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ORICON NEWS
『500円ランチ』ヒットの裏で“ビスケット”が再評価…ケンタッキー広報に聞く愛される理由
発売から33年 オリジナルチキンと同じくらい大切な商品
日本KFC広報室担当者によると、「アメリカでは『ビスケット』、イギリスでは『スコーン』と呼ぶのが一般的だそうです。KFCのビスケットは、創業者カーネル・サンダースのふるさと、アメリカ南部の家庭料理の中の1つで、アメリカのKFCで人気の商品であったこともあり、日本のKFCでも販売するようになりました」。
その一方で、お客の好みのトレンドに合わせた改良も続けられていて、2019年10月には「よりしっとりふんわりとした食感にし、バター風味をアップしました」としている。日本KFCでは、このビスケットを「オリジナルチキンと一緒に食べていただきたいサイドメニュー」として位置付けているが、実際にチキンと一緒に購入されるケースが多いという。
そして今年からKFCの定番メニューとなった『500円ランチ』にも、ビスケットは含まれており、『500円ランチ』は過去のセット価格と比べてかなりお得な価格設定となっている。「時間帯も16時まで実施しているので、『遅めのランチに良い』『購入しやすい』などとご好評いただいています」(日本KFC)とのこと。セットでビスケットを気軽に食べられるのは、ファンにとってはうれしい限り。
知らなかった! ビスケット登場前に“幻のサイドメニュー”が存在した
そんなビスケットの美味しい食べ方を日本KFCに聞いたところ、「そのまま食べても美味しく、食感や味わいをしっかりと楽しめます。ビスケットを引き立てるように作られたKFC特製ハニーメイプルをつけて食べてももちろん美味しいです」との返答が。最近では、骨なしチキンにハニーメイプルをかけビスケットではさんで食べる食べ方がネット上で話題になったが、「その食べ方も美味しいです。スパイスの塩気とビスケットやハニーメイプルの甘みが絶妙にマッチします」と日本KFCとしてもオススメのようだ。
さらにこんな食べ方の提案も。「レストランスタイルでKFCでのお食事を体験していただける『KFC Restaurant』(KFC南町田グランベリーパーク店、ららぽーとEXPOCITY店、ららぽーと名古屋みなとアクルス店)では、現在キウイ、りんご、オレンジのフルーツソース(時期により変更)とご一緒にお召し上がりいただけるようにしています。ご自宅のお好きなソースをつけてお召し上がりいただいても美味しいと思います」
固定ファンに感謝 これからも日常的に楽しんでもらえる商品に
KFCのビスケットはオリジナルチキンと並ぶ看板メニューであり、現在のKFCの好調さを牽引する商品だといっても過言ではないだろう。そんなビスケットへの思いを日本KFCに聞いてみると、
「ビスケットもオリジナルチキン同様に、カーネル秘伝のオリジナルレシピとして残されている大切な商品。ビスケットについては、カーネルレシピをもとにアレンジされて現在に至りますが、KFCだけが提供できるおいしさを代表する商品です。固定ファンになっていただいている方も多く、ありがたく感じています」
と、ビスケットを愛してくれているファンへの感謝の言葉が返ってきた。ビスケットは定番のサイドメニューではあるが、まだまだ可能性を秘めている。
「KFCには、オリジナルチキンやビスケット以外にも、大切にしてきた定番商品があります。たとえばチキンフィレサンドや和風チキンカツサンドは日本で生まれた商品で、長く皆さまに愛していただいています。誰にも真似できないおいしさをご提供しているという誇りを持ち、従業員一同、お客さまの体験価値の向上を目指していきたいと思います」
最近はお手軽なランチ販売の効果もあり、以前よりも身近な存在になってきた感のあるKFC。「クリスマスのような特別な日だけではなく、お客さまに日常的にご利用いただく機会をより増やしていけるようにしていきたい」というKFCの今後の展開に注目したい。