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SNSで話題の「ハンカチマスク」 創業96年老舗の動画投稿に込めた想い

 新型コロナウイルス感染症の影響でマスク不足が続くなか、創業96年の服飾雑貨を製造販売しているインターモード川辺が、ハンカチと輪ゴムでマスクを作る動画「ハンカチマスクの作り方」をインスタグラムで公開し話題になっている。SNSでは、「マスクがどこに行っても無いとイライラしがちでしたが、こんな方法が!? 目からウロコ」「5分もかからずできた」「こういう情報は嬉しい」などと絶賛。川辺の広報を担当する図子隆也さんに、動画公開の経緯と反響、最新のハンカチ事情について話を聞いた。

大人から子どもまで使用可能、少しでも多くの方に試してもらいたい

――御社は創業96年の服飾雑貨を取り扱う会社とのことですが、どのような事業を行っているのでしょうか?

図子さん ハンカチーフ、スカーフ、マフラー、タオル、雑貨等、服飾雑貨の製造販売の事業を行っています。加えてフレグランスも取り扱いしています。

――インスタグラムで公開されたハンカチと輪ゴムでマスクを作る動画「ハンカチマスクの作り方」が話題になっています。なぜこのような動画を掲載しようと思ったのでしょうか?

図子さん 新型コロナウイルス感染症が猛威を振るうなか、マスク不足で不安な毎日を過ごしている皆さんの何かお役に立てることがあれば、と思い動画を投稿しました。誰もが1〜2枚は持っているハンカチで簡単にマスクの代用ができます。少しでも多くの方に試していただきたく、わかりやすい動画を作成しました。

――「ハンカチマスク」のアイデアは、どのようなところから生まれたのでしょうか?

図子さん それぞれ少し作り方も違ったりしますが、以前よりハンカチをこのような使い方をしている方がいらっしゃいました。ただ、わかりやすく動画で発信することで、少しでも多くの方に試していただけるといいな、と思ったことがきっかけです。

――御社内でも実践する社員の方は増えているのでしょうか?

図子さん マスク不足の影響で、自分のハンカチをマスクがわりにして実践している社員もいます。

――SNS上では「マスクがどこに行っても無いとイライラしがちでしたが、こんな方法が!? 目から鱗」「エコだし安心」「5分もかからずできた」などと絶賛。新型コロナウイルス感染症の影響でマスク不足が続くなか、この危機的状況に1つの光ともいえる御社の投稿に、共感する声が寄せられています。投稿後、どのような反響がありましたか?

図子さん さまざまな職業の方、お子さまのいる親御さま、お年寄りの方、さまざまな方がマスク不足で不安な日々を過ごしていることを、改めて実感しております。今は少しでも早くこのような事態が収束することを願うばかりですが、ハンカチで皆さまのお役に立てて本当に良かったと思っています。

――「紙マスクより喉が加湿される感じがしていい」といったコメントも見られました。

図子さん ハンカチは綿100%のものが多いかと思いますので、つけ心地は良いと思います。なかにはガーゼ素材もあるので肌触りはとてもやわらかです。

――大人から子どもまで使用可能でしょうか?

図子さん ハンカチを折る位置を調整していただければ、大人から子どもまで使用が可能です。街中ではお父さんやお母さんはマスクをしていても、子どもがマスクをしていない姿を見かけます。ぜひ、マスクが不足しているのであればハンカチマスクを試していただきたいです。

日常品であるマスクは、洗って再利用が可能で品薄の心配もない

――首相官邸の公式サイトでも「咳エチケット」としてマスクがない場合は、ティッシュ・ハンカチで口・鼻を覆うと明記されています。また使い捨てマスクがない場合は、ガーゼやタオルなどで代用しましょうといった呼びかけもされています。ハンカチマスクの利点について教えてください。

図子さん 何度でも洗えてまた使えるエコなアイテムとしてのハンカチの良さです。また、ハンカチはとてもきれいに色柄がプリントされているものが多いので、「ハンカチマスク」をしていただいた時に、顔回りが明るくなります。不安な日々ですが、少しでも明るい気持ちになっていただけると嬉しいです。

――「新型コロナウイルスが落ち着いたら普通のハンカチとしても使えると思えば、新しい素敵なハンカチを買いたくなります」といったコメントも見られました。動画を配信してからハンカチの購入者は伸びたのでしょうか?

図子さん お問い合わせは、非常に多くいただいております。皆さま、お持ちのハンカチですぐに実践していただいていますので、弊社としても嬉しいことです。

――使い捨て不織布マスクの供給不足が続き、注目が集まる手作りマスクです。その一方で、なかにはあて布(あてガーゼ)として「滅菌ガーゼ」を使用する人も増え、本来の用途で必要としている人に行き渡らなくなる可能性も危惧されています。そうした不必要な購買など、さまざまな問題が浮かび上がるなか、現状を見てどのように感じていますか?

図子さん 皆さんおそらくハンカチを1〜2枚は持っていると思います。洗っていただければ再度使うことができますので、品薄の心配がありません。弊社が提案する「ハンカチマスク」は、あくまでも通常のマスクの代用としてご提案しております。自分の飛沫を飛ばさないようにすることや、指で鼻や口元などを直接触らないようにするための代用品です。マスク不足で不安になっている方が多いかと思いますので、「いつも手を拭いているハンカチでも、簡易的なマスクになるんだ」ということを知ってもらえたらと思っています。

日々進化するハンカチ、タンパク質を水に変える商品も登場

――御社の公式サイトでは、「今も、そしてこれからもハンカチひと筋に新たな時代を創る」とハンカチへの熱い想いが紹介されています。吸水性、肌触り、アイロンがけの手間を省く機能や肌にやさしい抗菌・防臭機能。素材から機能性を追求しているとのことですが、その性能は進化しているのでしょうか?

図子さん ハンカチの機能は、日々進化しております。ご存知の通り、風合いはもちろんのこと形状安定やスマホなどの液晶画面を拭けるマイクロファイバー素材のハンカチなどが登場しております。また最近では、「花粉・汗・ニオイのタンパク質を水に変えるハンカチ」という商品も発売し話題になりました。

――今回のようにマスクとしても代用できるハンカチの魅力とは?

図子さん 誰もが1枚は持っているアイテムということと、洗えばまた使えることもエコの観点からも重要なことで、それが魅力だと思っています。ハンカチはファッション雑貨のひとつとして使われておりましたが、今回のような状況のなか、人が人のことを想う時、ハンカチは手を拭く以外でも役に立つことができるアイテムなんだ、と改めて魅力に気づくことができました。

――「ハンカチマスク」を通してどのようなことを伝えていきたいですか?

図子さん マスク不足のこの状況のなか、お持ちのハンカチで簡易的なハンカチマスクが作れます。どうか動画や作り方をご覧いただき一度試していただけたらと思っております。

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