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キツネの美人師匠にピュアな弟子たち、和風ファンタジーが「癒ししかない」
日本昔ばなしのような「化かし合い」を再現、明るい笑いへ転換
――キツネの神様になることを目指す2人の子ギツネの弟子たちが登場しますが、容姿、性格、言動をどのように描き分けていますか?
【みやまるんさん】目の形のほか、シルエットで見分けがつくようにしています。真面目っ子なつり女ちゃん、自由奔放でころころとした、たれ女ちゃん、といったように書き分けています。「たれ女ちゃんって実は狸なんじゃ」っていう読者からのコメントには特に笑いました。
――キツネの神様である「きび様」を描く秘訣はありますか?
【みやまるんさん】実はきび様を神々しくは描こうとしてないんですよね。どこか抜けてておっちょこちょいな人なんです。でも、しきたりに縛られず、威張らず、伸び伸びと弟子を育てていくところは、本当に尊敬できるところだと思います。
――日本昔ばなしに出てくるような「化かし合い」が再現されており、民家を襲撃するなど激しいバトルも多いですが、「明るい笑い」に転換する秘訣は?
【みやまるんさん】やっぱりバトルになっても、「化かし合い」であれば命の削り合いにならないので、シームレスに笑いに移行できるんですよね。そして何よりたれ女ちゃんがチビッコなのに異様に強いというギャップのお陰で、深刻にならず笑いにしやすいので助かっています。
『ドラゴンボール』や時代劇『鬼平犯科帳』などからの影響も
――定期配信する上で、いつも大切にしていることを教えてください。
【みやまるんさん】なるべく続きが気になるところで次回への引きを作るように頑張っています。それと、可能な限り休載しないことです。読んでくださってる方々を待たせるわけにはいかないので。お尻に火がつかないと行動できないタイプなので、気を抜いて原稿を落とさないよう頑張ります。
――Twitterやpixivでも掲載されていましたが、連載にあたって工夫された点は?
【みやまるんさん】趣味でSNSなどに上げていた頃は即席で楽しめるように、必ず1Pでオチがつくようにしていました。そのお陰で、多少構成力が身に付いたように思います。
――「きび様といっしょ」は今後、どんな展開にしたいと考えていますか?
【みやまるんさん】はっきりとは言えませんが、切なかったり、怖かったり、いろいろなことが起こるかもしれません。でもやっぱり子狐たちのお陰で楽しいものになると思います。