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きっかけは妻の一言 「仮面ライダー」フィギュアで魅せる“煙”演出の妙

きっかけは妻の一言 「仮面ライダー」フィギュアで魅せる“煙”演出の妙

 アクションフィギュアなどの“オモチャ”を使った写真作品「オモ写」。躍動感を感じる作品から、ストーリー性のある見事な作品まで、今や「オモ写」の幅も広がりつつある。そんな中、アメコミ、仮面ライダー、ストリートファイター、ワンピースなど、様々なキャラクターで「オモ写」を公開しているIKOLさんをご紹介。“煙”を用いた演出が特徴的な作品で、幻想的な雰囲気を醸し出している。オモ写歴は約1年半というIKOLさんに、「オモ写」にハマったきっかけや、その魅力などを聞いた。

“煙”は加湿器で再現「時間の流れを想像させることが出来る」

――「オモ写」歴はどれくらいですか?

ちょうどこの9月で1年半になります。

――「オモ写」を撮ろうと思ったきっかけは何ですか?

昔からプラモデル等をよく作っていたのですが妻から何度も「Twitterとかで発表した方がいい、もったいない」とSNSを薦められていたのが発端ですね。とは言え、プラモデルも少し飽きが来てたのもあり、じゃあどうせなら何か新しいことを始めてみようと思った矢先に出会ったのが「オモ写」でした。

――今までに制作した「オモ写」の数は、大小含めてどのくらいありますか?

ハッキリと数えたことは無いのですが、パソコンの写真フォルダ見る限り1000枚近くになると思います。

――「オモ写」制作に関して、影響を受けた方はいますでしょうか?

影響を受けた方はもう両手で数えても足りないぐらいですが、強いてあげるならば、同じオモ写クリエイターのシゲロックさんと、うせださんでしょうか。お二人共とにかく作風の幅が広く、そしてダイナミックで力強い画を作れる方です。憧れですね。

――自身の作品で“バズった”と感じたことのある「オモ写」はありますか?

“バズった”という感覚は未だにありませんが、『Get This Man a Shield.』(ライダーのシールドを、キャプテン・アメリカが盗んで逃げるオモ写)は「伸びたなぁ…」という感覚を初めて体験した写真ですね。ネタ系でしたが(笑)。

――最初に制作した「オモ写」は何でしょうか?

カプセルトイのガチャポンが流行っていたときに便乗して撮ったのが、オモ写としてのデビューですね。ガチャポンの台紙を自作したり、今より細かく頑張ってました。

――土煙や白煙、光や残像感などのエフェクトが特徴的な作品が多いと思いますが、どこまでが写真で、どこからがデジタル加工なのでしょうか?

残像などのエフェクトはアプリなどを使用していますが、光は場合によりけりですね。“煙”に関しては外撮りも宅撮りも合成はしていません。

――“煙”がかなり特徴的な作品が多いと思いますが、“煙”はどの様に再現しているのでしょうか?

煙は宅撮りであれば加湿器です。噴出口にホース等で手を加えて使用しています。外撮りでの煙は、トイレ詰まり等に使うポンプガンや、エアダスターですね。みんな、オモ写クリエイターの先輩たちや仲間から教えて頂いたものです。

――“煙”演出の魅力は何でしょうか?

画に臨場感を与えてくれることでしょうか。写真はあくまで静止画ですが、煙の向きや流れ、場の雰囲気を演出することで、時間の前後の流れを想像させることが出来るのではないかと。また、光源やタイミングによって、全く違う印象を与えてくれるのも魅力です。

オモ写へのこだわりは“こだわり”を持たないこと「気になったことはやってみる」

――フィギュアのポージングにもこだわっていると思いますが、どこに気を付けていますか?

とにかく「カッコよく」です。写真の構図も含めて画が締まるように、細かいときはミリ単位で微調整することもあります。それでも大概、後から粗が見つかりますが(笑)。

――「オモ写」制作時に大変なことは何ですか?

撮影環境がとにかく狭いのと、部屋にエアコンがないので夏場が大変です(笑)。煙を多用するので、扇風機すら止めて撮影することもあります。

――「オモ写」制作時に気を付けていることは何ですか?

僕はとにかくたくさんのオモ写の先輩たちから影響を受けています。それは撮影技法だったりスタイルだったり色々ですが、それが“パクリ”にならない様に自分の中で昇華させるよう注意していますね。あと、
僕はポートレートや宣材のような写真よりも、ポスタービジュアルのような一枚絵が好きなので、構図や画作りには特に注力しています。

――一番の自信作は何ですか?

自信作と胸を張れるほどの物はまだ撮れてないですね。ただ、お気に入りなら初めて本格的に外撮りをしたときの、騎士が馬に跨っている作品です。イメージが固まった既存キャラクターでない分、人によって様々な物語を空想出来るところが気に入ってます。

――「オモ写」制作に関してのご自身のポリシーをお聞かせ下さい。

“やりたいことはなんでもやってみる”と同時に、“こだわりを持たない”ことですね。こだわりは時に挑戦心を削ぐことにも繋がりかねないので、気になったことはやってみる、気に入ったことは取り入れる。絶えずフリースタイルです。

――どういったところに「オモ写」の魅力を感じますか?

僕にとってオモ写は空想のアウトプットであり、技術練磨の場でもあります。「コレかっこよくない? 面白くない? こんなシーン見たくない?」という空想を、フィギュアを通して形に出来る。上手く形に出来なければ撮影の技術を上げたり、フィギュアをカスタムしたり、ジオラマを作成したり…。そこで、様々な人との交流も生まれる。オモ写は僕にとって“繋がり”でもあるんです。

――今後挑戦してみたい作品テーマはありますか?

“外撮り”です。仕事の都合上、外撮りの機会が極端に少ないので、自分にどんな引き出しがあるのか色々試してみたいです。ロケーション、自然光、太陽の位置や向き、様々な風や雲の種類、砂や土の質、どれも興味が湧いて仕方ないですね。
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