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伊藤健太郎のほとばしる“レザー愛” 傷ついて完成していく、時代を超えるロマン

ドラマ『今日から俺は!!』『アシガール』で注目を集め、今年は映画『のぼる小寺さん』『とんかつDJアゲ太郎』『弱虫ペダル』など、出演作の公開が控えている伊藤健太郎さん。そんな彼の公式プロフィールに趣味として書かれているのが、「革製品に油を塗りこむこと」。今回は伊藤さんがレザーにハマったきっかけやその魅力、そして“革を育てていく”楽しさについてお話を伺いました。とめどなくあふれる熱すぎる思い、お楽しみください!

撮影:田中達晃 取材・文:東海林その子 メイク:島徹郎(juice) スタイリスト:釘宮一彰

買ったばかりの製品にあえて“傷”をつける楽しさ

――レザーにハマったきっかけを教えてください。
伊藤健太郎僕の家の隣に住んでいたお兄ちゃんみたいな人が、革ジャンをよく着ていたんですよ。それに憧れて、自分も革のものを集めるようになりました。

革ってずっと使えるじゃないですか。僕が使っている財布も中3くらいのときに買って、今めちゃくちゃいい感じになっているんです。そうやって使えば使うほど世界にひとつだけのものになるというか、自分の生活スタイルに合った形になっていく。その感覚がすごく好きなんですよね。
――持っていらっしゃる中で、特にお気に入りのアイテムはありますか?
伊藤健太郎財布も気に入っているんですけど、一番思い出に残っているのは革ジャンです。高2の頃、フラッと入ったヴィンテージショップで「イカした革ジャンがあるな」と思って着たら、サイズがジャストだったんです。どうやらカナダの学校の電気工学部のジャケットみたいで、袖の部分にはそのジャケットが作られた年の「97」って数字があったんですが、僕も97年生まれなんですよ。「ああ、もうこれは運命だ!」と思ってすぐに買いました。

そういうのが好きなんですよね。すべてにおいて意味のあるものというか、「それなんなの?」って聞かれて、説明できないものを持っていたくないんです。ちなみに、今日している腕時計も僕の生まれ年の97年に作られたものです。
――革ジャンは相当数持っているそうですが、お手入れは大変じゃないですか?
伊藤健太郎その手入れが好きなんですよ。服が置いてある部屋で、革ジャンとかブーツを入れているクローゼットを開けると、革の匂いがブワッてしてくるんです。それがたまんなくて! その匂いが大好きなんですよ。なんていうんですかね……オイルか汗なのかもうわかんないですけど、いろんなものが染み込んだ革の匂いがすごく好き。

そこから「どれにしようかな?」って選んでオイルをつける。そうすると茶色だったのがちょっと焦げ茶になったり、色が変わってくるんですよね。新品で買った革ジャンもあるんですけど、着ているうちに傷がついたりして、それを眺めながら「これ、いつできた傷だっけな〜」って考える時間もめちゃくちゃ好きなんです。
――傷がついてショック!ということではないんですね。
伊藤健太郎全然ないです。だって買ったばかりのものも、わざとアスファルトで傷をつけたりしますもん。それを見て「うわ、超カッコいい!」って(笑)。あとは雨が降っているときにわざと傘を差さずに外に出て、くたっとなった革ジャンにまたオイルを染み込ませる。

ジーパンもそうなんですよね。洗わないようにしたり、カッターでちょっと切って使っていくうちにどんどん穴が空いていったり、ヒゲ(足の付け根あたりにできる色落ち)をつけるために縛って置いておいたり……。これもう、一生話せちゃうな(笑)。
――なんだか実験みたいですね。
伊藤健太郎そう、実験ですね。でもほとんど失敗がないんですよ。どれだけ傷つけようが、どんな形になろうが、全部よく見えちゃう。ヴィンテージの服を買うと、いろいろ傷がついているじゃないですか。それを見ながら、「これを穿いていた人は、どんな仕事をしていたんだろうな」って考えるのもすごい好きなんですよね。

たとえばペンキがついていたら「何か塗ったりする仕事だったのかな」「でもこっちに傷のあとがあるから次に穿いた人が違う仕事していたのかな」って。他にも、ももの内側に革の色が移っていたら、きっと馬の鞍の色だろうから「この人はカウボーイだったのかな?」って考えたり。

――なるほど!
伊藤健太郎それを今、時代を超えて僕が穿いていて、「この先もし手放したら誰が穿くんだろう」って考えたら……もうとんでもない歴史が積み重なっていくわけですよ。これってすごいじゃないですか。穿いていくことで、どんどんどんどん傷ついて完成していくんです。……傷ついて完成に近づくっていうのもおかしな話ですけどね。

革製品もそうで、たとえばブーツならバイクに乗っているとVの字に焼けた跡が内側につくんですよ。そんなレッドウィングのブーツをこの前見つけて買っちゃったんですけどね、これがなかなかいいVなんですよ! いや〜この話、大丈夫ですかね(笑)。

苦楽をともにした革製品は“相棒”

――いやいや、まさに聞きたかったお話です(笑)。ちなみに革に対する熱い思いは、周りの人に引かれたりしませんか?
伊藤健太郎大体引かれますよね。でもその話にノッてきてくれる人が好き(笑)。
――まわりに趣味の話ができる友達はいますか?
伊藤健太郎はい、います。そんな友達とこういう話をしていると、いつの間にか朝日が昇ってきたりしますね(笑)。というか、ほとんど洗脳ですね、「これがいいんだぞ!」って。僕も隣のお兄ちゃんに洗脳されたようなものなので。

僕は物を大事に使う人がすごく好きで、僕自身もずっと使えるものを買うようにしているし、実際に物持ちがいいんですよ。やっぱり愛着が湧くし、それを身につけているだけでパワーになるというか。だから実際、中3から使ってきた財布を今も使えているのはロマンですよね。
――伊藤さんの相棒のようなアイテムなんですね。
伊藤健太郎そうですね。つらいときも頑張ったときもずっと一緒にいたわけですよ。もう、泣けてきちゃう話ですよね。ずっと一緒に過ごしてきた財布も革ジャンもブーツも、すごく大事です。それだけ大切にしていると、失くしても絶対に返ってくるんですよ。

財布も何回か失くしているんですけど、「財布だけは戻ってきてくれ!」って願っていたら戻ってきて。もちろん中身はなくなっていましたけど、いいんです。だからみなさん、物を大事にしましょう(笑)!
――ものすごい愛を感じます(笑)。では、伊藤さんにとってレザーとはどんな存在ですか?
伊藤健太郎人生ですね。……ヤバいな、このインタビュー大丈夫かな(笑)。
――(笑)。レザーアイテムについて、今後の野望はありますか? このアイテムがほしいとか、もっと革ジャンを集めたいとか。
伊藤健太郎数を増やしたいという欲はあんまりないんですよ。ただジーンズに関しては、それこそ大戦モデル(リーバイス社が第二次大戦中に製造したジーンズ製品)という昔のGジャンとかに出会えたら手に入れたいです。レザーは、着られないくらいボロボロでもいいから、誰も持っていないようなカッコいいレザーを見つけたいです。

そしていつか僕が手放したあと、何十年後、何百年後でも、同じような熱量を持った子に「このレザー、カッコいい!」って思ってほしい。そんなカッコいいレザーを作って、後世に残したいですね。
  • (C)2020『のぼる小寺さん』製作委員会 (C)珈琲/講談社

    (C)2020『のぼる小寺さん』製作委員会 (C)珈琲/講談社

映画情報
『のぼる小寺さん』(外部サイト)(6月5日公開、配給:ビターズ・エンド)
クライミング部に所属し、ボルダリングに夢中な女子高生・小寺さんが主人公。頑張ることに一生懸命になれない若者たちが、自分の夢に向かって踏み出そうとしていく瞬間を切り取った青春模様が描かれる。主人公の小寺を工藤遥、卓球部に所属する近藤を伊藤健太郎が演じるほか、小寺と同じクライミング部の四条役に鈴木仁、小寺と交流を深める同級生の倉田梨乃役に吉川愛、小寺に憧れを抱くクラスメイトの田崎ありか役を小野花梨が演じる。
伊藤健太郎(いとう・けんたろう)

1997年6月30日生まれ、東京都出身。モデルを経て、フジテレビ系ドラマ『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』で俳優デビュー。その後、『デメキン』(2017/山口義高監督)で映画初主演を飾り、『覚悟はいいかそこの女子。』(2018/井口昇監督)、『ういらぶ。』(2018/佐藤祐市監督)、『犬猿』(2018/吉田恵輔監督)、『ルームロンダリング』(2018/片桐健滋監督)、『コーヒーが冷めないうちに』(2018/塚原あゆ子監督)、『惡の華』(2019/井口昇監督)など多数の作品に出演。2019年第42回日本アカデミー賞 新人俳優賞・話題賞 俳優部門を受賞。2020年は、NHKの連続テレビ小説『スカーレット』、舞台『巌流島』に出演。映画も『のぼる小寺さん』(古厩智之監督)の他に『とんかつDJアゲ太郎』(二宮健監督)、『今日から俺は!!劇場版』(福田雄一監督)、『弱虫ペダル』(三木康一郎監督)などの公開を控えている。ラジオ、テレビ、CMなど活躍の場を広げている。
この記事について
この記事は、LINE初の総合エンタメメディア「Fanthology!」とオリコンNewSの共同企画です。(4月17日掲載
俳優・歌手・芸人・タレントらの趣味嗜好を深堀りしつつ、ファンの「好き」を応援。今後、さらに気になる人の「これまで」と「これから」をお届けしていきます。

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