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全国に広がる風鈴×寺社がエモすぎ、盛況の『風鈴市』が寺社になじむ理由とは
47都道府県の個性あふれる風鈴3万個並ぶ、名入れサービスは行列途絶えぬほどの人気
茂木千尋さん先代貫首(住職)の発案により、地元の活性化を図るために川崎大師観光協会の主催のもと、全国から風鈴を集めて開催したのがきっかけです。
――今年で24回目を迎え、知名度・規模ともに広がってきましたね。
茂木千尋さん第1回(平成8年)は8都道府県、160種類、3,500個の風鈴の出品でしたが、年々盛況を呈し、現在は全国47都道府県から風鈴が集まる規模になりました。おかげさまで、川崎の「夏の風物詩」と言われるまでになっています。
――来場者はどんな方が多いでしょうか。
茂木千尋さん風鈴市に来場される方やお寺へのお参りとあわせて立ち寄られる方など、老若男女様々な世代の方が来場されていると感じます。小さいお子さんがお母さんに抱っこされて風鈴に手を伸ばすほほえましい姿や、浴衣姿のカップル、外国の方の姿も見られます。
――全国各地の風鈴がこれだけ一堂に会するのはなかなか見られない景色ですよね。
茂木千尋さん本当に個性豊かです。毎年の出品かはわかりませんが、『高岡真鍮風鈴』にUFO形の風鈴に人型に切り抜かれた短冊が付いたものがありました。UFOからの光に人が吸い上げられているように見えて面白いアイディアと感じました。
茂木千尋さん毎年風鈴市に来場されお気に入りの風鈴を求める方を見ると、風鈴の音色に涼を感じる文化は変わらずにあるのではないかと思います。また、毎年行列が途切れないほど好評の「名入れサービス」からは、プレゼントとしてお求めになる方もいるのではないかと感じます。
――一方、全国の寺社でこの時期風鈴の行事を開くところは増えていますよね。
茂木千尋さん季節を感じるものの一つだからでしょうか。近年のいわゆる“インスタ映え”のように、写真撮影の題材としても魅力的なのかもしれません。また、暑気払いの風鈴のはじまりは、お堂の軒の四隅に吊り下げられている邪気払いの“風鐸”だといわれます。寺社の風景には違和感なくなじむのかもしれません。
――川崎大師にとって、風鈴市はどのような行事ですか。
茂木千尋さんまさに「夏の風物詩」であると思います。境内や参道にのぼり旗が立ち、大本堂前で奉納風鈴が音色を奏ではじめると、今年も季節が巡り夏を迎えたと感じます。
――訪れた方にどのようなことを感じていただきたいですか。
茂木千尋さん47都道府県から集まった3万個の風鈴は、形や素材、音色もすべて異なります。好みの風鈴をそれぞれに探してみてください。また、風鈴市への来場が川崎大師へのお参りのきっかけになればとてもありがたい事と思います。ご来場の際には、ぜひ御本尊弘法大師さまをお参りください。
●〇 第24回川崎大師風鈴市 〇●
7月17日(水)〜21日(日)10:00〜18:00(20日は20時まで)
詳細:http://www.kawasakidaishi.com/event/furin.html
7月17日(水)〜21日(日)10:00〜18:00(20日は20時まで)
詳細:http://www.kawasakidaishi.com/event/furin.html