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「この美少女が元ヤンキー?」SNSを騒然とさせる女装男子、“男らしさ”から解放されSNSで救われた
感じる社会の変化、「自分を開放できない普通の人はかわいそうだな」
ひめにぃ様 恋愛対象は、今も昔も女性です。あくまで、女装が好きなだけの男ですから。彼女とは結婚を前提にして付き合っています。ただ、俺は「結婚式でウェディングドレスを着たい」と言っているんですけど、彼女からは「イヤだ」と反対されていて。二次会で着ようかなって企んでいます(笑)。
――最近では、女装などのほか、セクシュアリティの多様性も認められる時代になってきました。実際、そう感じることはありますか?
ひめにぃ様 様々なことがオープンになってきたと、感じるようにはなりました。僕は普段、色々なセクシュアリティの人が集まるところで遊んでいるんですよ。そこでは、誰もが自分の好きなことを表に出せるし、素直になれる。逆に、普通のクラブとかだと、騒いで女性をナンパして…っていうのが目的になるじゃないですか。自分が素直になれるって、そういうのとは違うのかなと思うんです。僕は今の場所で楽しめているから、自分を開放できない普通の人はかわいそうだなって思うくらいです(笑)。
――自分の好きなことを表に出して楽しんでいるひめにぃ様ですが、なかなかそうもできない人もいます。
ひめにぃ様 他人の顔色をうかがって、やりたいことをやれない人生なんてつまらない。好きなことはオープンにして、やりたいことをやったほうが人生はこんなに楽しくなるんだよと、伝えたいですね。
――そのビジュアルで言われると非常に説得力があります(笑)。今後の目標は?
ひめにぃ様 自分では「日本一の女装男子」と名乗っていますが、コンテストなどでちゃんとした称号が欲しいですね。あとは、もしできるなら声優の仕事もやってみたくて。実は子どもの頃、声優か美容師になりたいと思っていて。ヤンキーを始めたので、その夢は捨てたんですけどね(笑)。もし今、声に関する仕事の依頼があったら、ぜひ受けたいです。そして今よりもっと視野を広げて、たくさんの道を切り開いていきたいですね。
――ちなみに、女装姿はもちろんカワイイですが、素顔もイケメンですよね。男性の姿でもモテるのでは?
ひめにぃ様 それが、モテたことってないんですよ。バレンタインのチョコももらったことがないですし…。まぁ、ヤンキーから直接、女装にいってしまったので、普通の男性の姿をしている期間がほとんどないんですけどね(笑)。普段ですか? 男性の姿のときは、どこに行くのでもスウェット。そういう意味でいうと、女装をしているときは普段の1.5倍ぐらい疲れるかな。やっぱり女性って大変だなって、実感しています(笑)。
(写真・文:今 泉)