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(更新: ORICON NEWS

カニを丸ごと挟んだバーガーが「バカ売れ」 ドムドムハンバーガーの“ユニーク商品”はどのように生まれるのか

 日本初のハンバーガーチェーン、ドムドムハンバーガーで、驚きの商品が誕生した。その名も「丸ごと!! カニバーガー」(税別900円)で、脱皮したての殻がやわらかいカニ「ソフトシェルクラブ」を、まるまる一匹挟んだハンバーガーだ。見た目のインパクトが大きいが、SNSでは「カニそんなに好きでもないけどこれはおいしかった」「殻ごとバリバリ食べられるの感動」「尖ってるけど、味もきちんとしてる」など、多種多様な高評価が相次ぐ。メニュー開発の経緯を、ドムドムハンバーガーを運営する(株)ドムドムフードサービスの営業企画部商品課長 浅田裕介さんに聞いた。

「全メニュー」の中で一番人気

――「丸ごと!! カニバーガー」がSNSを中心に盛り上がっておりましたが、反響のほどはどうですか?

「一言でいうと『バカ売れ』しています。各店舗にある程度の在庫は持たせていましたが、1日70食以上売れる店舗もあり、在庫分が完売する店舗が続出しました。ここまで売れたハンバーガーは近年なく、現時点の販売数も全メニューでトップです。900円(税抜)という高価格商品ですが、見た目のインパクトはもちろん、カニがハサミでドムドムのロゴ入り旗を持っているといった“遊び心”も伝わり、好意的な感想を多くいただいております」

――こちらの商品が誕生した経緯をお聞かせください。

「以前から、ソフトシェルクラブを丸ごとバーガーにしたいという気持ちがあったんです(笑)。NYではソフトシェルクラブサンドの店舗がたくさんあり、一般的なメニューでもあります。商品化にいたっては、ソフトシェルクラブの規格の中でも最大の100gのものを使っています」

――ちなみにドムドムハンバーガーのメニュー開発はどのように行っているんですか?

「ほとんどのメニューは私一人で考えています。その後、試食会を経てプレゼン、役員会議にかけて商品化決定です。今回、『丸ごと!! カニバーガー』のレシピを社内プレゼンした際には、他の社員から『すごい!』といった感嘆の声が多くあがりました。その声を聴いて売れると確信したんですが、やはり見た目のインパクトが強すぎることや、価格帯で賛否両論だったのも事実です。しかしながら、ドムドムハンバーガーでは、これまでインパクトと味を両立したメニューをいくつも販売している実績があったこと、また高価格帯のグルメハンバーガーも増えてきたことから、お客様側も1000円弱程度なら受け入れていただけるのではないかと思い、販売に踏み切りました」

「普通」を避けるため基本的に開発はひとりで

――企画する際に重視していることがあれば教えて下さい。

「複数名の開発メンバーで考えると、いろいろな意見を取り込むことができるのですが、だんだん『個性』や『独自性』が失われ、いわゆる“普通のメニュー”になってしまうため、私一人で企画することが多いです。それでも、メニュー開発専門ではない現場サイドや別部署、役員の意見は(良い意味で)突拍子もないものがあるので、非常に参考にしております。ドムドムハンバーガーは、ほぼ毎月1つは新メニューを発売しているのですが、今回の『丸ごと?カニバーガー』のような超個性的なメニューの一方で、『スモーキーベーコンエッグバーガー』や『塩レモンチーズチキンバーガー』のような、味に特化したメニューも織り交ぜています」

――これまで開発をしてきた中で思い入れの深いメニューはありますか?

「わたしのバーガー開発史上、もっとも美味しいと感じた『ジンジャーチキンバーガー』です(2019年6月販売)。特製の生姜ソースにチキン、シャキシャキのキュウリの組み合わせで、試食会や店舗スタッフにも大好評のバーガーでしたが、売れ行きはそれほどでして……。『思い入れ』と『美味しさ』は必ずしも売れ行きに比例しないものだと痛感させられましたね。また、商品化には至ってないのですが、『納豆バーガー』をいつか販売したいと思っています(ちなみにレシピもあります)。プレゼンするたびに『クセが強すぎる』と毎回NGを出される、ある意味思い入れが深いメニューです(笑)」

 今後の「丸ごと!! カニバーガー」の展望だが、10月いっぱいは販売を継続し、その後は各店舗の在庫が終了次第、順次販売終了するとのこと。それでも浅田さんは「非常に好評いただいていますので、現時点でお約束できませんが、再販売も十分検討してまいります」と語ってくれた。カニバーガーしかり、「美味しくて尖った商品」を今後も期待したい。

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