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(更新: ORICON NEWS

文豪のどうかしてる“逸話”ツイートに13万いいね、漱石や芥川の意外な一面も紹介「身近に感じて」

文豪の作品ももっと気軽に読んでもいい、途中でやめたっていい

――そもそもSNSで文豪のエピソードを紹介しようと思ったのはなぜでしょうか?
進士さん もともとアカウントは何年も前に作ってはいたものの一切触ってなくて放置状態で。本を出版するにあたって、宣伝の一環としてSNSを活用していきましょう、と使い始めたのがきっかけでした。当時の自分のフォロワー数の少なさに編集会議でもどよめいたと聞いています(笑)。当初から一貫して文豪や歴史や日本文化について書いていたんですが、最初は全然反応なくて編集の方にも心配かけたはずです(笑)。

――(笑)。先に『文豪どうかしてる逸話集』(KADOKAWA)の出版が決まっていたんですね。ではどのように声がかかったのでしょうか?
進士さん 元々は自分が管理しているサイトで日本の文化や歴史などを楽しく紹介する記事を書いていたんですが、その中で文豪たちの逸話について書いたことがあり、それがTwitterで話題になったことがありました。それを見たKADOKAWAの編集の方から「書籍化しませんか」とご連絡いただいたのがきっかけでした。

――書籍化にあたり、どのようなところをこだわりましたか?
進士さん Twitterのほうはある程度、近代文学の予備知識がある方が見てくださっていると思うのですが、書籍の方は文豪や文学に興味のなかった方でも楽しめるよう、あまり学術的にならないよう、文章も平易なものになるように心がけました。
――『文豪どうかしてる逸話集』は古くて難しいとされる本でも興味を持つきっかけになりますね。子どもや若者の「活字離れ」「読書離れ」が言われるようになってから、子どもが読みやすい工夫がされた本も増え、学校でも「朝の読書時間」などが広まりました。とはいえ、「古い本」はなかなか手を出しにくい印象です。
進士さん 本を読むことって、なにかすごくアカデミックな作業のように思っている人も多いと思います。お勉強の延長というか。一度読み始めたら最後まで読まなきゃいけない、とか、読後は何かを感じ取っていなきゃいけない、とか…。文豪の作品というだけで、背筋を伸ばして読まなきゃいけない、みたいな。もっと気軽に読んでもいいんだよって思いますし、つまらなかったら途中でやめたっていいと思います。自分は途中で読むのやめた本たくさんあります(笑)。映画を観たり、好きな音楽でも聴くようにページを開く、くらいの気持ちで読んでいいと思います。

――最近は新型コロナウイルスの影響で、大人や子ども問わず、家にいる時間に本を読む機会が増えた人も多いかと思います。このような有事の時は特に本が持つ力が発揮されたように感じます。
進士さん コロナ自粛の中、自分の本を読んでくださった方からのコメントで、「今、母が笑いながら読んでます」とか「子供と一緒にいろいろと調べながら読んでます」といった声がいくつかあったのが印象的でした。一冊の本を中心に家族が揃って楽しむという形は、この時期ならではなのかもしれませんね。なにかとストレスの多い自粛生活にあって、本が家族のコミュニケーションのきっかけになれていることはとても幸せで嬉しいことです。

『文豪どうかしてる逸話集』(KADOKAWA)

『文豪どうかしてる逸話集』(KADOKAWA)
著者:進士素丸
誰もが知っているあの文豪に、こんな意外な一面があった!?
素晴らしい作品を生む人間が必ずしも素晴らしい人間とは限らないし、またそうある必要もない。
読んだらもっと好きになる、文豪たちのかわいくて、おかしくて、“どうかしてる”エピソードを紹介。
進士素丸さんTwitter

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