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(更新: ORICON NEWS

“鳥居フェチ”崎山つばさ、神社は行くものではなく「呼ばれるもの」

ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズの石切丸役や舞台『幽遊白書』浦飯幽助役など、俳優やミュージシャンとして活躍する崎山つばささん。ファンの間では“神社”に造詣が深いことで知られており、好きすぎて「神社検定」に挑戦したり、御朱印帳を入れる袋などのオリジナルグッズを作ってしまうほど。崎山さんをそこまで虜にする神社の魅力についてお話をうかがいました。

撮影:高畠翼 取材・文:遠藤政樹

神社の中でも“鳥居フェチ”

――神社が好きになったきっかけは何だったのでしょう?
崎山つばさ昔から受験の前や試合の前に神社・お寺へ行く習慣があったんです。そのときは好きだからというより願掛けで行く感覚でしたが、この仕事を始めてからは舞台の前にちょっと行ってみようかなって、気になるお寺や神社に行くようになりました。舞台の期間ごとに違う場所へ訪れたりしているうちに、ですかね。

――だいぶ前から習慣があったんですね。最近ブームの御朱印集めはされるのですか?
崎山つばさ「ブームに乗りたくない」というあまのじゃく気質があって(笑)、もともとは集めていませんでした。だけど結局“証”として残したいと思い、集めるようになりました。

ただ、御朱印を集めるために神社巡りをしているわけではなく、自分がいろいろ考えてリセットしたいときやフラットになりたいときに訪れます。むしろそっちの方が多くて、神社には“ごあいさつしに行く”という感覚なんです。

――神社の中でもっとも好きなポイントはどこでしょう?
崎山つばさ鳥居フェチなんです(笑)。例えばヒノキで作られていたり、その神社がお祀りしているものに関わる形があったりなど、そういうところが面白いので、鳥居はしっかり見ますね。

――好きなタイプの鳥居はありますか?
崎山つばさ男子なので、スケールの大きいものにとても惹かれますね。僕は、きれいなものや鮮やかなもの、古くからあるものより、 “ボン”って(大きさで)訴えかけてくるものが好きです。

――具体的な例はありますか?
崎山つばさわかりやすいところだと、明治神宮。大きい鳥居が続いて「すごいな!」って。好きな鳥居の一つで、御朱印を集めていないときは鳥居を携帯で撮っていました。

神社は行くものではなく“呼ばれるもの”

――訪れる神社はどうやって決めていますか。撮影先でこんな神社があるから行こうかな、とか?
崎山つばさそうやって決めることは多いかもしれないですね。もちろん、以前から行きたいと思っている神社や、地方にあって行ったことのない場所に行きたいという場合もあります。自分で調べたり人に聞いたりとかしますね。

――最大で年間どれくらい神社巡りをしたことがありますか?
崎山つばさ数えてないからわからないですけど(笑)、今月はもう9社かな(※取材は2月中旬)。

――ほぼ2日に1回のペースはすごいですね!!
崎山つばさ本当の意味(旧暦)での正月は1月後半から2月の節分までというのがあるので、その間で行きまくりました(笑)。

――こだわると、“とことん”なんですね。
崎山つばさそうですね。“好きなものは好き”ってなっちゃいます。自分でも行きすぎだなとは思いますけど、このタイミングしかない!って。
――では、オフになったら神社に行こう、となるのでしょうか?
崎山つばさそうですね。実はわりと腰が重いタイプで基本的には家にいてしまうのですが、行こうって決めたら行きます。ただ、自分としては行きたいから行くのではなくて、“(神社に)呼ばれているから行く”という感覚なんですよ。変な感じでとらえないでもらいたいのですが……(笑)。だから、もし行けなかったから、それは“呼ばれていなかった”ということだと考えています。

――なるほど。山登り好きな人が山に呼ばれているみたいな感覚に近いかもしれないですね。
崎山つばさそういう感覚だと思いますね。

神社好きが行き着いた「神社検定」

――「神社検定」なるものに合格されたと聞いたのですが、どのような検定なのでしょうか。
崎山つばさ「神道文化検定」といって、3級、2級、1級とあります。僕が受けた3級は神社の成り立ちや歴史――この神社にはこんな縁があってとか、言葉の本来の意味などが出題されます。それで合格すると認定カードがもらえるんです。

――そもそもどうやって検定の存在を知ったのですか。
崎山つばさ神社を好きになっていろいろ調べているときに、こういう検定というのがあると知って。「これは取るしかないな」って。資格にもなるし話題にもなる。話のネタとして、こうやって取材もしていただけましたしね(笑)。

――3級から受けた理由は?
崎山つばさどの級からでも受けられるのですが、まずは3級から段階を経ていきたいなと思って。いずれ2級、1級と合格できたらと考えています。ただ1級は、それこそ神主さんになれるレベルみたいです。

――なかなかの難易度ですね。3級の問題はいかがでしたか。
崎山つばさもともと神社が好きでしたが、それでも「なるほどな」と学ぶことが多くて。久々に受験勉強した感覚でした(笑)。
――神社検定は年1回実施のようですが、多忙の中、どのように勉強されたのですか。
崎山つばさ去年はテストが6月にあったのですが、前の年から受けたいと思い、資料をそろえて目を通すことから始めました。それでテスト2ヶ月ぐらい前から本気で勉強して。ノートに書いて勉強し始めて、もちろん仕事もあるので、空き時間や寝る前に勉強していました。

――試験はどんな様子で行われるのですか?
崎山つばさ試験は國學院大學で受けました。実施日が1日だけなので、1000人以上の人が集まって各教室に分かれていって。それと、テスト対策用の講習もあって、こっそり受けてました(笑)。

――周りに、同じように検定を受けている人はいますか?
崎山つばさいない……ですけど、ファンの方でこれ(認定カード)を見せてくる方がいました。「とりました!」って(笑)。

――すごい! ほかに狙っている検定はありますか?
崎山つばさ決して検定マニアではなく、神社検定は好きだからとったのですが、仕事に生かせたらというのもあって、今ちょっと乗馬検定を狙っています(笑)。やっぱり“証”がほしいというか、こだわりになっちゃうんですよね。持っていると好きだってわかるのがいいですよね。

ミュージカル『刀剣乱舞』オーディションの頃……“運命”を感じた神社とは

――神社についていろいろうかがってきましたが、これまで御利益を感じたり不思議な体験をしたことはありますか?
崎山つばさよく行く神社があるのですが、知ったきっかけは何気なく買い物をしているときだったんです。アプリでお店の場所を調べているときに、ここかなと思って入った道にあったのが豊岩稲荷神社(東京・銀座)。路地の奥の方にあって、こんなところに神社があったのかと驚きました。

――開運や縁結びなどで有名な神社ですね。たしかに細い路地の先にありますね。
崎山つばさせっかく“出合えた”のでお参りしました。その頃ミュージカル『刀剣乱舞』のオーディションもあったので、もしかしたらそういう御利益があったかもしれない。

ただそれに固執しちゃうと、何かお願いするために行く感じになってしまうので、近くに寄ったら“ごあいさつに行く”という感覚は変えていません。その神社にはよく行きます。

――素敵ですね。まさに“呼ばれて”いますね
崎山つばさそうですね。その出合い、調べないでたまたま見つけた神社ということで運命を感じました。あとで知りましたが、昔は歌舞伎の役者さんたちがそこでお参りしてから本番に行くという習慣があったところのようです。

――では最後に、神社巡りを始めたいという人にまずオススメの社を紹介お願いします。
崎山つばさ全国、地域を問わずということであれば、やはり伊勢神宮は行くべきだと思います。総氏神なので、そこにごあいさつに行くことから始めるのが入り方としてはいいのかなと。住んでいる場所によっては遠いので、すぐに行くとなると難しい方もいるかと思いますが。
――伊勢神宮には何回か行かれているのですか?
崎山つばさ2回行きました。それこそ去年元号が変わってから行きましたね。

――やはり他の神社と違いますか?
崎山つばさ違いますね。浄化されに来たような感覚にもなる。普通の神社ではお浄めで手水舎(ちょうずや)を使いますが、伊勢神宮では内宮のほとりにある五十鈴川(いすずがわ)で手を洗う。それもまたいいなって。そういった環境や雰囲気もすごく素敵。東京なら格式が高い明治神宮もいいですね。
映画&舞台情報
映画『死神遣いの事件帖-傀儡夜曲-』(5月29日公開)、舞台『死神遣いの事件帖-鎮魂侠曲-』(7・8月上演)
https://shinitsuka.com/(外部サイト)
市中で探偵業を営む久坂幻士郎(鈴木拡樹)は、死神・十蘭(安井謙太郎)と契約関係にあった。幻士郎は豊臣家に仕えた高名な傀儡子(人形遣い)の息子で、「死神遣い」でもあった。そして、吉原の大遊廓で“遊女連続殺人事件”が発生する。吉原遊廓の惣名主を父にもつ侠客のリーダー・庄司新之助役で崎山つばさが出演し、舞台編では主演を務める。

プロフィール
崎山つばさ(さきやま・つばさ)
1989年11月3日生まれ、千葉県出身。B型。ミュージカル『刀剣乱舞』や、舞台『煉獄に笑う』、ドラマ『御茶ノ水ロック』などに出演。2017年11月、『崎山つばさ with 桜men』として『月花夜 / 君の隣へ』でCDデビュー。昨年3月には初主演映画『クロガラス1&2』も公開された。今月25日には、 崎山つばさ ライブ+スペシャル映像パッケージ 『Flow*er 〜TSUBASA SAKIYAMA LIVE & TRIP MOVIE〜』が発売される。
この記事について
この記事は、LINE初の総合エンタメメディア「Fanthology!」とオリコンNewSの共同企画です。(3月10日掲載
俳優・歌手・芸人・タレントらの趣味嗜好を深堀りしつつ、ファンの「好き」を応援。今後、さらに気になる人の「これまで」と「これから」をお届けしていきます。

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