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ファミコン芸人フジタが選ぶ「なぜこれを?謎すぎるコマンドに困惑したファミカセ」
フジタが選ぶ「なぜこれを?謎すぎるコマンドに困惑したファミカセ」3選
最初のこの謎をクリアすると、中盤はそんなでもないんです。でも最後の面がまた難しくて。先に進むには、あるゲージを上げないといけないんですけど、そこに到達するまでに、どうやってクリアしてきたかが大事になる。しかも、途中で出てくる敵の攻撃も鬼のようにつらい。「どうすればいいのか」わからない上に、アクションゲームとしても難しいんです。
実はこのソフト、2000年前後くらいまで、クリアしたことを名乗り出る人が1人もいなかったんです。実際にクリアした人はいたのかもしれませんが、表舞台に名乗り出てこなかった。2000年前後にクリアしたという人が表舞台に現れて、一度騒がれたんです。発売から10数年経って、出てきたので当時ざわつきました。幼少期にリアルタイムでやって、クリアできなかったんですけど、このニュースを見て、自分ももう一度挑戦しようと思ってやりましたね。その時は攻略法をなぞって、なんとかクリアすることはできました。
この作品は、何もないところで3回、5回ジャンプすると隠し通路が出現し先に進めるということが基本になんですけど、それがどこにも書いてない。前半に予告があるとか、ストーリー上の意味があるとかもないんです。しかもその場所の特定が難しい。アクション画面のこのジャンプコマンド以外にも、100マス以上あるフィールドマップでは、押しっぱなしなどで謎を解かないといけないので、大変です。
このゲームのリアルタイムでやって、途中でやめました。この謎コマンドと、ブロックを下から叩き、出てきたアイテムが固定されるんですけど、そのアイテムの上でジャンプすると両サイドにビームがでるという斬新な攻撃方法、あと「クソゲー」にありがちな音楽がすごくいいソフトという記憶が残っていますね。
宝箱の出し方も、最初の方は敵を全部倒すとか簡単なんですけど、徐々に難しくなっていく。後半は、どこかのポイントの箇所を何回も行き来するとか、画面の角4ヶ所を触るとかそういうものが、ノーヒントでどんどん出てきます。
あと、これがこのゲームの厄介なところなんですけど、宝箱取らなくてもある程度進めるんです。ただ60階近くになると、その宝箱でとったアイテムがないと絶対に倒せない敵とか、持っていないと下の階に戻らされるとか起こるんです。残酷ですよね。でも、そのコマンドがわからなくて進めずに詰んでしまうゲームよりも、進めて最後にダメでしたの方が、諦めがつくし、ゲームをやった感はありますよね。
このゲームは、アーケードゲームからの移植からの移植なんですけど、ゲームセンターにある共有ノートみたいなものに、先に進めた人がどんどん情報を書き込んでいました。後に攻略本もでましたが、自分ひとりではクリアできなかったと思います。今だとネットなどになるのでしょうが、それも一つの文化だったなと思います。