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好きすぎて「マフラー」まで作成 富士フイルム“偏愛者”が語る魅力
冒頭から何を言っているのかわからない人もいると思うが、こちらはTwitterユーザーの「富士フイルムが好きすぎるtsubaki」(@Fujifilmdaisuki)さんによるつぶやき。その言葉の通り、富士フイルムのことを愛しすぎて、同社製品のカメラフィルム「FUJICOLOR 100」をマフラーにして完全再現したというもの。コメントでは「こういう発想を尊敬する!」「富士フイルムの社員の皆さんがこれを見たら、涙を流して喜びそうですね」と称賛する声が上がっていたが、作者のtsubakiさん本人に作ったきっかけと、並々ならぬ “富士フイルム愛”話を聞きに行った。
半年間で100台以上のカメラやレンズを収集
tsubakiもともと父がカメラ好きだったり、高校でカメラ部に入っていたりと理由はあるんですけど、きっかけになったのは『X-T30』というミラーレス一眼を買ったことですね。そこから電機店に行って、色々レンズとか試したりしてる中で、“販売応援”に来てる富士フイルムの方が毎回丁寧に説明してくれて。
その後もギャラリーやイベントで、社員さんとお話しする機会がある中で「自分はこれがいいとか思うからどうしても作りたいです!」という社員の思いがプロダクトに反映されていると聞かされて。そうしたモノ作りに真摯な社風が凄くいいなと思って、どんどん好きになっていって……ここ半年くらいの話なんですけど。
――半年でここまでのコレクションを集めたんですか!?
tsubakiそうですね、一気にブーストがかかって(笑)。私に「富士フイルムが好きだと思うよ」って教えてくれた友達も、こんな急速に、しかもカメラを始めた人が行かない様なルートを進むとは思ってもいなかったでしょうね。
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――どのくらい持っているんですか?
tsubaki他のメーカーやジャンクカメラも含めると140台くらいとかですね。「フジカ」っていう富士フイルムの古いタイプとかも入っていて。私、どちらかというと深堀りしていくのが好きなのでキリがないんですよ。レンズを買ったらそれに合う変換マウントを探したり、トイカメラにも手を出したり。六本木のギャラリーに行くと「富士フイルムの歴史」みたいなショーケースがあるんですけど、「なにこれ、見たことない!」ってなるとその場で調べてオークションで買ったりとか(笑)。
――月の出費はほぼ富士フイルム製品が占めるという(笑)。
tsubakiですね……やばいな。冷静に落ち着くとレンズ50本とかありますね(笑)。富士フイルムって化粧品も作っているんですが、富士フイルム好きとしたらそっちも使わないとって思って。
富士フイルムのモノ作りにかける思いを広めていきたい
tsubaki一週間くらいなんですけど、集中してやったら2、3日で終わってましたね。何十年かぶりにフィルムを買ってカメラに装填した時に「いいこと思いついた!」とすぐ編み出して(笑)。もちろん日常で使う予定で、いまもう一つ別モデルのマフラーを作っています。
――ちなみに今欲しいものありますか?
tsubaki「X-Pro3」という最新モデルを狙っていまして。コンセプトがとても私好みなのですが、3色用意されている中でデュラテクトコーディングというキズがつきにくい特殊な加工がされているバージョンのシルバーだけが生産を延期していて。早く手に入れたいから先に発売されているものを買っちゃうかずっと悩んでいます。それを買ったら色々撮りたいなと。
――半年で社員さん以上の知識は蓄えたのでは(笑)。
tsubakiいえいえ全然。やっぱり社歴が長いので、一個一個のアイテムからめちゃめちゃ掘れるんですよ。「私、まだ全然分かってないわ」と思って、古本屋で『写真工業』専門誌を買って、何十年も前の富士フイルムのエピソードを読み込んだり。そこまでするのも、Twitterのアカウントを作って発信するのも、富士フイルムがいかにモノ作りにこだわっている企業なのかというのを広く伝えていきたいからなんですよね。
――今後富士フイルムに関することでお仕事の依頼もあればいいですね。
tsubakiそうなれば嬉しいですね。目標は『マツコの知らない世界』に出て富士フイルムの世界を語ることです(笑)。