマーケット=株式市場です。そこを見れば株価は回復していますね。「なぜ?」と聞きたいかもしれません。ですが、ここで「なぜ上がっているんだろう?」に囚われるのはNG。株の世界ではこの、「上がっている」という“事実”が重要なのです。今は株価が回復の道をたどっています。だから大丈夫。そう呑み込んでください。世界のネガティブなニュースに振り回されないことが重要です。

 今回言いたいことは2つ。今後4〜6月期のGDPが発表されますが、より“今”を見るためにPMIを注視すること。そして過去のデータである海外メディアではなく、“未来”が見える株式市場を見ること。ビジネスには、政治的なミスリードが生じる場合だってあります。皆さんはこれらに騙されないよう心がけてください。

(取材・構成/衣輪晋一)

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