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プリンをパクッ…ぽっちゃり古墳女子がイケメンに揺れる、作者語る「胸キュンの見つけ方」

 大学の古墳研究会を舞台に、容姿に自信がなく自分のことを「デブス」と自嘲する主人公・穂乃香が、タイプの違う二人の男子の間で揺れ動くマンガ『やまとは恋のまほろば』。その不器用な恋心が多くのユーザーの心をつかんでいる。この作品を手掛ける漫画家・浜谷みおさんに話を聞いた。

自分の体型を「前方後円墳」と語る 主人公の“前向きさ”にSNSが沸く

 主人公は自分を「デブス」「前方後円墳」と呼ぶぽっちゃり女子。人数合わせで参加した合コンで陰口をたたかれても、自分のことを「“前方後円墳”呼ばわりされるくらいが、自分の通常なんで」と口にし、あっけらかんとした姿勢を見せる。

――自分の体型を「前方後円墳」と語る主人公とは?
【浜谷さん】中河内大学に通う主人公・穂乃香、という女子が主人公になっています。自分を「デブス」「前方後円墳」と呼ぶぽっちゃり女子で、友達といる際も引き立て役を自覚し、仲を取り持つような働きをします。

――恋愛マンガのアイテムとして「古墳」が登場する理由は?
【浜谷さん】自分の住んでいる町に古墳(前方後円墳)があるので、昔から古墳はなんとなく気になる存在でした。一度少女漫画誌でデビューさせてもらったときにも、古墳を題材に考えてみたことはあったのですが、物語に絡ませることが難しく、断念しました。とはいえ自分のネタの引き出しが多くはないので、もう一度古墳を作品の題材として練ってみようと思い、この漫画を描き始めました。

――モデルとしている古墳はありますか?
【浜谷さん】作品に登場する前方後円墳のおたけやま古墳は、大阪府八尾市にある「心合寺山古墳(しおんじやまこふん)」をモデルにしています。

――古墳の魅力とはなんですか?
【浜谷さん】生活の中で普通に存在していること。いろいろなグッズも展開していて楽しいです。また、お墓ですが親しまれている点も魅力的だと感じています。もともと古墳は権威の象徴だったのかもしれませんが、時を経て可愛さが出てきているなぁと思っています。

「古墳研究会」で繰り広げられるぽっちゃり女子の日常 “地味だけど親しみやすい”

 地味にひっそりと生活する主人公の日常がテーマの同漫画。自己肯定感は低いものの、客観視できている姿勢に「主人公が卑屈過ぎないところがめちゃ好感持てる」と高い支持を集めている。「ぽっちゃり女子」で「メイクやファッションも地味」な容姿のせいで男子からバカにされがちだが、そんな彼女にも分け隔てなく接してくれるのが、同じ古墳研究会の同期と先輩だ。

――「古墳男子」の特徴は?
【浜谷さん】主人公が古墳研究会を居場所にするくらいなので、2人ともタイプは違うがマイペースで落ち着けるような空気感を持った人物、というのは共通して根底にあると考えました。純粋に古墳が好きでおっとりとした青年・飯田くんと、お調子者でオレオレなタイプの可児江先輩という2人のキャラに落ち着きました。

――2人のイケメンを書き分ける工夫は?
【浜谷さん】微妙な描き分けをできる自信があまりなかったので、タイプの違いは分かりやすく描こうと思いました。まず、同期の飯田くんは『受け身で天然、言動の真意が読めないところ』を魅力的に表現できたらいいなと思いました。作画的には、まつ毛を描いてあげるのを忘れないようにしています。可児江先輩はヘラヘラしていますが、『先輩として決めるところは決められる性格』にしたいと思っています。たれ目の作画と、描く毎にボサボサ感が増してしまう髪型が難しいですが、工夫しています。

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