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購入後の“アレ”を排除、レーシングカーの再現+αの「トミカプレミアム」の制作力
色褪せない「カッコよさ」 レーシングカー制作での1番のこだわりは…
――まず、「スカイライン ターボ スーパーシルエット」の車種としての魅力をお聞かせください。
安さん1番は、やはり車種そのものの「カッコよさ」にあると思います。今でも色褪せることがなく、このクルマを知らない方が見てもカッコいいと思えるようなフォルムやデザインが、このクルマの最大のポイントですね。
――トミカ商品としてはいかがでしょうか。
安さん元々、『スカイライン ターボ スーパーシルエット』は旧トミー(現タカラトミー)がスポンサー参戦をしていたクルマでもあったので、かつてトミカでも商品化し、約16年間も販売が続いたロングセラー商品にもなりました。ですので、トミカファンにとっても、とても人気のある1台となっています。
――ド派手なボディとシルエットが特長である同車。商品化にあたり「トミカプレミアム」ならではのこだわりや、ユーザーに注目してほしいポイントは?
安さん過去に発売したトミカでは前期型をモデルにしましたが、今回「トミカプレミアム」で商品化するにあたり、後期型を採用しました。前期型のモデルで遊んでいた当時の子どもたちが大人になった今、このトミカプレミアムを手に取ったときにとても懐かしく感じてもらえるのではないかと思います。
安さん当時のトミカを持っている方たちにとっては、前期型と後期型の両モデルを揃えられるというのも、商品化に至った経緯のひとつです。並べたときに当時と今のトミカの技術の進化がしっかりと伝わるようにすることと、このクルマを知っている方たちからの印象や当時の思い出を忠実に再現することにこだわって制作をしました。
―― 「トミカプレミアム」の中でも、やはりレーシングカーは人気のジャンルですか?
安さん「レーシングカー」はもちろん人気が高く、お子さまへの購入や10代の方の購入が他の車種と比べると多いので、どの世代にとってもカッコいいと思えるジャンルなのだと感じています。
―― 制作上で乗用車とレーシングカーの違いはありますか?
安さんレーシングカーを制作するにあたっては、「購入後のシール貼り」を徹底的に排除していることも大きなこだわりです。簡単な組み立てが必要な車種もありますが、今までの「トミカプレミアム」ではお客様にシールを貼っていただく商品は一度も出しておらず、細かい作業が必要のない商品作りを目指しています。レーシングカーはカラーリングが複雑なものの、シールでの表現をいかに無くすかというところが、実は一番こだわっている部分なのかもしれません。
“マクラーレンのDNAを象徴する究極のマシン”がついに初登場
安さん実車のイメージを忠実に再現するべく、車高を低くし、特徴のある大型のリアウイング、フロントノーズ等、細部に至るまで徹底的にこだわりました。昨年、増上寺で行なわれた「マクラーレン セナ」のジャパンプレミアに立ち会った際に、来場されていた方々の誰もが注目していたポイントについては、特に注力致しました。
――と言いますと?
安さんリアウイングやフロンノーズ以外にも、特徴的なフロントフェンダー、車内が見えるドアパネル、急ブレーキをした際に立ち上がるブレードの再現、リアウイングを支える大型のパイロン等、見れば見るほど、このクルマの魅力が伝わるような再現をしています。
――ユーザーからの反響はいかがですか?
安さん本車種はとても人気が高く、おかげさまで弊社ECサイト「タカラトミーモール」でも予約完売となり、トミカプレミアムユーザーからの注目度が高いことが伺えております。
こだわりぬかれたリアリティーの再現の中に残る「トミカらしさ」
安さん「トミカプレミアム」立ち上げ当初の商品の中でも、『90式戦車』は今でもとても人気が高い車種です。また、『T-4 ブルーインパルス』は、トミカファンからの一定の人気だけでなく、今までトミカに触れたことのなかった方たちの購入も多かったりと、新たな層の方々からの支持も高いカテゴリーとなっています。
――商品化のリクエストも多いですか?
安さん新旧の戦車、護衛艦や輸送機など幅広いジャンルのリクエストもたくさんいただいております。
安さん使用者の割合でいうと、実はお子さまと大人の割合は半々ぐらいと、幅広い世代の方たちに楽しんでいただいていて、もしかすると一番偏りのないカテゴリーなのかもしれません。
――今までECオリジナル商品等も含め5車種を商品化しているそうですが、今回の『16式機動戦闘車』のこだわりを教えてください。
安さん車体全体に施された細かなリベットやディテールの表現には、ぜひ注目してほしいです。また、リアリティーの再現もさることながら、「トミカらしさ」という点にもこだわりを持っています。車輪が回転し走行できるのはもちろん、砲塔の左右可動だけでなく砲身も上下に可動ができるアクションを施しているので、手に取って動かして楽しんで頂ける仕様になっております。