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ORICON NEWS
ここが変だよ!日本の税収 政府と日銀の大失策と国債の“からくり”
「コロナ禍で、経済的損失は“大恐慌以来の大不況”」という言葉は全くのウソ
では、このコロナショックを経済面で見てみましょう。
現在の、株式市場および経済的データの数字はV字回復をしています。最初にリカバリーをしたのは中国。日本、欧州も続いており、「V」の字ほどではありませんが、半分ぐらいは回復しています。つまり、コロナ不況は底を打ったと言っていいでしょう。
ですが、ネガティブなニュースは今もとても多いですよね? これは「GDPデータ」からの言説です。GDP=国民総生産は、一定の期間内に国内で生み出された“付加価値”の総額です。付加価値とはすなわちお金ですから、これも経済状況を知るための一つの指標になるわけです。皆さんもテレビなどでよく聞きますよね? 「経済的損失は大恐慌以来最悪」と。インパクトがあり、非常にネガティブな言葉なので、怖い気持ちになるかもしれません。でもご安心ください。僕はこれ、誤解を生む言い方だと思っています。
実際に比較してみましょう。1930年代にアメリカで始まった大恐慌は、世界中の経済に悪影響を与え、それは第二次世界大戦が集結するまで続きました。インパクトとしては2008年のリーマン・ショック不況を覚えてらっしゃる方もいると思いますが、大恐慌ではアメリカの銀行の35%が破綻しました。破綻ですよ!? 確かにGDPデータだけを見れば、IMF(国際通貨基金)が言うように、大恐慌に似た下がり方をしていますが、これは数字上の話。僕は、実態は全然違うと思っています。