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あの頃憧れた“ナウさ”の象徴「フラワーロック」…“平成”を彩ったトレンドおもちゃ

 平成も残すところあとわずか。大手玩具メーカーのタカラトミーは、平成30年の歴史の中で、時代の移り変わりや流行を反映し、様々なヒット商品を輩出してきた。トミカやプラレール、リカちゃんなど子ども向けに作られたおもちゃも有名だが、その一方で、『フラワーロック』、『ミュージカン』など全世代に親しまれてきたアイテムも数多い。今回はそうした”世代を超えた”おもちゃについて、タカラトミー広報課に聞いた。

【平成元年】あのトレンディードラマにも登場(!?)した“ナウい”の象徴

 『フラワーロック』は昭和63年、『ミュージカン』は平成2年に登場。現在30〜50代の人の中には、「懐かしい!!」「実家にある」と思う人も多いだろう。音センサー内臓のインタラクティブトイの『フラワーロック』は、国内外で累計850万個を販売。1989年(平成元年)の日経トレンディ「ヒット商品」3位にもランクインするほど人気に。購入者のメインは子どもではなく20〜35歳の大人だったという。

――フラワーロックは発売当時20代を中心に話題を集めましたが、開発の背景、または商品のコンセプトはどのようなものでしたか?
タカラトミー広報課『フラワーロック』が発売される前年の1987年、タカラトミー(当時タカラ)から『のらくろロック』という商品(フラワーロックのように音に反応して動く仕掛けの入ったぬいぐるみ)が発売され、大ヒット商品になりました。もともと子ども向け商品として開発されたものでしたが、実際には20代のOLを中心とした大人にもよく売れていることが分かりました。それをきっかけとして、子どもから大人まで年齢にとらわれることなく、楽しさ・元気さを贈りたいという思いのもとに、「音楽に合わせて花がひとりでに踊り出したら…」という素朴なアイデアから、開発が始まりました。
 一方の『ミュージカン』は、ビールや清涼飲料水の缶をモチーフに、感が音や音楽に反応して踊るセンサートイだ。こちらも累計200万個を販売。派手でユーモラスのあるビジュアルもバブルっぽく、その世代にウケがよかったよう。

――『ミュージカン』の開発の背景、または商品のコンセプトは?
タカラトミー広報課『ミュージカン』は、フラワーロックを発端とした「ハーティ・トイ」シリーズ(ハートとハートのコミュニケーションをコンセプトとしたシリーズ)の商品です。『フラワーロック』が自然をモチーフとしているのに対して、『ミュージカン』は「いつもの生活空間にあるお気に入りの小物たちが“いのち”をふきこまれたら…」というテーマのもと、「生活空間」をモチーフとして生まれています。見慣れた飲み物の缶たちがサングラス&ヘッドホンをかけて踊りまくり、人と人、ハートとハートのコミュニケーションを、当時のテクノロジーを組み合わせ、愉快に演出しました。

音に反応して動く斬新さ 大人たちに刺さったヒットの要因は?

 両商品とも、トレンディードラマの小道具としても使用され、“おもちゃ”というよりは“おしゃれな人の家にはあるインテリア雑貨”として当時の大人たちに刺さったようだ。自分の好きな音楽でおもちゃが陽気に踊るというのも画期的だったように思う。

――流行した理由は何だと思われますか?
タカラトミー広報課『フラワーロック』をはじめとする「ハーティ・トイ」シリーズが流行した要素のひとつとして、売り場を“玩具の劇場”としてエンターテインメント性を持たせたことが挙げられます。鉢植えに植えられたたくさんの花が売り場に流れる音楽に合わせて踊る愉快な姿、そして音楽がやむとともにピタッととまるという意外性が多くの人の心をつかみました。また「音に反応して踊る」という特徴を活かして、テレビのトーク番組の装飾やトレンディードラマの小道具として使用していただいたこともブレイクのきっかけだったそうです。

――「フラワーロック」は2008年にリバイバルされて「フラワーロック2.0」が発売されました。20年後に発売したきっかけは?
タカラトミー広報課当時流行っていた「白物家電」的なデザインを取り入れた玩具を新しく作りたいという案がタカラトミー社内で出ていまして、それに適している題材としてフラワーロックが選ばれました。開発がスタートした「フラワーロック2.0」には、「ハーティ・トイ」としての基本的なコンセプトはそのままに、玩具としては初となった平面フルカラーLEDを採用するなど、新しい価値が追加されました。

 現在では技術も進化し、ぬいぐるみやロボット、車などインタラクティブ性のあるセンサー内蔵玩具はたくさん登場している。『フラワーロック』と『ミュージカン』は、それらの先駆けであり、「初めて触れた最新テクノロジー」という感覚が“ナウ”かった。あの時ポップに踊っていたトレンドトイの姿は、大人たちの記憶にしっかり残っている。

(文/水野幸則)

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