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子どもの認識はすでに「YouTuber」、“テレビに不向きだった”よゐこが作った新たな挑戦の場
きっかけはラジオの終了、次のチャンスを待つよりも「YouTubeでやったらええ」
濱口優「僕ら、4月まで『よゐこのオールナイトニッポンPremium』(ニッポン放送)というラジオ番組をやらせていただいていたんですが、終了してしまったんです。ほかの何組かは次に繋がったんですが、僕らは次のステージにいけなかった。相当楽しかったのに、楽しいだけじゃあかんねんなって思いましたね。マネージャーさんからは『来年また呼ばれるかもしれないので、次を期待して待ちましょう』と言われたけど、僕はなんで待たないといけないのかと。『延々と面白いことができる場所はないのか? それだったらYouTubeでやったらええんちゃうの?』と提案しまして、『よゐこチャンネル』を配信することになりました」
有野晋哉「僕としては、『えっ!? なに勝手なことをしてるの』って感じだったんですけどね(笑)。せっかく木曜日、休みになると思ったのに」
予定では1時間の配信だが、彼らのトークは2時間を超えることもざら。
濱口優「ルール無用にしたくて。地上波だと色々な制約や大幅なカットもあるけど、僕らの気の済むまでやらせてくれよっていう番組を作りたかった。そのへんは『めちゃ×2ユルんでるッ!』(『めちゃイケ』放送当時のネット配信番組)の影響が大きいですね。岡村(隆史)くんたちと終わり時間も決まってない中、どうなるかわからへんっていうスタイルがむちゃくちゃ面白くて。あの形は絶対に受け入れられるのにって思っていましたから」
有野晋哉「ただ、毎回配信が長くなるから。地上波みたいに『長いよ!』って言ってくれる人がいたほうがいい。お腹いっぱいの少し前で教えてくれる“大人”の人も必要です(笑)」
『めちゃイケ』『黄金伝説』…テレビで人気を得たが実は「不向きだった」?
濱口優「僕はとくに分けて考えてはないです。テレビでも、全部放送していいよっていう気持ちでやってますから。無人島生活でも漁や家作りが評価されましたが、それと同じぐらい“チネリ”(小麦粉を小さくちねったよゐこ流のコメ)も人気が出て。僕らが延々と“チネリ”を作ってる、みたいな(笑)」
有野晋哉「あれ、5時間ぐらいやってるんですよ。それをノーカットDVDにしてプレゼントしたら、かなり応募が来たのには驚いた」
濱口優「以前やっていた番組『よるこ』(毎日放送)でもそうだったけど、僕ら、長く何かを続けてやることが意外と得意なのかもしれない。よゐこの良さは“瞬間”じゃないんやろうなって思いました。もしかしたら、テレビには不向きな人たちやったけど、今まで頑張ってきたんやろうなって(笑)。確かに『よゐこチャンネル』でダラダラすることがすごく心地がいいというか、やりやすいとも思っています」
有野晋哉「僕は、『よゐこチャンネル』でサッカーの企画をしたら、地上波のサッカー番組に呼ばれへんかなぁとか、そういうこともしたたかに考えてやっています(笑)。ラグビーの企画をやったときは、遅すぎて呼ばれませんでしたけどね。YouTubeは地上波に帰るための腰かけです(笑)」
濱口優「いやいや、有野は天邪鬼だから。単に照れ屋なんですよ!(笑)」
YouTubeに拒否反応はナシ、「すぐ100万いくと思ったんですけど」
濱口優「僕も、登録者数が少なくなることは覚悟していました。だから最初は怖かったっすね!」
有野晋哉「えっ!? 僕はすぐ100万いくと思ったんですけど。全然いかへんから震えてるんですよ(笑)」
ベテラン芸能人の中には、当初YouTubeに拒否反応を示す人もいたが、そういった戸惑いはなかったのだろうか。
濱口優「僕ら、そういう毛嫌いはなくて。子どもたちの“将来なりたい職業ランキング”の1位がYouTuberだって聞いたら、そうなんだ、頑張らなきゃ!って思うぐらいやから」
有野晋哉「僕はすぐ新しいモノに行きたがるんです。LINEのスタンプが出たときも、僕らのスタンプを作って欲しいと言って断られましたけど。よゐこじゃ売れませんと(笑)。そんな感じなので、もしYouTubeの次の何か新しいメディアが出来たら、そっちにいくかもしれませんね」