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ORICON NEWS
普通の“男子高校生”4人組の日常マンガに共感の声、神回は「サクサクお菓子をひたすら食べる」
おバカな男子高校生たちの青春に共感の声、“お菓子食べるだけ”の回も人気に
森さんさまざまな反応があり、とてもありがたいです。「諭吉、新渡戸、夏目、光井」という、中心となる4人の男子高校生のキャラクターがいますが、それぞれに好きといっていただけることがあって、うれしいです。正直、夏目なんかはキャラデザ的にもあまり人気が出ないのではないかと思っていましたが、「夏目を好き」と言ってくれる方も結構いて良かったです。
――ストーリーはどんな場面で、どのように考えられたのですか? 着想のきっかけをお聞かせください。
森さんストーリーはひたすら散歩などしながら考えています。今までの人生の中で出会ってきた人たちの印象的な言動から着想することが多いです。たとえば13話で「さくりパイ」という話がありますが、昔友人が「あ〜、なんかめっちゃサクサクしたもの食べたい」と言っていたのがなぜか印象に残っており、そこから着想しました。めっちゃサクサクしたお菓子を食べるだけの話ですが、「この回が好き!」という反響をたくさんいただけた回でもあります。
第13話「さくりパイ」は、サクサクしたスナック菓子を4人の男子が食べて、クラスの可愛い女子・百田さんにもあげるという話。「全話オチてるが、今回は神可愛い」「くっ、くだらない!! 最高!!」など多くのコメントを集め、人気の高いエピソードとなっている。また第2話「席、かして下さい」は、真面目キャラの新渡戸が、百田さんから椅子を借りるためにどう話しかければ良いのかを真剣に悩むエピソード。「楽しいなぁ。若いって、それだけで素晴らしい」「めっちゃおもろ! 声出して笑った」など、ちょっぴりおバカでウブな男子高校生たちの”青春”にたくさんの共感が集まっている。
――男子高校生たちの日常が微笑ましいのですが、ご自身はこのマンガに出てくるような高校時代を過ごされたのでしょうか?
森さんこのマンガに出てくるような高校生活ではありませんでしたが、楽しかったです。漫画で描いていることは想像の中の高校のお話ですが、高校時代を思い出したときの雰囲気や印象といった感覚的なことを大切にして、漫画の中に取り入れられるよう心がけています。
作品のこだわりは「会話の間やテンポ」、漫才やコントも参考に
森さん物心ついたときから漫画を読んだり絵を描くのが好きだったので、自然とノートにえんぴつでマンガを描いていました。
――マンガを描かれる際のこだわりなどがありましたら、教えてください。
森さん会話の間やテンポを一番大切にしています。漫才やコントなどのお笑いやコメディが好きなので、それらを参考にしています。
――『月曜日から金曜日の男子高校生』はLINEマンガにて連載されていますが(3/8に最終回)、スマホで読まれることで、何か意識していらっしゃることはありますか?
森さん基本的に作品づくりに関しては、スマホで読まれるものだからといって意識していることはありません。ただ、LINEマンガや多くのスマホマンガがそうだと思うのですが、コメント欄があり、その中で読者の方々が感想などを書き込んでくれているのは毎回ドキドキします。掲示板のように盛り上がっていることもあり、そういうのも楽しいです。ですが、あまり感想に左右されないように気をつけています。
――担当の編集者さんとはどんな関係性ですか? 作品をつくるとき、編集者さんからの言葉を受けて変わった部分などがあればお聞かせください。
森さん担当編集者は、いつもこちらのやりたいことや方向性を大切にした上で、より良くするための意見をくれます。もともと雰囲気を重視した、割と淡々とした作風で描いていたのですが、今の担当はその点をきちんと理解してくれた上でキャラクターを活かす方向性を示唆してくれたことが、この作品を描くきっかけになりました。
――今後、描いてみたい作品のジャンルなどがございましたら、教えてください。
森さん不条理ギャクマンガを描いてみたいです。