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『アポロ』チョコレートが発売50周年 長寿商品の裏にはトリビア満載だった
『アポロ11号』から名前を付けたわけではなかった
「その中身ですが、普通のチョコレートになにかもうひとつ、美味しさを“ドッキング”させて作りたいという思いがありました。色調と味覚面の組み合わせを討議していくなかで『ストロベリークリーム+チョコレート』に決定したのですが、ストロベリーについては、先行販売していたストロベリークリーム味の商品が好調だったことから決定しました」
驚くのは、明治がこの月面着陸の3年前の1966年に「アポロ」を商標登録していた点だ。
「当時、菓子の商標登録には2年の月日を要することが普通になっていましたが、幸いアポロ11号計画よりも前に『アポロ』を登録していたため、1969年にタイムリーに「アポロ」を発売することができました」
さらに興味深いのが、チョコ菓子の名作とも言える『きのこの山』のデザインは、『アポロ』が元になっている。
「『アポロ』発売から5年後に発売された『きのこの山』は、『アポロ』の生産機械からもっといろいろなカタチができないかと、工夫を重ねて作られた商品なんです」
周年記念商品の第一弾として、 7月には宇宙をイメージした『宙アポロ』(すでに終売)、第二弾として、2019年9月には『アポロ濃とろ苺』が発売中。そしてSNSでは「カッコいい」と評判の、復刻した初代パッケージも発売された。今後も何かと話題を呼びそうな『アポロ』の動きに注目だ。