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【高橋ダン】「世界恐慌以来の危機」はホント? GDP数値よりも大切な指標とは?

“PMI”が信頼できる理由と、その数値から見える現在の世界経済

 PMIのデータを見ますと(7/9現在)、中国が最も早く回復しているのが分かります。次にアメリカ、日本、ヨーロッパですが、製造業の面でだいたい1/3ほど、非製造業(サービス)では半分ぐらいすでに回復しています。
 
 なぜ非製造業が早いのか? これは皆さんも実感があると思うのですが、自粛で外に出られなくてもインターネットで買い物は出来ますし、ZOOMなどの通信サービスは多く使われていますよね。非製造業にはこのIT産業が含まれているからです。つまりIT産業は景気感が良い。

 ここで疑問を抱く人がいるかもしれませんね。その世論調査で、企業は本当のことを言っているの? そもそもどれぐらいの開示義務があるの? そしてもう一つ。中国が回復しているって本当? じゃあ中国の景気は良いっていうこと?

 個人的に思うのですが、例えば企業が嘘をつく場合、これは自分たち、もしくはそのお仲間がなにか得をしようとしているからだと思います。ですが400社もあれば統計的に嘘をついてもそれほどの変化は見られないはずです。また、例えばみんながわざと嘘をついて、悪く答えれば、より政府からの支援がもらえるかもと考える可能性もあり得ます。でも、結局いつかはV字回復してしまうので、一時的なインパクトしか得られません。

 次に中国。中国はこうした数値をコントロールしているのではないかと、“陰謀論”的にうがった見方をする人もいるでしょう。でも僕から言わせれば、それは世界中どの国だって一緒。政府がなんらかの介入をするというのは政治経済では当たり前のこと。日本だって日銀が日経株を買い支えたりしているでしょう? ただし、こういったうがった見方は要らぬ疑惑を生みます。その疑惑を払拭するかのように、中国でのPMIは政府が出した生産業と非生産業、民間の生産業と非生産業と4つの数値が出されています。他の国は生産業と非生産業の2つのみですから、それだけ配慮した体制だと言えますね。

 では話をもとに戻しましょう。現在のPMIの回復を見て僕が出した結論ですが、僕は今の世界経済はメディアが騒いでいるほど悪くはないと思っています。実際、株価も世界的な回復を見せています。もし“コロナバブル”という言葉があるなら、株価については今もその渦中にあると思っています。

 すると、ここでまた疑問が湧いてきます。株価が上がっているんだったら、じゃあ、どうして景気が良くなっていると感じられないの?…この件について僕の意見を述べましょう。

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