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豆知識も掲載「モスバーガー学習帳」がSNSで話題、担当語るノベルティの意義

 SNSでモスバーガーの学習帳が密かに話題となっている。ハンバーガーチェーンのモスバーガーがノベルティとして配布しており、SNSでは「かわいい!」「ほしい」と投稿が多数。「ジャポニカ学習帳」のようなデザインで、中は学習帳としてのノートのページはもちろんのこと、表紙の裏などにはモスバーガーの豆知識のページが。例えば“MOS”の由来など、トリビアも知ることができる。公式サイトには詳細が載っておらず、新店舗やリニューアルオープンなどで配っているという「モスバーガー学習帳」。モスバーガー担当者にノベルティの役割や、制作の裏側について話を聞いた。

『モスバーガー学習帳』は社内でも好評で、他部署からイベントでの配布依頼も

――『モスバーガー学習帳』がSNSで話題ですが、反響はいかがでしたか?
 Twitterなどで「かわいい」「もらって嬉しかった」というお客さまからの発信は何回か見かけており、素直に「嬉しい」「作ってよかった」と思っています。ただ、今回のアンケートをいただくまで、ニュースとして取り上げていただけるほどSNSで話題になっているということを把握しておらず、とても驚いています。

――実際にどのような時に配布されているのでしょうか。
 新店オープンや、リニューアルオープンで配布しました。これまで北心斎橋店など約10店舗ほどで配布しています。社内でも好評で、他部署からも依頼があり、弊社の役員や社員が株主様と直接対話・コミュニケーションをする「株主さま懇談会」などのイベントでも配布されました。

――『モスバーガー学習帳』はいつ頃から配布されていますか?
 2019年11月1日の「北心斎橋店」のオープン時からです。当初、「モスバーガー版」のデザインでしたが、今年に入って「テリヤキバーガー版」を配布いたしました。
――『モスバーガー学習帳』の前はベルティどのようなノベルティがありましたか?
 専用のノベルティではないのですが、新店オープン時にはクリアファイル・文具セット・コーヒーカップなどを配布したことがあります。コーヒーカップは「モスで使っているものと同じ」ということで、特に喜んでいただけました。

――ノベルティはどのような意図があって配布されているのでしょうか?
 お客さまへの日頃の感謝を表現するため、また、お客さまに喜んでいただくために配布しているものです。そのため、新店オープンやリニューアルの他にも、店舗の周年記念イベントなどでも配布しています。結果的には各店の地域のファンづくりにつながることも多いですが、それだけでなくモス全体、モスブランドのファンになっていただけるとより嬉しく思います。

――『モスバーガー学習帳』はどのようなきっかけで制作することになりましたか?
 直営店の約5年ぶりの新店であった、北心斎橋店のオープンがきっかけです。直営店舗としては、しばらく新店を出店していなかったので、「せっかくならご来店いただいたお客さまに、特別喜んでもらえるものを差し上げたい!」という想いから、制作を決めました。

実は“テリヤキバーガー”がモス発祥、新しい発見で楽しめる内容に

――ショウワノートの「ジャポニカ学習帳」風のデザインですが、どのように実現されましたか?
 ショウワノートさんが、ジャポニカ学習帳の立体商標を使ったオリジナルノートを作る企画をされており、ご相談させていただきました。幅広い世代に大人気の「ジャポニカ学習帳」のような、モスオリジナルの学習帳を制作したいとお話をして実現しました。

――ノートの中にはモスバーガーの豆知識が載っていますね。
 豆知識の内容は、弊社で決めてよいとのことでしたので、お客さまが見て「モスってこうなんだ!」「勉強になった!」など、新しい発見ができて、楽しんでいただけるような内容を入れたいと思い、提案しました。

――「そうなんだ!」と思うような意外な情報も満載でした。
 「MOS」の由来や、“テリヤキバーガー”がモス発祥という内容は、社内では誰もが知っているのですが、意外とお客さまには知られていないため、これは絶対に入れたい内容でした。また、裏表紙の「世界のモス編」は、「自身も勉強になりそう」という興味から入れていただきました。地図を載せて分布図のようにすることで、学習帳らしさも出せてよかったと思っています。

――豆知識を入れようと思ったのはなぜでしょうか?
 モスのよさはもちろんですが、「知らないことを知るのは楽しい」ということを伝えられたらと思っています。お店のよさを主張することはもちろん企業としてとても大切なことですが、それだけにとどまらず、「モスのことを知ったら一つ勉強になっちゃった」と思っていただけたらベストだと思っています。

――他にはどのようなこだわりがありますか?
 パッと見て「モスだ!」と分かるように、表紙の写真はハンバーガーを大きく載せたいと思いました。実際にお客さまにお配りした時も、まず表紙の写真を見て喜んでくださる方が多かったように感じています。

地域で生まれ育った地元の店長・スタッフが、地域に根差したお店づくりに個性を発揮

――このようなノベルティの人気もそうですが、日本生まれのモスバーガーには根強いファンがいる印象です。どのようなところが支持されているのでしょうか。
 まず、日本生まれのチェーンとして、日本の食文化を活かした商品や、創業当時から医食同源の考え方で健康にも配慮をした商品開発を行っています。「モスバーガー」や「テリヤキバーガー」、「モスライスバーガー」など、モスが生み出したオリジナリティのある商品のおいしさが一番だと思います。

――生産者の情報がわかるのも印象的です。
 そうですね。全国約2700軒の協力農家さんによって農薬や化学肥料をできるだけ使わないで育てられた「モスの生野菜」など、顔の見える野菜を使用しています。安心感なども感じていただけているのではないでしょうか。

――先ほど、直営店のオープンが5年振りと聞いて意外でした。お店づくりはどのような方針ですか?
 地域に根差したお店づくりを目指しており、実際に店舗に足を運んでくださるお客さまは、「そのお店」が好きでご来店されています。実はモスバーガーはフランチャイズがほとんどなので、その地域で生まれ育った方が運営されており、地元の店長・スタッフがいて、その方たちがさまざまな個性のあるお店づくりをしています。

――フランチャイズのお店だからこそ、できることがあるんですね。
 そうなんです。そのため、「〇〇店が好き」「一人でゆっくりしたい時はこっちだけど、みんなで食事をする時はあっちのお店の方がいい」「このお店はスピーディーで助かる」など、同じモスでも違いがあって、お客さまが感じる魅力がさまざまあるのではないかと思っています。

――では今後、モスバーガーをどのように愛されるハンバーガーチェーンにしていきたいですか?
 おもてなしやおいしさ、清潔さなど、基本を徹底しつつ、プラスαとして店舗で自由に出来る部分は個性をさらに出していくという形に出来ると良いと考えています。地域性に合わせた店舗展開を行い、より喜んでいただけるように努めてまいります。地域ごとのノベルティやイベントの実施などもおもしろいかもしれません。

「接客のお仕事は大変だと思いますが…」コロナウイルス対応に応援メッセージ

――また、現在、新型コロナウイルス感染拡大に関して店舗営業状況について公式HPで随時発信されていらっしゃいます。このような時は外食産業としてどのような行動・方針・振る舞いを心がけていらっしゃいますか?
 緊急事態宣言も発表されましたので、いつも以上に衛生管理を徹底し、お客さまと働いてくださるキャストさんの安全を第一に考えた対応を行っています。状況に応じて、営業時間の短縮や休業、メニューの制限、店内の座席間隔を広くするなど、柔軟な対応をして運営をしております。

――まだまだ状況も変わりそうですね。
 はい。今後、それぞれの行政から外食へ要請が出ることがあれば、それにあわせて対応していく予定です。日々状況が刻々と変化しており、お客さまにはご不便をおかけし、申し訳ございません。外食企業として、経営ビジョンである「食を通じて人を幸せにすること」が使命と考えておりますので、状況にあわせてできる限りのことを行ってまいりたいと思います。

――このような時でも、お客さまとはどのようにコミュニケーションをとっていきたいですか?
 店頭に「ウェルカムボード」というメッセージボードを掲示しています。このボードは、商品の宣伝などではなく、お客さまとのコミュニケーションを目的としたツールです。例えば、季節のご挨拶や、日頃の出来事などを書き、お客さまに「このお店にはこんなスタッフたちがいますよ」など、スタッフの人となりも感じてもらえればと思っています。

――先ほどの生産者の情報もそうですが、きっと働く人の顔がわかるとホッとするお客さまも多いですよね。
 実は、そのウェルカムボードについて先日、お客さまからメッセージをいただきました。「日々のほんの一瞬、前を通り過ぎる3秒にも満たない時間なのですが、そのコメントを見るのが毎日密かな楽しみです。毎日素敵なコメント、ありがとうございます。昨今、コロナウイルスで飲食業界、接客のお仕事はとても大変だと思いますが、応援しております」とても励みになり、こちらがかえって元気をいただきました。

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