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アラフォーで結成した“地下最年長アイドル”が語る「今だからこそ活動する理由」

 アイドルと言えば若い子というのが暗黙の了解だった。特に女性アイドルにおいてはミニスカートやフレッシュさもウリのひとつだし、大人になるにつれ、グループを卒業するのもごく一般的だ。しかし最近は年齢を重ねてからアイドル活動を開始する人もチラホラ。熟女やセクシーを全面に出したグループや、“オバサン”を掲げて活動するグループまで、多岐にわたる。そんな中、純粋に若いアイドルと同じような見た目やパフォーマンスで活動し“地下最年長“を掲げて活動するアイドル『乙ナティック浪漫ス』(通称オトロマ)の2人に、”アラフォーアイドル“の信念を聞いた。

年齢こそ上かもしれないけど、オバチャンアイドルを目指しているわけじゃない

 遠目に見たら、ごく普通のアイドル、しかし年齢は一般的なアイドルよりちょっと(?)上。そんな『乙ナティック浪漫ス』はアラフォーの2人組で2015年に結成されたアイドルユニットだ。2人のアイドル活動開始は“オトロマ”結成の1年前である2014年から。つまりアラフォーにして、アイドル歴は4年と短めである。

 メンバーの1人である鈴瑚が、この年齢でアイドルになろうと思ったきっかけは、2011年に起きた東日本大震災だったという。
 「当時私は会社員を経てカフェバーを経営していたのですが、人生っていつ何が起こるかわからないなって強く思ったんです。当時も楽しく生きていたんですけど、本当に自分の人生を悔いなく生きているのかなって。私って、本当はもっと他にやりたいことがあるんじゃないのかなって、よく考えたんです」(鈴瑚)

 そんなときに“やりたい”と強く感じたのが、10代の頃に家庭の事情で挫折した“音楽活動”だった。しかし、これまでの固定概念からそのような芸能活動は若い人がやるものなのではないかと躊躇したことも。そこで出会ったのが「大人AKB48」の募集要項だという。
 「そのとき初めて、『大人もアイドルを目指していいんだ』って知ったんです。オーディションを受けて、二次審査まで進んだときに『私でもアイドルになれるなら、やりたい!』って強く思いました」(鈴瑚)

 一方のMyuは、応募資格から外れていてもやってみたいことにはチャレンジしていくというアクティブな性格。
 「アイドルがやりたかったというよりは、もともと歌うことが好きで。それにプラスしてダンスもやりたいなって。『それを叶えられるのがアイドルなんじゃない?』って思ったことが活動を始めたキッカケですね」(Myu)。
実はラストアイドル(秋元康氏プロデュースのアイドルグループ)のオーディションも受けようと思ったと笑うMyu。「それは図々し過ぎない!?」と鈴瑚も笑う。

 そんな2人の出会いは、お互いがアイドル活動を志した4年前。あるアラフォーアイドルグループのオーディションだったという。
 「2人ともオーディションは合格したのですが、そのグループが“オバサン”をウリにしていて、目指す方向が違うなって思ったんです。私たちは年齢こそ上かもしれないけど、オバチャンを目指しているわけじゃなかったので」(鈴瑚)

 そこで鈴瑚がMyuを誘う形で“オトロマ”を結成した。アラフォーアイドルともなると、世間の目が冷たいこともあるのではないかと問うと、「全然! ファンはみんな優しいですよ! 若くてイケメンのお客さまが握手会に来てくれることも多くて、逆に私たちでいいんですか? って思うこともあります(笑)」とMyu。ファン層は40〜50代が中心で、上は60代、下は20代もいる。ライブのMCなどで自ら年齢を自虐的に使うこともあるが、ファンは普通のアイドルとして見てくれているそうだ。

 MyuはOLとしても働いており、アフター5にアイドル活動……という、二足の草鞋生活を送っている。「現状、仕事を手放すことはできない…」と言い、今後もアイドルと正社員の両立を続けていくという。
 「アイドル1本で食べていきたい」と話す鈴瑚は、カフェバーを経営していた頃のたくわえを切り崩しながら、アイドル活動のほかにラジオ出演など、活動の幅を広げている。

自分たちを見て「年を取るのも悪くない」と思ってもらいたい

 彼女たちに、自分たちのストロングポイントを聞いてみると、「会話力だと思います」と即答した。ファンの中には、女の子と話すのが苦手だったけれど、オトロマのライブに通うことで、克服したという男性もいるという。
 「私たちは大人なので、ファンにも自分たちからガツガツ話しかけに行くんです。オトロマで耐性を付けて、今ではほかのアイドルにも自分から話しかけたりしているので、私たちも嬉しいんですよね!」(鈴瑚)
 「そう、嬉しい! あと、ライブは、みんなで楽しい空間を作ろうねっていう雰囲気100%でステージに立ちます。こういうことは、今だからできるような気がしますね。若いときには思いつかなかったかもしれない」(Myu)

 ファンは、「オトロマをひとつのコミュニティとして楽しんでいるのでは?」と分析する。メンバーもファンも「アイドルとファンという関係性以上に、同じコミュニティで通じあえる仲間」という意識が強いようだ。ステージに立っていても、「私たちを見て!」とは思わない。一緒に笑える時間と空間を過ごしたいという気持ちを大事にしているという。

 しかし、当初は葛藤もあった。応援してくれるファンに対して「私たちを応援していることは、恥ずかしいのではないか」という疑問を、ブログでぶつけたことも。

 「今も、その疑問が完全に解消されたわけではないですけど……でも、こうやってメディアにお話させてもらう機会も増えて、活動を続ける中で少しずつ自信がついています」(鈴瑚)
 「オトロマファンだとファンの人に胸を張って言ってもらえるような恥ずかしくないアイドルになりたいです。それと、自分たちを見て、『年を取るのも悪くない』と思ってもらえるようになったら嬉しいですね」(Myu)

「笑えるババアになりたい」オトロマ流のアイドル像

 ライブではミニスカートにキレのあるダンスを披露するオトロマだが、「連続で披露するのは2曲ぐらいが限界……」と話す。経験値と裏腹に衰えていくのが身体能力。1回のライブは20分ほどが多く、MCを入れて3〜4曲の披露だというが、一週間ライブが空くと、動きが鈍ることも。自分たちでも「ババアだな……」と思うことがあるようだが、逆にそこをイジられることで、「笑えるババアになりたい」というのが、2人の理想なんだそう。

 「ほんとうのオバサンに『ババア』って言ったら笑えないですよね(笑)。でも、『ババア』で笑えるうちは、本当のオバサンじゃないと思うんです。年齢は平等に重ねるけど、笑えるババアか、そうじゃないババアかは、大きな差になってくると思います」(Myu)

 身体的にはキツくなっても、「50代、60代になってもアイドルを続けていきたいなって思っているんです」と語る2人。そうなったら朝活アイドルとして公園でラジオ体操をするのも悪くないと笑う。

 実は昨年の健康診断で鈴瑚の身体に異変が見つかったという。結果的には大事に至らなかったが、「いつまでも若いつもりでいるけど、そういう年齢なんだな」と思ったという。
 「でも、すごく冷静だったんですよね。ちょっと前の私なら『死にたくない!』とパニックになったような気がするんですけど……自然と受け止められている自分もいたんです。それって、やりたいことを全力でやっているからだと思うんです」(鈴瑚)
 病気のおかげで、自分の生きる道が間違っていないことを再確認できた。
 
 今後の目標を聞くと、「今は“地下最年長アイドル”だけど、今後は“地上の最年長アイドル”を目指します!」と意気揚々。
 「今年は、年末に何かやりたいですね。カウントダウンコンサートとか」(鈴瑚)
地上を目指して、朝まで歌って踊るアラフォーのアイドル。朝までその姿を見届けるのは少し心配もあるが、見届けてしまった暁には、ますます離れられない気持ちになりそうだ。

(文/高田 薫)

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