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色モノ扱いだったドラマ『M』に葛藤も? “飛び道具”キャラの中で三浦翔平が安定感見せる理由
“飛び道具”たちの中で、色モノに終わらない確かな演技と存在感で下支えする
『M』では、レコード会社の専務にして名プロデューサー、マサを熱演していた三浦翔平。当初こそ「俺の作った虹を渡れ!」などのキザで突飛なセリフで、田中みな実ら同様に“色モノ扱い”。だが、飛び道具的キャラ満載の本作の中で、独特の存在感を放っていたのもまた事実だ。
「三浦さんにはある種の安心感がある」と話すのは、メディア研究家の衣輪晋一氏。「三浦さんももう30代で経験豊富。相手が強烈な演技をしているときには自分の芝居を抑えるなど、彼がいるから下支えされる部分はある。単なる色モノには終わらず、バランスを取りながらマサというアツいキャラを作り込んでいます」(同)。
鈴木おさむ作品の常連に、一方で芸能界の現実に挫折することも
だが一方で、「25歳の頃、芸能界の現実を見て葛藤していたと聞いています」と衣輪氏。「若い頃からイケイケで順風満帆。自分でも当時を“調子に乗っていたかも知れない”と反省することもあったそうです。ですが、20代中盤で挫折を知り、そして“若さ”という武器がなくなった先について考え始めたのではないでしょうか。桐谷美玲さんと結婚もされ、さらに穏やかになったようにも見えます。『ショムニ2013』(フジテレビ系)でのオタクダンスなど、以前から振り切った演技も見せる三浦さんですが、マサ役もまさにそう。役者としての幅をさらに広げようとしていると感じます」(同氏)。