まるで本物…SNSがザワついたミニチュアのガスコンロ、制作者は主婦クリエイター

 ドールハウスをはじめ、大人のコレクターズアイテムとしても人気のミニチュア。近年では、各地で教室も開かれ、コレクターだけでなく作り手も広がりをみせている。そこで今回、昨年11月に投稿したミニチュアガスコンロが「火がついているようにみえる!」「超リアル」と話題となった主婦クリエイターの“にわこさん”にインタビューを実施。ミニチュアガスコンロの制作秘話と、精巧な作品を生み出す愛用品を聞いた。

LED照明で“まるで本物”の火を表現

――昨年、SNS上で大きな話題となったガスコンロ作品ですが、「火」の表現が本当に素晴らしかったです!

【にわこ】 ありがとうございます。ガスコンロの火はLED照明で制作していますが、見た方が「あ〜、火っぽく照明が光っているのね」で終わるのではなく、「照明とわかっていても火にしか見えない!」と思ってもらえるように照明を置く位置や構造にこだわって制作しました。

――ご職業は主婦とうかがっています。ミニチュア制作は以前からずっと?

【にわこ】 はい、ミニチュア好きの主婦です(笑)。制作を始めたのは10年程前です。もともと小さい物が好きで大人になってからもたまに食玩などのミニチュアおもちゃを購入していたのですが、ミニチュアフード制作というジャンルの世界があることをたまたま知り「自分でも作れるんだ!」と衝撃を受けて一気にはまりました。

――器用じゃないと、なかなか「自分でも作れるんだ!」と思えなそうです…。簡単に作れる作品もあるのでしょうか?

【にわこ】 私がはじめて作ったサツマイモ作品はとても手軽で簡単でした! まず、粘土に黄色絵具をまぜてサツマイモの形をざっくり作る。次に、つまようじで表面の数か所をついて穴をあけ、外側を紫色に塗る。その後、30分〜1時間くらいたったら手で半分に割る。たったこれだけで結構リアルなサツマイモが作れますよ。茶封筒を切ってその中に完成したサツマイモを入れるだけで焼き芋風にもなります。初めてだったのでとても感動したのを覚えています!

キャリア10年ながら現在も意欲的に技術を習得中

――今回、注目を集めたのはガスコンロですが、制作はフード系から始められたんですね。

【にわこ】 そうですね。でも最近は生活感を全面に出した作品作りを心掛けています。昨年末に大阪で開催された「ミニチュアアート展」用にキッチンと部屋から構成されたハウスを制作したのですが、水が出たままの流し台や財布から散乱したお金など、何気ない日常の一瞬を再現するところに力を入れました。

また新しいことにチャレンジするのも大好きで、今回はじめて1/12サイズの洋服を作っています。洋服や靴を置いているクローゼットスペースは展示会でとても好評でした。

――裏地のタグにこだわったという洋服作品の投稿には「神業!」のコメントもありました。ミニチュアの技術はどのように学ばれたんですか?

【にわこ】 初めの頃は色々なミニチュア関連の本を読んで作っていました。またブログなどで作り方を公開していらっしゃる方もいたので、そのような制作方法も参考にして作っていました。現在は田中智さん(人気ミニチュア作家)の教室に月1回のペースで通っています。

ミニチュアの魅力は「日常ではありえない別世界を作れること」

――キャリア10年、「これが秘密兵器!」というミニチュア作りに欠かせない道具は何でしょうか?

【にわこ】 0.03mmのペンです。私は形を整えるのが苦手なので印をよくつけるのですが、その時に0.03mmの細さのペンは非常に重宝します。

――極細ペンが精巧な作品作りの要だったんですね。今では失敗知らずでしょうか?

【にわこ】 いえいえ、今でも、肉眼では上手に出来たなと思っていた作品が、SNSに載せるため写真に撮り大きな画像で見ると実は粗だらけで酷い出来栄えだったということは結構よくあります。

――最後に、ミニチュア制作の魅力と今後の活動予定を教えてください。

【にわこ】 魅力は、日常ではありえない小さくて素敵な別世界を自分の手で作り出せること。今後については、「この人の作品をまた見てみたいな」と思ってもらえるような作家になることが夢であり目標です。これからも楽しみながら制作をがんばっていきますのでよろしくお願い致します!

INFORMATION
◆Instagram @_niwaco_
◆Twitter @__niwaco__

PROFILE
にわこ ミニチュア歴10年の主婦クリエイター。SNSでの作品公開のほか、展示会やインターネットオークションで販売も行う。

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