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海鮮丼に南部せんべい…渋いモチーフに反響、ベテラン主婦の作る“完成度高すぎ”ミニチュア

 ドールハウスをはじめ、大人のコレクターズアイテムとしても人気のミニチュア。近年では、各地で教室も開かれ、コレクターだけでなく作り手も広がりをみせている。そこで今回、刺身や寿司など海鮮ネタのリアルさで知られるミニチュア作家・こるはさんにインタビューを実施。「本物よりおいしそう」「もはや飯テロ!」と称賛されるクリエイターが明かした制作のこだわりと、原動力とは?

話題になった「海鮮丼」、自信作は刺身、寿司、てまり寿司

――2017年にSNS上で公開された“海鮮丼”はクオリティの高さが話題となり、ネットニュースにもなっていましたね。

【こるは】 ありがとうございます。たくさんの反応をいただき、ネットのほかテレビでも取り上げていただいて、たいへん驚きました! 樹脂粘土で作っているんですが、お刺身の透明感とバランスよく盛りつけることにこだわったので、その部分を見ていただけると嬉しいです。

――「粘土に見えない」「ツヤがすごい」と称賛コメントが相次ぎましたが、ご自身のお気に入り作品は?

【こるは】 やっぱり刺身、寿司、てまり寿司などの海鮮ものです(笑)。海鮮の色や照りなど少しでも本物に見えるように、日々、研究を重ねています。

――本物そっくりな海鮮ミニチュアはどのように作られているんですか?

【こるは】 お刺身は種類により配合は異なりますが、樹脂粘土と透明粘土をブレンドして作っています。以前は樹脂粘土だけで制作していましたが、透明粘土をブレンドすることで、海鮮の透明感がグンとアップしました。まぐろなどは薄くした粘土の片面に白い色を塗り、何層かに重ねて刺身の筋を表現しています。
――作品はそのほか、“南部せんべい”“お団子”など、ちょっと渋めな和風フードが中心ですよね。

【こるは】 そうですね。その時思いついたものや、目についたもの、作りたいものを自由に作っているんですけど、結果として和のモチーフが多いようです。

――ほっこり和モチーフがメインなのは“こるは作品”の魅力のひとつだと思います。

【こるは】 自分ではよく分からなかったんですが、作品を見た方からおいしそうとか癒されるとか言っていただくことが多いので、そうだったら嬉しいですね。

SNSに寄せられるコメントが制作活動の原動力に

――ミニチュア制作を本格的に始めたのは6年程前とのことですが、今では失敗もなく?

【こるは】 粘土が乾くと色が思っていたのと違ったり、せっかく時間をかけて作ったのにつぶしてしまったり、無くしたり…失敗はしょっちゅうです。夢中になって作っていると、材料や道具や老眼鏡が行方不明になってしまいまして、探すのに無駄に時間をとられてしまうことも多いです(笑)。

――そうなんですね(笑)。そんなこるはさんにとって、ミニチュア作りの魅力はなんでしょうか?

【こるは】 作ること自体とても楽しいですし、出来上がったらそれを並べながら空想の世界に浸れます。それから、作品を手にした方に笑顔をいただいたり、SNSで反応をいただいたりすることも嬉しくて励みになっています。
――SNSのコメントが制作活動の原動力になっているんですね。

【こるは】 ツイッターやインスタグラムなどのSNSは、50代後半と高齢の自分にとって最初は遠いものでしたが、娘に勧められて投稿し始めて、そこに寄せられる反応に後押しをしていただき、作り続けることができています。

――今後の目標、活動予定を教えてください。

【こるは】 今は、なつかしい食べ物や地元の名物のミニチュアも制作したいと思っています。昨年、数回しかできなかったネット販売も今年は増やしたいですし、遠くのイベントにもチャンスがあれば参加してみたいと思っています。
INFORMATION
◆Instagram @kasuga_maru 
◆Twitter @kasuga_maru 

PROFILE
こるは(kasugamaru) 20数年前にミニチュアの世界を知り、約6年前からミニチュア制作を再開。『ミニチュアフードの世界』(ブティック社)掲載クリエイター。盛岡のイベント、「カントリーフェスタ」や「砂をの私の好きなもの展」にメルシエールの一員として参加している。

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